新たに仲間になった王女セトちゃん……
娘、王女、姫様、と言った風情はまるで無いし、ルカ&ミャオと外見上の区別も付きにくい。
ならば!
護衛と共にウェイステーションに向かい……
道中、賞金付きのダスト幹部を拾い、ウェイステ到着。
で……
シャキーン!!
隊員ナンバー34: シェク王国の姫君、セトが仲間になった!
身長最低、肩幅等々激減させつつ、筋肉質な部分は残し、一気に若返りをしてもらった。
うーむ、この身長差よ。 かわいい。
これならエサタ女王とも、きっちり「親子」感が出て良いのではないかと。
……あれ? セトちゃんが担いでた賞金首どこに消えた???
表に運び出された形跡も無い。異次元に消滅してしまったのか……
まあ、シェクとの友好度も上限まで上がったし、賞金首ももう一々引き渡す必要は無いか。
さて、と。
旅の仕上げに移るとしよう。
ユキ達探検隊は⬆緑色ルートを通って廃村で休憩中。
クロコ達使節団は⬆水色ルートを通って浮浪忍者の村で休憩中。
拠点に帰ればホーリーネーション攻略戦の第二弾階に取り掛かる事になるが……
その前に、以前から気になっている「世界の果て」に寄ってから帰る事とする。
浮浪忍者の隠れ家でないのなら、「世界の果て」とは一体どういう場所なのか……
ユキ達はゴーストビレッジから、クロコ達は浮浪人の村から、それぞれ出発し、世界の果てを目指す。
と、ユキ達は出発してすぐにまた新たな村を発見。
おや、今度は廃村ではなさそうだ。電気まで通っているじゃないか。
安全な距離から遠く離れた村民をクリックして所属を確認してみると……
ふーむ、大陸北西部一帯は大体デッドキャットなんだな。
建物はボロいものから通常の物まで入り混じった雑然とした雰囲気。
いくらか活気はあるが、都会のような整った印象は受けない。
人々は口々にカニバルに対する恐怖を語り、売り物と言えば魚しかない。
大国の庇護を得られない辺境の地で、とりまとめる組織やリーダーもいないまま、なんとか肩寄せあって生きている棄民達……と言った所か。
酒をせびっている男は……
ホラ吹きのお調子者って感じで「憎めない小物臭」が愉快だが、雇う気は無い。
カニバルに対する復讐を誓う男の名前に度肝を抜かれたりもしたが、この場所にはさして見るべき物も無いようなので……
この確定名「漁村」から、早々に出発する事にする。
クロコ達の方は、ウネウネとした山道に悩まされながら前進し……
暗がりの中、地形に埋もれて見落としそうな門を発見。
辿り着くのも困難な、こんな攻めにくそうな拠点の衛兵達は、一体どの勢力なのか…… と確認してみると、彼らは「テックハンター」!
おお、あの水上基地みたいな拠点以外にも、こんな立派な隠れ家を持っていたんだなぁ!
豊富な店舗数に街頭すら備えた、活気ある町並み。
夜中だと言うのに人の往来も多く、他の町なら閉店している時刻でも開店したままの店もちらほら。
こりゃなんとも大国間の抗争から離れていたい冒険家にとって暮らしやすそうな町じゃないか。
立地的にも都市連合・ホーリーネーション双方から適度に離れている中間点だ。
酒場には都市連合から賞金を掛けられた男まで混じっている。
この小さな賞金額は、ユニークNPCではなくランダム生成されたタイプかな?
電力化もそうだが、この町は総じて技術水準が高い。
高等技術である水耕栽培も実用化済みで、天候を問わず自活していける体制が整っている。
各種設計図も豊富に取り揃えられているし、何より……
青本まで店売りされているではないか!
街の奥には、大型の古代の研究施設と同型の建物が……
あれがこの町のリーダーの拠点か?
マシニスト! ここでようやく遭遇したか!
その名の通り、古代機械文明の歴史や技術を復興・再利用しようとしている組織、だったか?
