2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧
「入り込まれてます! 射撃班を守って!!」 「クソが! 何匹来やがるんだこいつらァ!!」 「僕達で後続を引き付けます! 行きましょう、ホッブズさん、馬さん!」 「ひょえぇ…… ワシ、生きて明日を迎えられるのかのぅ!」 これが、世界の果ての日常。 終わ…
浮浪忍者の里を発ち、東の山岳部へ…… 「世界の果て」と呼ばれる町は、この方角にあるらしい。 「これは…… 案内されないと分かりませんね」 「だろ? 下から見上げても分からないようになってるのさ」「それじゃ、お姉さんが手を握っててあげるから、ちゃーん…
古代の機械達が跋扈する地、ウェンドの端をかすめるようにして、クロトとコスチュニンは北を目指す。 既に敵騎士団の活動範囲からは脱しているが、前回の轍を踏まず、今度はしっかりと獣の巣を回避。 無事、目的地である「浮浪人の村」へと辿り着いた。 第三…
予定された出発の時は近い。 クロト達特務隊一行は、ハブの町で旅の準備を進めていた。 (バックパックのせいもあるとは言え、オレから先に倒れるパターンが続いている…… もっと筋力を付け、タフさを鍛えておかなければ……) そう思い、筋トレランニングを続…
クロト達はスクインまで後退。 「鍛え直す」生活が始まった。 スクインの特務隊は上手く行っているようだ。 衛兵のお陰で大きな危機に見舞われる事もなく、僅かながら実戦も経験出来ている。 防具生産には慣れてきたカン&ルカだったが、戦闘経験はまだまだ……
旅立ちの準備をすべく、スケルトンの四人がハイブ村へと向かう。 これは、訓練設備用の素材やハイブ用の防具を仕入れに向かうためであると同時に、鉱夫中に野盗との戦闘を繰り返した事で痛みつつあるボディの修復のためでもあった。 既に、エレマイア達は一…
総勢29名となった部隊を2つに分け、特務隊はシェク隊、クロト隊に分かれ…… 食料問題を解決すべく、クロト隊はスクインを出発。 中立地帯「ボーダーゾーン」に位置する町、「ハブ」に向かって旅立った。 第三部:西部編⑥ ハブ ボーダーゾーン。 ホーリーネ…
総勢17人となった都市連合所属・対ゾンビ特務隊は、旅の目的を達成し終え、腰を据えて今後の予定を立てるため、中立国シェク王国領、スクインの町へとやって来た。 「スッゲー! でけぇなオイ! 天然の要害ってのはこういうのを言うんだなァ!」 「ああ、あ…
グリッド。 格子状の奇怪な山脈が連なる古代文明の痕跡。 かつては工業地帯だったとも噂されるが…… その山脈は金属の光沢を放ち、熱で溶けたような表面をしている。 過去、この地で何があったのか…… スケルトン達は黙して語ろうとはしない。 第三部:西部編④…
大陸の端から端まで旅して、やっと…… 辿り着いた。 あれが、故郷。 住む者無く、誰も寄り付かなくなった、見捨てられた街…… 第三部:西部編③ 見捨てられた街 北スケイル村。 漁業・農業共に成功し、魚の鱗が陽光を浴びて輝く様から名付けられた村。 数千年前…
「悪いのは私です」 「でも……」 「私が、無茶をして、こうなったんです…… 責任なんて、感じないでください」 彼女はいつだってこうだ。 控え目で、自分を責めてばかり。 部隊の被害の責任を負うべきは、当然隊長である自分だ。 どう言い繕っても、無茶な旅に…
「頼む……! 意識は戻っているはずなんだ……! 頼むから……」 「・・・・・・・・」 「おお! 見えるか!? 私が見えるか!?」 「せん、せい……」 「おぉ…… おぉぉぉぉぉ…… 良かった、本当に…… そう、き、君だけでも、助かってくれて、本当に……」 (そうか、助…
「おっと、兄ちゃんよ、アレおすすめだぜ!」 「スワンプタートルか。 いいね。あれは食べ出があるよクロト」 モムソーが指差す先に、巨大な生物。 動きは緩慢で狩りやすいらしい。 実際狩りは簡単に終わり、肉をたっぷりと確保する事が出来た。 「渡りに亀…
時系列は、グリームが酒場入り口で慟哭した時点へと戻る。 「失せな」 「く……お、おぉぉぉぉぉ……!!」 「グリームさん、大丈夫でしょうか……」 「あんなに楽しみにしてたんだ、落胆も大きかろうな」 「クロトさん、貴方から励ましてあげた方が……」 クロトは…
スヴェアはスケルトンの2人を連れ、浮浪忍者の里へと帰る。 シェク領を抜け…… ホーリーネーション領を抜け…… エレマイアの旧知の友人を連れ…… 浮浪忍者の里へ。 これより先、クロト達の物語より、時計の針はやや先へと進む。 第二章:スワンプ編⑥ 番外編・浮…
形成外科・ドクターチュン 元逃亡犯・シルバーシェイド スケルトン・コスチュニン 農民・マクフィー 新たに4名を加え、クロト達はマッドタウンを出発した。 シルバーシェイドが雇った傭兵との契約はまだ切れていない。 彼らと共に南下し、シャークの町を目…
ロット村を発ち、マッドタウンへ…… その途上も、世界の滅びはその片鱗を垣間見せる。 「静かに…… 偵察して来ます」 前方に、すっかり聞き慣れてしまった異音。 ゾンビが骨ごと死肉をむさぼるガリガリバリバリという音。 クロトは気配を殺し、遥か前方へと目…
「皆さん! あそこで一休みしていきましょう!」 ブラックデザートの遺跡群を横目に、まっすぐに酸性雨地帯を突破。 荒野を南西へと走り続け…… 一行は「定住した遊牧民」の居留地で休息を取り、地図を広げて今後の計画を練っていた。 「吾輩らが今いるのが、…