気刊くろみつタイムス

主にゲームプレイ日記。過去記事一気読みは「目次」からどうぞ! ※他ブログからのインポート引っ越し時に改行崩れ&画像消滅が発生しています。

#Kenshi ZA-28:西部編⑤

総勢17人となった都市連合所属・対ゾンビ特務隊は、旅の目的を達成し終え、腰を据えて今後の予定を立てるため、中立国シェク王国領、スクインの町へとやって来た。

「スッゲー! でけぇなオイ! 天然の要害ってのはこういうのを言うんだなァ!」
「ああ、あの両岸の岩壁に守られた谷間に、シェク王国の要となる交易の中心街、スクインの町がある」
「手前の……これは何だ?」
「吾輩らにも分からん。テックハンター達も結論を出しておらんよ」
「ここは是非、スケルトンさんのご意見を伺いたい所じゃがのぅ?」

「壁材」
「ソウデスネ…… ソウトシカ言いようがない」
「これは私にも分かるね。スケルトンの秘密主義ってヤツだ!」
「いやいや、レディ・ミウ。君達はストームハウスが破壊されたとして、バラバラのストーンブロックを指して何と呼ぶ?」
「石、建築資材、破片……」
「つまりソウイウコトダ。別に何かを隠しているワケデハナイ」
「てぇコトは、この超スゲー建材を使ってた古代の建物のデカさは……
 やっぱすげぇな、第二帝国ってのは!」
「肯定」
「おお、着いたようだな!」
「デーリア殿にとってはシェク族の都市を訪れるのは初めてか。
 歓迎しようぞ。ようこそ武人の町へ、とな!」

 
 

第三部:西部編⑤ スクイン

 
 
 
「都市連合から来た、対ゾンビ部隊の者です」
「フン、まずは荷物検査を済ませてからだ。近頃は違法取引も多いのでな」
「はい、お願いします。
 シェク軍では卑劣な手段で逮捕したり、金を要求するような悪質な門番は存在しないと聞きます。
 安心してお任せできますよ」
「それは真実だ。
 やましい所が無いのであれば、安心しているといい」

「通ってよし。行け!」
「ふぉふぉふぉ、クロト殿も、中々シェク人のあしらい方に慣れて来たようじゃの!」
「馬さんとデーリアさんから色々教わりましたから……」
市街に入ると、様々な建物に囲まれた大通りが目に飛び込んで来る。
「噂通りのいい町だな。都市連合より機能的な……
 ああ、なんだか落ち着く佇まいだ」

デーリアは、こじんまりとしてはいるものの、必要な場所に必要な物がしっかりと配置されたこの市街の作りに感心しきりの様子だった。
一本の大通りの左右に各種施設が並んだだけの単純な作り。
シェクらしい質実剛健さが感じられる設計思想だ。
「さて、次はどうするんじゃ? クロト殿」
「そうですね……」

クロト達一行は酒場で軽食を取りながら、これからの予定を立て始める。
「エレマイアさん達スケルトンチームが使ったルートで、北に向かおうと思います」
「おお、吾輩も気になっておったのだ。何かと世話になっておるからな、浮浪忍者の者には」
「フォフォ…… どうかの? フェルン殿、ドリル殿」
「それは……」「私どもからは何とも」
「フッ、主君の命無くばオレ達には話せんか」
JRPG種族の2人が浮浪忍者からの連絡員である事を、彼女達自信からクロト達特務隊の者に話した事はない。
都市連合の貴族の間で暗躍していたというピカリング達「ノーブルニンジャ」が帰っていった故郷の方角からして、以前から何かあるとは感じていたが……
ここから北の「同盟の村」に立ち寄ったと言うエレマイア達の話で確信を得るに至った。
ホーリーネーションは共通の敵です。
 貴方達が浮浪忍者の使者であるのなら、僕としても願ったり叶ったり、ですよ」
ドリルとフェルンは黙って微笑む。
正体を明かす権限は彼女達に与えられていないのだ。
進路を確認すべく、クロトは卓上に地図を広げる。