テックハンターと協力している中立組織だが、都市連合が母体……とかだったような……
動画知識の聞きかじりなのでハッキリとは覚えていない。
この研究所に入ってみると……
話をまとめてみると、特に中身の無い、他のスケルトンのようなはぐらかしが殆どなのだが……
この一文は、今までスケルトン達に感じていた違和感が集約されているようで、特に興味深かった。
アーマーキング達が奇矯な振る舞いを行っていたのは、記憶の齟齬から来る精神の変調が原因、という事なのだろうか。
他にも、かつてホーリーネーションで起きたと言う「第一の絶滅」(疫病・竜巻の両論あり)という話にも触れていた。
イヨが敬意を払っていると思わしき人物、「フィンチ氏」という存在も気になる所。
歴史を知りたければ図書館を当たれ、と言っていたので、その図書館の館長なのだろうか?
この研究所には所員も10人ほど務めており、レクリエーションルームに酒まで用意されていて、彼らの生活水準は高い。
なかなかの組織のようだな…… マシニスト。
そうして町の探索をしている間に、ユキ達も到着。
再会を喜び、AIコアを持ち帰った戦果報告や、戦争に備えての同盟関係の話で、互いに情報交換を行った事だろう。
さあ、遠征隊が合流した所で、ここからどうするか。
東にはまだ一度も訪れていないポイントが3つもあるが……
今はやめておこう。手荷物もパンパンだ。
南下して拠点に帰る道すがら、「ナルコの誘惑」を探索した際に建てた休憩小屋を経由しようか。
敵の要塞の近くを通る事になるが、道中で戦闘になったとして、あそこで回復出来るなら安心だ。
と、南東に向けて出発して、間もなく……
むむむ、こんな所にもまだ未発見の要塞が存在したのか!
更に……
ふむ…… 要塞に加え、監視塔まで建てているとは、重要エリアのようだな……
ヴァルテナとの戦いを始める前に、ちょいと腕試しの寄り道といきますかね。
うーむ、射撃体制の整った防壁に、幾つもの兵舎……
なかなか手強そうじゃないか。
だが…… こう、真なるクラルとしては、今無性に無茶をしたい気分なんだよなぁ!
突撃ぃぃぃーーーーー!!
門番を斬り、
防壁の上の砲手を倒し、
砦のど真ん中で大立ち回りをおっ始める。
が、景気が良かったのはここまで。
まず最初にクロウが倒れ、ここから先、他の者も倒れたり起き上がったりを繰り返す状態に……
敵の数に対し、こちらの頭数が不足している。
前足のダメージが大きいブングルを砦の外に待機させている事もあり、いかにも劣勢。
奪還する余裕が無く、クロウが連れて行かれ、檻に入れられてしまう。
乱戦の中、バックパックに武器を退避させるのも忘れていた。
田舎の砦と侮るべきでは無かった。 高位パラディンが複数混じっていて、敵の実力は申し分ない。
クロウは自力で鍵を開けて戦線に復帰。その辺に倒れている敵からナタを奪って戦い始めるが、慣れない武器では戦えない。
倒れている敵の腰に刀があるのを確認し、取り戻して戦闘再開。
ううーむ…… ハイパラディン相手に軽装の刀使いでは火力が足りないっ!
とは言え、敵の多くは通常のパラディン。
こちらは野太刀の範囲攻撃で結構ガツガツ削れて行く。
タンク役のルカまでもが倒れ、投獄されるに至り、門外に待機させていたブングルを投入。
防具を持たないブルの体では命を落とす危険もあるが……
贅沢は言っていられない状況だ。
もうブングルとクロウしか残っていない。敵の数も、こちらの数も、次第に減っていく。
兵舎の前が鮮血に染まっていく……
ついにクロウまでもが倒れるが……
入れ替わりに、檻から脱したユキが復帰。
が、やはり多勢に無勢。再びユキが倒れ、ついに残りはブングルのみとなる。
ルカとユキが檻からの自力脱出に取り掛かる中、クロコも意識を取り戻す。
倒れたまま、すぐには起き上がらず、ルカ・ユキともども自己治療を行い……
全員が戦闘可能になったタイミングで反撃開始。
ブングル! 偉いぞ! 良く耐えたっ!!
