気刊くろみつタイムス

主にゲームプレイ日記。過去記事一気読みは「目次」からどうぞ! ※他ブログからのインポート引っ越し時に改行崩れ&画像消滅が発生しています。

#Kenshi その後のクロト君⑤ ~物語の終わり~

クロト達は「賞金首となっている変異体ゾンビはもう消えた」ものと判断。
ブラックデザートを去り、ガルトナーの町へと帰還する。

 
 

シーズン3+:最終回  物語の終わり

 
 
仕事を失った研究班は暇を持て余している。
人員増に対し、食料生産が追いついていない現状もあり、効率は悪いながらも、麦畑やパン窯を設置し、余剰人員は慣れない作業に取り掛かり始めていた。

これから、彼らはどうしていくのか……
他国に秘密を握られないよう、町を守りながら戦い続け、封印したZ技術を誰に、どこに託すかを考えて生きて行くのだろうか。
それは、ある意味スケルトン達の生き方にも似ている。
あるいは、二度と惨劇を生み出さないため、技術を秘匿したまま人生を終えるのか。
 
Z研。
 
対ゾンビ抗体研究所。
 
彼らは解散しない。
 
彼らが治療薬を完成させるだけの技術を持っていると知れている以上、この地を狙う者がいなくなる事はないだろう。
真相の一端なりとを知り得る立場にいたロード・ナガタが、このまま彼らを放置してくれるかどうかは分からない。
 
南東で眠り続ける第二帝国本体が動き出した時のための備えもしておかなければならない。
彼らの戦いはこれからも続くのだろう。
 
 
クロト隊。
旧・特務部隊の生き残りである、クロト、馬、ホッブズ、デーリア、ダルパン、ヤノルス、パスクリ、に加え、馬達と組んで鉱夫業務を続けていたスケルトン、メルダース、パピーニ、プフの三名がこの本隊に転属している。

研究生活を終えたクロトも、馬達と共に害獣駆除の日常業務に加わる。
 
ボーンフィールドに程近いこの地の野獣は手強く、この隊で手足を欠損していないのは最早デーリア一人のみとなっている。
これからも、過酷な戦いの日々が続いていくのだろう。
 
ダルパンは料理をしつつ、敵襲時にはクロスボウで応戦。パスクリは防具製造。
ヤノルスはマルチと交代で銅鉱石を掘っている。今や銅鉱脈は拠点の拡張によって安全な壁内だ。
(ステータスはいずれも60台止まり。
 ボーンウルフやランドバットとの日常戦闘で度々大ダメージを負っていたが、自然上昇はここらが限度だったようだ)
 
 
クロト隊の前衛メンバーが壁外での危険な鉱夫業務を続ける一方、敵襲時に拠点の正門を守るのは、警備隊の役目だ。

と……
これからの組織編成を考えている途中にも関わらず、敵襲の知らせがテックハンターを経由して届く。
編成の確認を急ぐとしよう。
 
 
警備班。
頑強な肉体を持つシェク族を中心として、身体能力が高めだったリーバー奴隷出身者らが加わって編成されている防衛部隊。
常に一つしかない内門の前に位置取り、事あらば即時対応可能な者達だ。

故郷へ帰ったJRPG種族3名が減り、やや不安が残るが……
既に多くの勢力が壊滅し、やって来るのはバーサーカーかブラッドレイダーくらいのもの。
正面からの決戦であっても、互角以上の戦いは出来るはずだ。
何せ今は……
 
 
 
調査班。
ベッカム&コスチュニン。
この二人の歴戦の勇士が町に留まっているのだから。

クロトが町に留まって以来、長い間世界を駆け巡り、フェニックスをも倒して来た彼らがいる限り、敗北する事は決して無いだろう。
敵の数が多い場合、どうしても町内に被害が及び、非戦闘員が怪我をしてしまうのが悩み所ではあるが……
(戦闘経験の長さに反し、両者ともに主要スキル80台止まり。
 格上と何度も戦わなければ、通常プレイで鍛えられるのはこの辺りが頭打ちという事だろうか)
 
 
 
作業班。
拠点内部で様々な生産・製造業務にあたっている彼らの戦闘力は低い。
武器防具も後回しになっているため、万全とは言い難いチームだが、戦闘に巻き込まれる事はそう多くなく、負傷する機会もまた少ない。

作業班で一番強いのは、鉱石を積んで走り続け、筋力112まで到達しているパックビーストだろう。
数合わせの弾除けとして買い取られた時の事を考えれば、なんと立派に成長した事か。
 
一方で、より戦闘に巻き込まれやすいのは、正門に近い場所で働いている彼らの方だ。
 
 
 
農業班。
正門に後方に並ぶ井戸と、そのまた後方に拡がる畑で働く彼らは、敵襲時に前線に駆けつけやすい。
クロト達もそれを止めはせず、自然とある程度の戦闘力を有し、警備隊の力だけで凌げない時、町内で数の暴力でもって敵を仕留める役割を担っている。

隊長であるベルティはJRPG種族だが、自身の隊を置いて帰る気にはなれなかったようで、ガルトナーの町に残留している。
種族適正面から、はぐれハイブ出身者が多く配属されているのも特徴か。
 
何人かのJRPGが抜け、欠けてしまった人員を第2研究班の余剰人員で埋め、滞りがちな食糧生産を加速するべく懸命に働いている。
グリーンフィンガー&ソマンの残した噛み棒ランドは、その範囲を広げつつ、後継者達に受け継がれていく。
 
そして、忙しく働く彼らを補佐するように働き始めたのが……
 
 
 