「浮浪忍者の里に挨拶に向かって、それから……」
「おお、先の事をもう考えているのか」
「もっと、ずっと先の事になるとは思いますが……
 目指そうかと思っています。
 ここを」
クロトは、地図の北西の入り江になった部分を指差す。

リバイアサン海岸!?」
「く、クロト…… それは流石に無茶がすぎると思います……」
大陸北西部、リバイアサン海岸。巨大怪獣の闊歩する危険地帯。
とても貧弱な特務隊が行ける場所とは思えない。
「だから、もっとずっと先の……しっかり準備を整えた後、精鋭チームで目指すつもり……の、話です」
「ふむ…… 確かに、少数ならば、という話は聞くが」
テックハンターの残した記録により、極少人数であれば巨大獣リバイアサンを刺激する事なく、むしろ盾として使えるという話もある。
多人数だと逆に敵意を誘発し、踏み潰される事になるとか。
「……じゃが、ワシらはそれでええが、何のために北西へ?」
「それは勿論、今度は僕が貴方に恩を返す番、だからですよ」
そう言ってニッコリ微笑むクロト。
「まったく、クロト殿はこれだから……」
苦笑して頬をポリポリと掻く馬。
今まで、故郷へ帰りたいという自分の旅に付き合わせて来たのだから、今度は自分が皆の旅に協力する番だ、と、クロトは微笑んで語る。
ホッブズと馬は今いるメンバーの中では最古参。その2人の目的…… 北西遺跡に潜む伝説を探る、探検家としての夢。
それを、次の旅の目標に定めようと言う。
「では、ひとまず北西探検を当面の最終目的と仮定して……」

「シェク王国領から、北へ……
 ホーリーネーション領を抜け、浮浪忍者の里へ。
 里から北に向かって漁村を訪れ、そこから西に向かって遺跡群へ……」
「漁村、ポグ村とは協力カンケイニアル」
「ピカリングさん達、無事だといいのですか……
 ええ、このルートが最善なのではないでしょうか」

「だが、我が主よ…… 幾らか旅慣れて来たとは言え、新人も多い今のオレ達でホーリーネーション領を上手く通り抜ける事が出来るだろうか?」
「おう、そうだぜ。
 正直、俺らみたいなの連れてちゃ、逃げ切れる敵からも逃げ切れなくなっちまわねーか?」
「ですから、先程も言った通り、これはずっと先の目標として考えています。
 まずは、ホーリーネーション領を無事突破出来るようになるためにも、準備と鍛錬を重ねておく事が必要だと思います」
「うむ、それは良い! ここスクインの町は旅人達の町であると同時に、鍛錬の町とも言われておるからな!」
スクインの町を貫く長い直線の道は、重い荷物を背負って筋力と走力を鍛えるのにはもってこい。
放浪者達が己を鍛えるために利用する事も多いと言う。

「はい。この町は安全性が高い、という事ですし、幸い先のステーションでの戦いで蓄えは十分すぎる程にあります。
 しばらくはここに滞在して、部隊の能力と装備の充実を……」
「ならば、是非君達に頼みたい仕事があるのだが」

