気刊くろみつタイムス

主にゲームプレイ日記。過去記事一気読みは「目次」からどうぞ! ※他ブログからのインポート引っ越し時に改行崩れ&画像消滅が発生しています。

#Kenshi ZA-31:西部編⑧

クロト達はスクインまで後退。
「鍛え直す」生活が始まった。

スクインの特務隊は上手く行っているようだ。
衛兵のお陰で大きな危機に見舞われる事もなく、僅かながら実戦も経験出来ている。

防具生産には慣れてきたカン&ルカだったが、戦闘経験はまだまだ……
とは言え、今のクロト達には他人の心配をしている余裕はない。
シェク隊員に代わって鉱石売却の往復運動を受け持ち、走り込みと筋トレをこなして行く。
一方で、ハイブ村から持ち帰った素材で、トレーニング機器を最上位の「Mk3」にまで改良。

「一往復ではまだまだ素材が足りませんね……」
「スワンプならどこにでも売ってる稲も、この辺りじゃ手に入らないからね」
「また行くかの? ハイブ村」
レーニングダミー用の「稲」が足りず、再びハイブ村へ向かおうと準備をしていると……
「おい、スティーブ! ヤツが、ヤツがジョニーを殺ったスケルトン野郎だ!」
「なんだって! ボブ、そいつぁ本当か?!」

鉱石を運搬するバーンに気付き、復讐戦を挑むダスト盗賊。
勿論、町中での襲撃行為により、即座にシェク衛兵に斬り伏せられ、また治療を受ける事になるのだが……

第三部:西部編⑨ ハイブの村

再びハイブ村まで仕入れにやって来たコスチュニン。

「探索」

「呆然」
ストックが減った義手の補充をしようと訪れた義肢店だったが、店主がいなくなっていた。
前回来訪した際、シェク型ゾンビが襲撃を仕掛けてきていた。
あの戦闘で命を落としたのだろうか……
この店が巻き込まれていた様子はなかったのだが。
仕方ないので、コスチュニンは更に西に存在する別の村へと向かう。

「購入--義足」

「安堵--帰還」
無事、数本の義足を購入して帰還。
グリーンの義足を、少しはマシな等級の物へと換装する

鉱夫組のスケルトン三人組は、日々野盗に絡まれ続けているが……
今回は、賞金首と遭遇。

「コレモ同盟確立のためです」
「そこの貴様達、アンダー・アレスト! 大人しくしろ!」

「ウム、ご苦労。貴様らもスクインに馴染んで来たようだな」
コンゴトモよしなにお願いします」

ケルトン達がそうして日々の仕事をこなしている間、クロト達は……

北への旅の下見がてら、再び素材を仕入れるためにハイブ村へと向かっていた。
「35点…… 気が滅入るね」
「シルバーシェイドさんは、ヴェイン渓谷出身だったんですね」
「ああ…… ちょっと、長い話になるが、グリーンとも同郷でね」

シルバーシェイドは、自らの過去を語り始めた。
あの日、転換の日を境に、いままで極稀れにしか存在しなかった「巣無し」……
巣に対する帰属意識を喪失する個体が次々と発生し始めた、と言う。
弱体化現象に伴う記憶喪失現象、ゾムネジア。
そのハイブ種に対する症状がこれだったのではないか、と、彼は推察しているようだ。
影響をモロに受けた者はゾンビと化し、比較的軽症で済んだ者はハイブレスに……
この村の義肢店の店主も、もしかすると遅れて発症してしまったのかもしれない。
「頭をやられてから以降、村のリーダーだった私は迫害される身に早変り。
 村から叩き出され…… 幸い、私達はスワンプで職を得る事が出来ましたが」
「今となっては、俺も、シェイも、これで良かったと思っている」
「そうですね……
 ハイブクイーンに仕え、全てを女王に委ねている間は、何の疑問もなく、悩みもなく……
 私は、ハイブレスになって初めて、個性と言う物を獲得出来たのではないか、と、そう思っています」
「嫌味ったらしく一々部下を採点する癖はそれ以前から治っていないがな」

「我らハイブの間では、巣無しは近寄るだけでそうと判別されてしまう。
 俺とシェイは外で待っているとしよう」

「0点。
 ええ、はい。里帰りが歓迎されない事だけは確実です」
気乗りしない口調でシルバーシェイドが応えた、その直後の事だった。
「ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー!!!」

悲鳴。
戦闘だ。
ハイブがゾンビに襲撃されている!

「突入します! 射撃班は射線に気をつけて散開!
 シェク型、及び特異隊を発見した際は、交戦せず射撃班を呼んでください!」
「おうっ!」「了解だ!」
相手がハイブ型ゾンビばかりなら、もうさしたる驚異ではない。
今までのような事後処理だけでなく、討伐任務をも率先して行う方向へと舵を切り始めていた。

群れの大多数を占める弱いゾンビを前衛が押し留めつつ、強個体を射撃で仕留めて行く。
前回の戦いの反省を活かしたフォーメーションが上手く機能し、戦いはあっさりと片付いた。

戦後処理が終わり次第、米、魚、生肉、等の素材を買い入れ、傷の治療を終えてからハブに戻ろうとするのだが……

第二波、襲来
第一波と比べ、倍以上の数ではなかろうか……
だが、先の戦いで自信を付けたダルパンは怯まない。

「射撃部隊っっ!!」
スワンプ仕込みの笛で警告を発し、大きな声で仲間を呼ぶ。
前衛の傷はまだ治りきっていない。
誤射を防ぐためにも、まずは射撃班だけで出来るだけ数を減らして行かなければ。
「整列! 横一列! 斉射します!」