 
研究班。
ちょっとした雑務を少しずつ分担して引き受け始めてはいるが、それでも尚暇を持て余し気味。
Z鋼の研究のために僅かに手を着けた武器製造を担当するのも悪く無いかもしれない。
(武器製造禁止という縛り内容だったが、ゾンビMOD独自アイテムの確認のためのみ、製造を行っている)

こちらは、秘匿技術を知り得る立場にある人員なので、JRPG種族であれ、故郷には帰っていない。
浮浪忍者の里に一人残されていたペイトソンも、今では立派に科学の頂点を極めている。
(現実的なプレイでは、科学スキルは95で頭打ちなようだ。
 キュアー開発の最初から最後まで研究を続けていたクロトでさえ96には到達出来なかった。
 ただし、94までは上がりやすく、最後には研究担当の全員が95まで成長していた)
 
だが、一時は彼らだけでは研究要員が足りなかった。
そのため、後から編成されたのが……
 
 
 
第2研究班。
ゼロを倒し、ゾンビ狩りの旅を終えたイズミ達が中心となり、余剰人員を集めた予備部隊。
里帰りしたJRPG達の分の欠員を補い、多くが転属。
今では人数が少なくなってしまった。

ランランとリードは科学研究の修行中にキュアー開発が完了してしまい、修行が無駄になったと不満顔。
ライヤは木材から紙を作る作業を開始したものの、当拠点では既に用途が無く、仕事もなく暇そうにしている。
 
 
これらZ研メンバー総員を集め、点呼を行おうとするクロトだったが……

ガルトナーの町に襲撃者が到着した。
 
「では…… せっかくです、今日は全員で戦いましょう!」
「「「「おおっ!!」」」」

 
「我らが暴虐により、この町は蹂躙されるのだ! フハハハハ!!」

襲撃者は、またブラッドレイダー。
ダスト盗賊とホーリーネーションの滅亡した後、襲撃と言えば彼らかバーサーカーだ。
ヴェンジの廃墟を根城にして南下して来るにも関わらず、奴らの襲撃の規模はかなり大きい。
 
また、ハイブ商人が巻き込まれている。

ブラッドレイダーの兵数はやたらと多い。
射撃要員の数も結構いる。
 
放置しておけば、ハイブ商人達の命が危うい。

(なぜかハイブのキャラバンが正門前から動かず、何ヶ月、いや年単位でここにに留まっている。
 アイテムの売却が手軽になる上、こういった時には戦力にもなる。ありがたい限り……)
 
「総員、突撃ぃぃぃぃっ!!」
「「「「「オォォォォォォォォォ」」」」」

ガシャガシャと甲冑を鳴らし、怒涛の突撃が始まる。
 
Z研の総力でもってして、瞬く間に蹂躙。

熟練者も新人も入り混じっての総突撃。
被害は小さくなかったが……
 
ともかく、今日も町を守り切る事が出来た。
ハイブトレーダーの傷は深かったが、死者はいない。
ホッと安堵の息をつくクロト。

現時点で一番手強い、この規模の襲撃を正面からの激突で凌げる事は分かった。
JRPGのハープーン要員が減った事は心配だったが、これなら、これからもきっと……
 
 
テックハンター、マシニスト、シェク王国、都市連合、忍者、犯罪組織……
世界中の勢力を一つに繋ぎ、滅亡の危機から世界を守り抜いた者達がいると言う。
 
世界の底辺にあったはぐれ者の集まりだった彼らは、その貧弱な命を散らしながら、一つの町を築いた。
 
フラットラグーンの南……

 
ガルトナーの町。

 
研究所長クロトが命じるまでもなく、皆が今日もそれぞれの仕事のため、町を駆け回っている。

 
ここまで、あまりに多くの血が流されすぎた。

あの日、殆どの仲間を失い……
 
あれから、既に640日が経過していた。

皆の犠牲の上に立つ、この町。 この平和。
 
皆に報いる事は、出来ただろうか?

自身のアイデンティティとも思っていた侍の鎧を脱ぎ、マシニストとして大成したクロト。
 
彼はこれからも……

あの日の悲しみを胸に、未来を目指し、歩み続けていく。
 
 
 
 
 
 
 
「えっ!? 式、ですか!?」
 
「う、ウム…… 吾輩も急だとは思うのだが、何やら子が出来たと言うのでな……」
 
「何をオドオドしている! それでもオレの夫となる男か!」
 
「フォフォフォ! いやぁめでたい!
 で、クロト、ダルパン、お主らの方もそろそろきちんとしておいたらどうじゃ?」
 
「フフ…… 世の中、はっきりさせない方が良い事もあるものでしてよ?
 ね、そうでしょう? パスクリ姉様」
 
「ヤノルス、お前はそれ以上何も喋るな……」
 
「で、どうなのだ、我が主よ」
 
「おお、そうだ。 吾輩達も覚悟を決めておるのだ。
 ここはハッキリ聞かせてもらわねばな!」
 
「え、そ、そんな…… 急に言われても……」
 
「クロトは、自分だけ幸せになる事に抵抗があるのよね。
 でも、そろそろ皆も許してくれるんじゃないかしら」
 
「それは……」

「クロト様は、もう少しハーレム状態で色んな女の子とお楽しみになりたいのです。
 あまり追い詰めないであげてくださいまし?」
 
「「「ヤノルスゥゥゥゥゥ!!!」」」

穏やかさを取り戻した世界で、今日もサボテン畑に笑い声が響く。
 
きっともう、彼らは大丈夫。
 
物語は、こうして終わりを迎えた。
 
 
 
<完>