「貴方は……?」
「失礼ながら、君達の事を観察させてもらっていた。
 私は浮浪忍者の外交官、アラユキと言う者だ」

「俺は傭兵ギルドの外交官、ゲーン。
 なに、ちょいと、シェクの外交官、メズシってのと話を進めている事があってな」

メズシ…… 
大砂漠からブラックデザートに向かう際、ゾンビに包囲されたステーションにいた、あの偉そうなシェクの外交官か。


「この度、シェク王国でも対ゾンビ特務部隊を設立しようと、という話になっているのだが……
 何分、浮浪忍者もシェクも慢性的な資金不足でな。これがなかなか進んでおらんのだ」
「そこで、羽振りのいい吾輩達に白羽の矢を、と言う事か」
「代わりと言っては何だが、これからは浮浪忍者からも出来得る限り協力を行うつもりだ。
 シェク、シノビギルド、傭兵ギルドにも話は通してある。
 テックハンター、カニバルハンター、ゾンビハンターも同様、世界的に連携の輪が完成しつつある。
 悪い話では無いと思うぞ」
ようするに、対ゾンビ戦で手を焼いている各派閥はよろこんで協力はしているが、どこも金を出したがらない、という事か。
それもそうだ。転換の日以降の弱体化現象で肉体的に使い物にならない上に、ゾムネジアによる精神的障害も大きい。
上層部がステイヤー部隊の設立に資金を投じる気にならないとしても、誰も責める事はできないだろう。
「分かりました…… 僕達の稼ぎの殆どは、他の誰かが倒してくれたゾンビを処理する事で得たcatです。
 同盟のためならば、使い道として悪くないものと思います」
「では、対ゾンビ特務部隊、スクイン支部、お願い出来ますか」
「ええ、喜んで!」

「と、安請け合いはしたが…… 吾輩が言うのもなんだが、シェク人は気難しい連中が多いぞ。
 特に、安宿でクダを撒いている男どもはな」
「僕もちょっと、自信無いですね……
 武人の皆さんには、僕の外見はウケが悪いでしょうし」
「フフフ、ここはオレの出番だな」
「デーリアさん?! 何脱いでるんですか?!」
「男を誘うのに必要なのは胸の大きさと言う事だ、我が主!!」


「フッ、どうだ」
「ぐっ…… 見ておれ、今度は吾輩の番である!」

「うぉっほん…… ヘイ、そこの彼女ォ」

「なんだその誘い方は、馬鹿にしているのか」
「ぐぬぉっ! す、すまぬ、若い衆が好みそうな言い方を真似てみただけなのだ……」
「気を回さなくていい。貴方が噂の、他所から来た特殊部隊の者なのだろう?」
「ああ……」

「ならば、最初から気持ちは決まっている。
 私も部隊に加えてくれ」
「おお、歓迎するとも!」

「おい、そこの親父殿」
「うむ?」

「随分派手に男衆を集めていたようではないか。
 衰えたとは言え、元兵士だ。私も部隊に加えてくれないか?
 食費のために鎧まで手放して、いずれ裸で野垂れ死ぬ運命……
 他所者のお前達に賭けてみるのも悪くない」

「おお、勿論、歓迎するとも!」
「私はルカ、角なしのルカだ。よろしくな……」


「俺の名はカン。実力的には百人衆にも引けを取らぬと思っている。
 新規部隊の隊長に推薦されたため、俺が小隊長を務める事となった。
 決してデーリア殿の胸に説得されたためではない」

「以上、俺含め、6名! 特務隊として参集に応じた!
 決して巨乳に目が眩んだ訳では無い事を重ねて強調しておく!」

「ルカ。角なしのルカと呼ばれている。
 以前は正規軍に属していたが、このザマだ。
 一応、女子隊の隊長と言う事だが……」

ニッカネンと申します。
 女子隊はルカさんと私の2人、ですね……」


「と、言う事で…… スクイン所属の特務部隊8名、どうかよろしくお願いします」
「応! 天の病を受けて尚国に尽くそうという諸君の根性、感心の至りであるぞ!」

「そんな大層な物では無い…… 食いつなぐためだ」
「胸を張れ、ルカ! 俺達に出来る事を精一杯、だ!
 侍小僧にも出来た事、我々も立派にやって見せねば、シェクの恥ぞ!」
「ああ、そうだな、カン……」

「見たか我が主よ。 6対2、オレの勝ちだ」
「いつのまにそんな勝負になっておったのだ?!」
デーリアと馬の説得の甲斐あって……
カン率いる男性隊員6名と、ルカ率いる女性隊員2名。
対ゾンビ特務部隊・スクイン支部がここに設立された。
「新部隊設立計画…… 100点!
 と言いたい所ですが……
 クロトさん、これは少々抱えきれない人数なのでは……」
「資金面では当面余裕がありますが、目が行き届かないのは確かですね。
 僕が指導や指揮をすると、上手く行かないでしょうしね……」
「酒場の食料を買い占めても、流石にこの頭数じゃと持たんぞい! 」

