気刊くろみつタイムス

主にゲームプレイ日記。過去記事一気読みは「目次」からどうぞ! ※他ブログからのインポート引っ越し時に改行崩れ&画像消滅が発生しています。

#Kenshi ZA-30:西部編⑦

旅立ちの準備をすべく、スケルトンの四人がハイブ村へと向かう。

これは、訓練設備用の素材やハイブ用の防具を仕入れに向かうためであると同時に、鉱夫中に野盗との戦闘を繰り返した事で痛みつつあるボディの修復のためでもあった。
既に、エレマイア達は一度、浮浪忍者の里からの南下中にハイブ村に立ち寄った事がある。
あそこにならスケルトンベッドがあると分かっている。

道中何事もなく、目的地、ヴェイン峡谷に到着。

義肢店のスケルトンベッドで日々の疲れをじっくり癒やすスケルトン一行だったが……

ゾンビ、襲来。

が、幸い、折良く「ゾンビハンター」の一団が村に滞在中。
ハイブ兵は彼らと共に手強いシェクゾンビの一団にも押し勝ち、戦闘はごく短期に終わった。

ゾンビハンター。 なかなかに侮れない組織に育ちつつあるようだ……
と、スケルトンは新しい舞台キャストに胸を躍らせる。
買い出しを終え、物資を積み、スケルトンの一団は再び町へと戻って行く。

「どう考えても…… 私達は足手まといになります」
「我々はハブの町で特務隊としての仕事を続けようかと思います」

JRPG種族の四人は、転換の日以来の弱体化現象の影響が特に強く出ており、戦闘能力をいくらか残したままのハムートやモムソー達と比べ、多少の訓練では追いつけない程に非力だった。
カカシ相手の訓練が一段落し、鉱石運搬で最低限の筋力を付けた時点で北を目指す特務隊から離脱する事となった。
「この地で傭兵ギルドのサポートを行いながら、シノビギルドを頼って対ゾンビ部隊としての活動を続けようかと思っています」

「僕は、皆さんの判断を尊重します。
 各地に特務隊の仲間が分散し、それぞれで対ゾンビの輪を広げて行けば……
 いつの日か、世界中が手を取り合って人類の滅亡に対抗出来る日が来るのではないか、と……
 僕は、そう思っています」
「そうなれるよう、私達も力を尽くすつもりです。
 ただ…… この子は、武器に弓を選んでいますし、これからもクロト様のお役に立てるのではないか、と思っています。
 どうか、連れて行ってもらえませんでしょうか」
「ふつつかものですが、どうかお側に置いて頂ければ幸いです……」
ペコリ、と頭を下げるブロージオ。

「ええ、これからもよろしくお願いします、ブロージオさん」
軽装弓兵で銀髪で控え目な少女……
それは、ダルパンに対抗意識を抱かせるのに十分な出来事だった。
こうして、ホワイト達はクロト達と別行動を開始。

酒場を拠点に定めた傭兵の一団と共に生活を始め……

日々、町をパトロールし、のんびりと暮らしている。

ハブの酒場と言う絶好の情報収集拠点を得て、彼女達は本来の浮浪忍者としての任務に戻った、という事なのだろう。
そして、スケルトン組から補給物資を受け取り、荷運び担当としてコスチュニンがクロト隊に加わる。
準備は整った。
部隊はいよいよ北上の旅を始めるべく、ハブの町を出発する。

第三部:西部編⑦ 反乱者の酒場

ハブの町から僅かに北に向かった場所に建つ、一軒の酒場。
ホーリーネーションからの横流し物資を取り扱う、「反乱者の酒場」。
今ではクロト達特務隊の良き取引相手となった、友好組織の隠れ家でもある。
その、酒場が……

<反乱者の酒場・防衛戦 開始>

酒場を包囲するゾンビの大群。
いや、包囲どころではない。
既に、店内を制圧し終えたゾンビの群れが、ゾロゾロと店から出て、外で戦い続ける忍者商人を襲っている。

「このままでは……!」
「どうする、我が主よ!」
一瞬の躊躇。
しかし、決断は早かった。
「これが僕達の本来の任務……!
 同盟を守ります!
 突撃っっ!!」

特務隊13名、前衛9名、後衛4名。
前衛が切り込み、後衛は散開して射線を確保する。

敵に特異体は存在せず、殆どは低級種。
クロト達の援護を受け、一人残った忍者商人1名も体勢を立て直し、反撃に転じる。
店内で気絶している負傷者を救助し、残存する敵ゾンビを駆逐。

なんとか命は助かったものの、重傷者が多い。
戦力として当てに出来る状態ではないようだったが……

間もなく、戦いはクロト達の勝利で終わった。
損害も小さく、この戦いは特務隊にとって初の……
自軍戦力を中心とした多対多・総力戦における勝利、と言える戦いだった。
が、しかし。
<反乱者の酒場・第2次防衛戦 開始>
重傷の商人達を治療し、ゾンビのトドメを刺して回っていたその時、側面から第二波が出現。

今回は数体の強敵、シェクゾンビを含む群れ。
前衛部隊は瞬く間にボロボロにされて行く。

重装のメンバーが壁になっている間に体勢を整えようと試みるが……

部隊は一瞬で壊滅寸前の状態となる。
気絶する寸前、クロトは後方から援護射撃を行うダルパンに指揮を任せるが……
不幸にも味方の誤射で気絶済みであった。

残る部隊の火力担当は、グリーンのみとなる。
彼は素早く戦場を駆け回り、敵戦力の中核となるシェク型ゾンビに的を絞って矢弾を浴びせ続ける。

グリーンはシェク型一体を仕留め終えるが、既に片足を負傷していたため、脱出に失敗。
酒場近くで昏倒する事となる。
間もなく、残った前衛も半ば壊滅状態となる。

気絶から起き上がったクロトが勇猛果敢にシェクゾンビに襲いかかる。
強敵の一撃を下腹部に受けた以外は、まだ五体満足と言える。

今、まともに攻撃可能な人員は限られている。
ハイブ型は後でどうとでもなる。
まともに戦力として数えられる手駒は、もう殆ど無い。
全滅する前に、シェク型をなんとかしなければ……