「了解」「90点! 撃ち放題だね!」「これなら私でも!」

義足で運動能力が下がった事を考え、シルバーシェイドも武器を弓に持ち替えている。
四人で横一列となり、次々とゾンビの数を減らしていく。
やがて、ハイブ兵がゾンビの群れへと突入し始める頃、遅れて出動して来た前衛部隊が到着。
傷の深い者は残して来ているため、その数は少ない。

ハイブ兵に最前線を預け、クロト達前衛隊は漏れてきた敵ゾンビを討ち取り、射撃隊は自身の安全確保に注力しつつ、敵主力に弾幕を浴びせ続けていく。

前衛は傷だらけになってしまったが、戦闘はそう長期戦になる事なく、一人の気絶者も出さずに終了した。
クロト達は各々で確かな成長を感じ取り、満足の笑みを浮かべていた。
そう、安堵した次の瞬間。
第三波、襲来。

ハイブ兵が第二波への対応で出払っていたため、後方を突く第三波に対してはまるで防備が整っていなかった。
こうなっては前衛を戦わせるのはあまりに無謀が過ぎる。
クロト達はゾンビへのトドメと治療に集中し、戦闘は射撃部隊が受け持つ事となる。

が、やはり前衛不足が痛い。
敵の進撃を抑え切れず、後退しながらチクチクと倒していく戦法を取らざるを得ない。

既に村の中心部に存在する池まで攻め込まれている。
犠牲者が増える前に、シェク型に火力を集中させ、早期につぶしておかなければ……

力尽き、倒れたクロトをミウが回収。
寝袋のある場所まで運搬する。

ゾンビへのトドメ役を交代し、今度はミウが辺りを走り回る事になるが……

「なんて酷い光景……」
辺り一面、死体の海。
ゾンビばかりではない。
ハイブ労働者までもが何人も死体となって転がっている。

戦闘は終わったが……
守りきれたとは言い難い。
赤い雨が降る地で、血の海のような池に沈む、無数の死体。
まさに、地声絵図。

この村の設備は乏しい。
寝袋2つと、スケルトンベッドが一つあるきり。

村近くに寝袋を敷き、負傷者を交代で休ませて行くが……
被害の大きさに対し、寝袋の数が足りていない。

基本、拠点となる町の近くで戦闘をしていたこれまでと違い、これからの北を目指す戦いでは治療の事もしっかり考えて行く必要があるのだろう。
と、治療に専念し始めた矢先。
第四波、襲来。

もう前衛は無茶を出来ない。
今回も射撃班中心の活動となる。

横一列に広がり、ハイブ兵を援護。

耐久力の高いコスチュニン1人があちこち駆け回って戦後処理を進めていく。

第五波、襲来。

寝袋で治療中の仲間の近くに敵が出現し、負傷者が多数出てしまう。

乱戦となり、誤射に気を付けながらの立ち回りに苦労させられるが……

第五波の頭数は多くなく、気絶者を出しつつも、なんとか持ちこたえる事が出来た。
降り止まない赤い雨に打たれ、全身グズグズ。
スワンプを上回る地獄。
ミウは、思わずため息をつく。

「ドッグレットに会いたい…… 小麦畑の匂い…… 川のせせらぎ……」

それは、無意識のうちに口をついて出た言葉であった。
ようやくボロボロになった前衛の治療が終わる頃、ハイブ兵が密林の獣、ゴリロとの戦闘を開始していた。

ハイブ兵、及びゾンビと戦い続け、ボロボロになったゴリロ。
ハイブ兵が立ち去った後、気絶から立ち上がってまた襲いかかろうとするが……
クロト達三人は、世話になったせめてもの礼に、と自ら攻撃を仕掛ける。

戦える。
何発か攻撃を食らうが、大したダメージではない。
行ける!

勝利。
被害は軽微。

延々激戦が続いたが、以前よりはずっとマシな戦いが出来ている。
クロトは自身の成長を実感しつつあった。

ようやく治療を終えた一行は、スクインに資材を届けに戻った。

届けられた素材を使い、訓練設備は全てMk3へと進化。

新たに旅人を新規隊員に勧誘もし始め、スクインの特務隊の前途は明るい。

激しい戦いの結果、懐事情も大いに温まった事で、シェクの武器商人から上質な装備の買い入れも進める。

カンとルカの防具作りも、今では熟練の職人の域に入りつつある。

完成度にバラ付きはあるものの、クロト達前衛班は出来の良い物から受け取って装備を更新して行く。
以前グリッドや研究所で回収して来た素材のお陰で技術研究も進み、自力で製造可能な品も増えて来ている。

ゾンビ狩りによる皮を生産材料の中心としているため、鉄の武器・防具の製造には手を付けていない。
当面、比較的容易に研究・開発が可能なめぼしい物に関しては大体終わっただろうか……
鍛錬、装備更新、食料、医薬品の準備……
クロト達は着実に成長を続けている。
北を目指し、再挑戦の旅立ちが始まるのも、そう遠くない時期の事だろう。
一方で、変わらない者もいる。
「おい…… どこいったんだよ、ボブ…… おぉい……」

帰る部隊を失ったダスト盗賊は、今日もスクインの町を彷徨う。
片腕を失い、もう背中の弓も構えられない。
「みんな、どこ行ったんだよ…… 畜生……」
<続く>


設定:ダメージ2倍
縛り:展開にそぐわない行動は取らない(犯罪行為等)
注意:当ブログの記事内の設定はKenshiの公式設定とは異なります