「ホワイトさん! 良かった、無事合流出来ましたか!」

「フェルンさん、お久しぶりです。
 ホワイト隊、交代要員として到着致しました」

「では、フェルンさん、招集を掛けようかと思いますが……」
「ああ、頼む」
「任務開始だ」

「了解致しましたわ」
「飲み暮らしは終わりだ。行くぞ」
「やっとかい?」「待ちくたびれたよ」

「と、言う訳で、クロト様、行き場の無いJRPG種4名も加えてはもらえないかと……」

「は、ははは…… 喜んで……」
「男を誘うのに必要なのは胸の大きさと言う事ですね、我が主」
ダルパンの冷ややかな言葉がクロトを貫く。

計12人の身請けをし、食料を配布し終え、潤沢だった資金も吹き飛んだ。
食料が店舗に売り出される度に買い入れ続けているが、総勢29人の胃袋を満たすには足りず、次第に供給は追い付かなくなって行く。

「腹減った……」
「剣を取って戦って死ねと言われればそうするが、この仕打は何なのだ!」
シェク部隊は文句を言いつつも、ランニングや筋力トレーニングを続けている。
今の所は。
「クロト様、このままではいずれ特務隊は崩壊しますわ」
「それじゃ…… ちょっと、予定を前倒ししましょう」

「これより、部隊を2つに分けます!」
元々の特務隊に、JRPG種のホワイト達を加えたクロト隊……

エレマイア達スケルトンチームに、射撃援護要員としてJRPG種のフェルンとドリルを加え、新設部隊を指導するシェク隊……
この2部隊に分かれ、クロト隊はスクインの北、ハブの町へと居を移す事となった。
「15名と14名の2部隊か…… 吾輩達も随分と大所帯となったものだな」
「こりゃ、ワシらもそろそろ考えねばならん頃かもしれんのう」
「何を、ですか?」
「家じゃよ、家!」

外交官のお陰でシェク軍司令に許可は取れている。
まだ懐に余裕があるうちに、宿舎を用意する事にする。

半壊状態とは言え、「ロングハウス」が一軒7200catで買えるとは、安い買い物だ。
クロト隊総出で、新設部隊のための宿舎の建設が始まった。
「皆さーん、もうすぐ隊の宿舎が完成しますから、頑張ってくださーい!」
「おお! これはありがたい!」

シェク隊が走り込みを続ける傍ら、クロト隊が建築作業に従事し……
完成。

「おお…… これで我が主も一城の主か! 感慨深いな!」
「シェク隊の宿舎ですから、僕の城じゃないですよ」

「なに、ワシら特務隊全体での共有財産なんじゃ。
 遠慮する事はあるまい! 存分に自慢するがええぞ!」
「では…… まあ、貴重品はここに収納しておきましょうか」
「保管--完了」

シェク軍に守られたこの町になら、貴重な工学部品を収納しておいても安心というもの。
必要な時が来たら、またここに取りに戻ればいい。
いつまでもコスチュニンに大荷物を背負わせたままではいられない。
「研究台…… そういうのもあるのか」
「他所の町で行った成果を別の町に転送する事も出来るんですよ!」
「クロト、詳しいね」
「ああ…… 故郷ではマシニストの先生に色々教わっていたからね」

「んじゃ、早いトコ寝床の研究を頼むぜ! 硬い床に寝袋じゃ、グッスリ眠れなくていけねぇ」
「そう簡単には行きませんよ!」
「食料容器が完成しました! 仕入れた食料はここに集積します!」

「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「それでは…… これより、僕達クロト隊はハブに移動します。
 エレマイアさん、フェルンさん、どうかシェク隊の事をよろしくお願いします」

「イヤナニ、彼らは真面目に鍛錬に取り組んでいます。
 マカセテ安心なようですよ」
「我々のボディはタフであり、飢える事も無い。
 銅鉱石のマイニングでも行い、資金稼ぎでもしておくとしよう」
そして、クロト達はハブに向けて旅立ち……