「後は、頼む!!」

包囲を受けながらも、踏みとどまって戦い続けるクロト達。
残るは、クロト、ハムート、コスチュニンの三人。
彼らが踏みとどまって戦うのは、ダルパンが起き上がっている事を確認しているからだ。
ここで自分が活躍してみせなければ、間違いなくこの戦いは敗北に終わり、誰かが死ぬ。
一撃必殺。

ダルパンの構えたスプリングバットから、部隊の持つ最大火力が飛ぶ。
だが、狙いは外れた。
シェクゾンビの盾となり、ハイブゾンビが倒れる。
周囲を配下に守られながら、シェクゾンビは暴れ続ける。
クロトが倒れ、そして……

ハムートの右足が完全に破壊された。
残るはコスチュニンただ一人。
流石は頑丈なスケルトン。継戦能力は随一か。
味方が誰か戦っている限り、奴らの注意はそちらに向く。
今のうち。
今ならまだ勝機はある。

倒れる訳には行かない。
戦える者がいなくなった時、奴らは倒れた犠牲者を喰らい始める。
クロトを、皆を、今度は私が守る。

ダルパンの恐怖は、今や使命感へと変わり、着実な退き撃ちで、一体、また一体と敵を仕留めて行く。
(残弾は…… まだ、ある!)
自分が片足を失ってから、どれだけ仲間に迷惑を掛けてきた事か。
今こそ、その恩を返す時。
この私が、たった一人でもやってみせる。

気付けば……
敵の数は残り数体。

追跡者、3体を始末。
「これでラスト……です!」

店先に残った2体を撃ち倒し、敵は全滅。
気絶から起き上がった馬とコスチュニンと共に、大急ぎで負傷者の止血を始める。
と、その時。
<反乱者の酒場・第3次防衛戦 開始>
山岳部の斜面を駆け下りるようにして、第三波が出現。
一波、二波より数は少ないが、今回もシェクゾンビを含んでいる。

「まずは、敵の頭から……!」
ダルパンは即座にシェクゾンビを始末。
ボロボロの前衛を活かして次々と敵を減らしていく。
(弾丸…… 持って!!)

バックパックに満載していた重ボルトは、既に残り1束。
残り3体。
なんとか、足りたか……!

最後の敵を倒し終えた瞬間、駆け寄って敵の臓腑を一撃。
そして、ダルパンはクロトの所へと駆け寄って行く。
傷が浅いからと、止血を後回しにしていた。
「ごめんなさい…… 痛かったですよね……
 でも、私、頑張りました、から……」

意識の無いクロトに呼びかけ、包帯を巻き、そして、誰も見ていない事を確認し、そっと抱きしめる。
夜が明けた。
全員の応急処置は終わったが……

ハムートに続き、グリーンも片足を失っている事が分かった。
ケルトンのコスチュニンすらも倒れ、起きている者はダルパンと、気絶から回復したドクターの2人しかいなかった。

ダルパンはドクターからの指示を受けながら、慌ただしく走り続ける。
まだ息のある敵を見つけてはトドメを刺し、息のある味方を見つけて治療する。

酒場は、なんとか守る事が出来たようだ。
死者は一人も出ていない。

しかし、皆辛うじて生きている、と言った有様。
腕を失った物も2名いるようだ。
店長は倒れたままで、随分と深いダメージを受けているようだった。
あの分だと、怪我から立ち直ったとしても、店を再開出来るかどうか……
酒場のベッドだけでは足りない。
寝袋を敷いても、まだ足りない。

ダルパンとドクターはクロト達を担ぎ、ハブの町へと駆け戻る。

ハブの町のベッドを全て使っても、まだ足りない……
起き上がったコスチュニンと共に、ダルパンは更に後退。
スクインの特務隊本部に駆け込む事となってしまった。

全員を助け終え……
ようやく、ダルパンは眠りについた。
怪我人にベッドを使わせ、自身は寝袋を使って……
やがて、回復を終えた面々がスクインへと戻ってくる。
出直し、だ。
一度、ここで部隊を立て直してから、活動を再開する事とする。

浮浪忍者の里の戦いを経て、多めに義肢を持ち運んでいて正解だった。
品質は悪いが、保管箱の中に確保しておいた義足で、ハムートとグリーンの2人もすぐに動けるようになった。

「25点。 誰も死ななかったのは幸いだが……
 嫌なものだね…… 私達ハイブの手足は、こんなにも簡単にもぎ取られてしまう」
「大げさだな、シェイは……
 貴方と同じになったというだけの事。 大した痛手ではないさ……」

部隊が半壊滅状態となり、クロト達は戦力不足を痛感。
未だ、危険地帯を強行突破するだけの実力を得るには至っていないと判断。
また、しばらくの訓練・準備期間を取る事となる。
彼らの旅立ちは、出鼻をくじかれ、失敗に終わった……
 
 
 
<続く>


設定:ダメージ2倍
縛り:展開にそぐわない行動は取らない(犯罪行為等)
注意:当ブログの記事内の設定はKenshiの公式設定とは異なります