と、ここで残念なお知らせが……
敵の増援が到着。
ユキとルカは深いダメージの自己治療がようやく終わり……
休憩は終わりだ! 脱出!
敵に奪われた武器や、地面に転がった愛用の武器達を取り戻し、戦線復帰。
ブングルの三桁ダメージが炸裂し、敵はほぼ壊滅状態。
このまま増援部隊を倒しきれば、こちらの勝ちだ!
幸い、敵増援の半数は軽装の従卒。
フラグメントアックスを取り戻したルカの前に、バタバタと倒れていく。
軽装のユキとクロウは再び倒れたが、シェクコンビは流石にタフだ。
ブングルと共に残敵と戦い続け……
全滅
ブングルはまだ起きているが、満身創痍……
いやぁ、高位パラディンのおかわり追加があるとは思っていなかった……
気絶から起きてきたのかな?
もう両前足はマイナスになっていると言うのに、ブングルはそれでも懸命に戦い続ける。
既に状態は「致命傷」。心配していた通り、この状況で動物を投入するのはリスクが高かったのだ。
早く決着を付けないと、また恥ずべきリセットを断行しなければならなくなる……
ここで、血溜まりの中からユキが復帰。
二人を斬り倒した所で再び気絶。 ブングルの治療には向かえなかった。
続いてクロコが復帰。
胸しかやられていないので、当たりどころさえ悪くなければまだまだ戦える。
残る高位パラディン一名を倒せば、後は有象無象……
だが、運が無い! 最初の一発を胸に食らい、再びダウン!
だが、この間にクロウが檻の中で意識を取り戻す。
急がなければ…… ブングルの状態は悪くなる一方だ!
またルカが立ち上がってくれた、今がチャンスだ!
敵に気付かれていない間に、建物の中でようやくブングルの止血に取り掛かる事が出来た。
ルカはもう胸部と下腹部共にマイナス。いつまで持つか……
小さなダメージを重ねられ、再びダウン。
だが、お陰でとりあえず「致命傷」状態を脱する事が出来た。
猛牛パワーで残る3名の敵を倒し……
最後に、兵舎屋上にいた砲手を撃破。
勝ったッ!!
とは言え、こちら同様、敵もまだまだ起き上がってくる。油断は禁物。
投獄されていたユキとクロコを脱出させ……
まず武器を回収……って
そこ、通れるの!?
ユキ、屋上から謎のショートカットで戦場に復帰。
愛刀を取り戻し、残敵の掃討に取り掛かる。
おっと、まだ無傷の砲手も残っていたか。
このまま数名の残敵と屋上で戦う事になるが……
ユキがまた謎の挙動で、牛若丸ばりのカッコイイ欄干走りを見せつつ……
最後に、気絶から復帰してくる門番達数名を斬り捨て、完全決着。
死屍累々…… 「オクランの拳」攻略戦、大勝利!
兵舎を漁っても大した物は出てこなかったが、ここで敵国の象徴たる武器「パラディンの十字架」の設計図を入手出来たのは大きい。
スケルトン相手のボーナスがあるようだし、今後機械との戦いにおいて役立ってくれる事だろう。
いやーしかし、大ダメージを受けてしまった。
砦の中のベッドは使えないし、一度「世界の果て」に戻るしかない。
ヴァルテナ討伐戦を始めるには、まだ少し掛かりそうだな……
しっかり休んでから、また拠点目指して南下しよう。
おまけ。
前回拠点を旅立った植田修司くんだが……
ふと気が付くと、他の通行人NPCに引っかかり、拠点内、門の脇で固まってしまっていた……
言葉の意味はよく分からんが、とにかく出戻り雇用は可能なようだ。
でも、枠は空けておきたいしなぁ……
拠点のマスコット代わりに、このままここに引っかからせたまま放置しておくか……
続く。