ケルトン組が鉱夫業に励む一方、シェクチームは各々の仕事に集中していた。

「順調順調!」
「おお、侍の手を借りずとも、我らだけでやっていけるのだ!」

「研究の結果、藁束をこう組み合わせる事で訓練用ダミーが作れる事が分かりました」

「おおーーっ!」「剣だ、剣が振れる!」

「大型の研究台が完成した。
 これより研究の第二段階に入る」
「意外と多才だな、ルカよ」

「ベッドだ!」

「やった! これで宿代が浮くぞ!」
「ソンビの所持する毛皮を再利用する事が可能となりました!」
「えぇ……人の皮を?!」「違いますよ! あくまで獣の皮ですから!」

「どうしてゾンビから獣の皮が穫れるんでしょうか」
「深く考えない方が良いぞ……」
「鉱石はこの箱に集める事になります」

「専用のバックパックを持つルカとコスチュニンで、溜まった鉱石を売りに行ってください。
 重量で足腰も鍛えられる事でしょう」
「鍛錬--了解」「ああ、この重さ、癖になるな!」
「鋼鉄地金! そういう物も有るのか!」
「これで訓練人形が頑丈になるわい!」

「ハハハ! 爽快爽快!」
「打ち応えがありますなぁ!」
「これで皮鎧が自作出来るようになったな」

「どうだ! カン様特製防具第一号の完成だぞ!」

「うわ、ボロ……」「ゾンビの皮混じってるんでしょ……?」
「何を言うかっ! これでも野盗のボロ服よりはマシなのだぞ!」
「マシって程度というのは否定しないんだな……」
「スケルトンの皆さん! ゾンビが来ました!」

その全てが町に向かって来た訳では無かったが……
「だめです! ほんの一部とは言え、これは私達だけでは支えきれませんよ!」

「撤収を! 衛兵の皆さんの助けを借りましょう!」

「オオ、イヨイヨシェク軍の実力を見る機会が……」
「ハハハ、戦いならば我ら「百人衆」に任せておくが良い!
 カカシの方がまだ手応えがあるわ!」

長大な重武器を一振りする度、複数のゾンビがバタバタと倒れていく。

援護する余裕も無いほど、恐ろしい勢いで刈り取りが進んでいく……
「待て待て待てぇぇぇぇい! 俺達の分も残しておかんかぁぁぁぁ!」
「初仕事は最底辺のザコ一匹か……」

「むむぅ…… このカン様の出る幕が無いとはな。
 衛兵が暴れ放題の公道では、仕事が楽すぎて修行にならんわ……」

が、ゾンビの処理で「収穫」はバリバリと上がっていく。
「まあ、これはこれで良い、か……」
ゾンビの撃退はあっさりと終わる。
一人だけ大怪我をしたシェク戦士がいた……と言う事は、どこか見えない所でボスとの戦いも乗り切ったのだろう。
死者も、四肢欠損者も、気絶者すらも一人も出さず…… 完勝である。
シェク軍衛兵「百人衆」恐るべし。
「野盗も、シェクの町を狙うとは、愚かな……
 飢餓のため仕方なく、なのであろうが、死にに来たとしか思えん……」

「鉱夫業も安定して来て、一安心ですね」
「ステーションでの一攫千金を軽く凌駕してしまいました……」

「平和ですね、カン」
「ああ……」
「戦い、無いですね……」
「ああ……」
「私達、もしかしてこのまま鎧職人になるのでは?」
「ああ……」
「食料の心配もモウナイナ」

「安定したトレーニング体制でチームも落ち着いた雰囲気になっている」
「コスチュニン、ハブデショクリョウが不足しているそうですので、余剰を運んで行っていただけませんか?」
「了解」
安全な町、スクイン到着から20日が過ぎ、シェク軍の特務部隊は完全に軌道に乗っていた。

監督役のスケルトン達はカンとルカの2名に指揮を任せ、悠々自適の鉱夫生活。
世界最強とも噂されるシェク軍衛兵に守られ、平和な生活の中、彼らの鍛錬が続いていく。
一方その頃、ハブに移動したクロト達は……
<続く>


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縛り:展開にそぐわない行動は取らない(犯罪行為等)
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