時系列は大きく戻り……
ユキ達が探索に旅立った後、クロコとルカの二人は外交使節団としてシェク王国に向けて出発。
シェクの首都アドマグを訪れる。
いよいよ女王との謁見。
失礼の無いようにしつつ、卑屈にもならないよう、堂々と礼儀正しく行こうじゃないか。
って、ルカ！ 何持ってるの！？
「いや……放置されてる間、つい暇なもんで仕事を……」
しまった、「仕事」切り忘れてた……
「死体を見つける」で周囲のモブ死骸を拾ってしまったか……
スキンスパイダーの死骸を女王の城の入り口でポイ捨てしつつ、いよいよ謁見へ。
家老バヤンにまず話を通す。
以前は軽くあしらわれて追い返されたが、今回は状況が違う。
我々は既に絶賛戦争中の仇敵の要衝地を陥落せしめた英雄……
バグマスターや皇帝を倒したワケではないが、「同盟」の提案も、女王への謁見も、対応が変わってくるだろう。
同盟を持ちかけてみると、この反応。 うんうん、もう同盟状態だもんね。
さう、女王への謁見はどうだ？ 以前は話し掛ける事すらできなかったが……
彼女が「ストーンゴレム」の異名を持つ女王エサタ。
慌ただしく働き、個室もなく、特別な装備も着ず、王城でもないこの軍事拠点タイプの建物で皆と同じように暮らしている。
まさに質実剛健。うーん好印象。
ちゃんと今回は会話可能なアイコンになっている。よし…… こんにちわっ！
フフフ、ここはこの選択肢を選ばざるを得ないぜ。
フェニックス＝ホーリーネーション皇帝討伐宣言、堂々としてみせちまったい。
その時、シェク王城に電流走る。
まさに今、(適当に勢いで選んだ選択肢により)歴史が動こうとしていた！
ああ、食うにも困る状態で荒野を彷徨っていた放浪者クロコと、角と名誉を失い同族から排除された戦士ルカ、この二人にこのような栄光の時が訪れようとは……
目頭が熱くなる思いだ……
会話を続けると……
まずは聖帝国の東、帝国のナンバー３、最前線で軍事作戦の指揮を取っている上級審問官「ヴァルテナ」を倒すのが先決、と分かる。
元々自分もそのつもりであったし、次の攻撃目標は、首都ではなく敵の最前線……
都市連合 vs ホーリーネーション の軍事拠点の数々に決定。
興奮を隠しきれないエサタ女王。こっちも盛り上がっちゃうなぁ～
（フラットスキン扱いのセリフ設定ミスが残念……）
クラル戦士団を差し置いて、伝説の英雄「クラル」の称号、さらには二つ名まで与えられてしまった。
臣下の「不敗の五忍」達も唱和し、我らが主人公を称える。
聖帝国との関係が更に悪化し、シェクとの友好度が更に上昇。
否が応でも高まる大戦争の機運。盛り上がって参りました。
あ、あれ…… でも……
期待してた、あのイベントは？ あの人は……？
あれれ？
うーん、あれは、皇帝倒した後、なのかな？
仕方ない。今は無理っぽいから、今後の楽しみって事で！
ちなみに、どうでもいい事だけど、アドマグの酒場に寄って干し肉を買い足す際……
金髪グリーンランダーじゃないのが惜しまれるが、これは、ゆっくり実況にリスペクトした名前チョイス……か？
さあ、次は北に向かって浮浪忍者の隠れ里を探しに……
！？
なんか、勝手に新部隊が編成され、例のあの人が仲間になってる！？
しかも、敵に襲われてる！？
ズボンにサラシ一丁で堂々と危険なステン砂漠を歩いてこちらを追ってきた彼女こそ……
王女セト！ 女王エサタの娘、次代のストーンゴレムである！
もっと後になるかと思っていたが、予想していたより早くこの時が来た！
ずっと前から「２９番目に仲間にしよう」と心に決めていたのは、このセタさんだったのだ！
まさかセリフの一つも、イベント演出も何もなく、勝手に付いて来てしまうとは……！
この流れだと、事前知識が無いと彼女が誰なのか、なぜ仲間になったのか、さっぱり分からないじゃないか……
ええい、しかも画面が暗くてお姿もよくわからんっ！
戦っている相手はクラル戦士団…… こうなってしまっては、真のクラルとして見過ごせない相手である。
クロコとルカを急いで引き返させるが、それまで彼女一人で持つのかどうか……
おおっ!? 板剣の一撃をしっかり弾き、返す刀で有効打を…… この新入り、やるじゃないか！
ステータス確認。
おお、初期訓練はすっ飛ばして大丈夫っぽいな。筋力は足りていないが、流石は王女様！
しかし、敵さん一人ってワケでもないはずだが、タイマンを続けるだけで救援が間に合ってしまったな。
仲間はどうしたんだ？ と思ってカメラを振ってみると……
なるほど。
ボーンドッグ相手に苦戦してて、それどころじゃなかった、か……
所詮クラル戦士団などこの程度。フフッ…… やはり真のクラルは、このクロコという事だな！
無事セトちゃんを保護し、回復を終えた後、拠点に帰還。
スクインを通り過ぎる際……
卒業メンバー、元気にやっているようで一安心。
食料がいずれ足りなくなったりしないかな、と心配にもなるが、黙って見送る他ない。
セトちゃんを拠点に預け……
次は浮浪忍者の里を探す旅へ出発だ。
クロコとルカは二人旅で拠点から北上。
壊滅済みの鉱山でも、門番はしっかりと再配置されて復活している。
これを軽く叩き潰し……
前回ユキ達が難儀する羽目になった原因、置き忘れの寝袋でしっかり休息を取る。
改めて翌朝、衛兵を蹴散らしつつ鉱山中心部に突入すると……
おや、奴隷落ちした衛兵の他に、角が生えた奴隷がいる。
これは救出して行かなければ。
……となると、また仲間人数の上限を越えてしまう。
ちょっと早すぎるが、仕方ない。
植田くんに卒業の時が来た。
彼とは、比較的安全であろう拠点内で別れる事に。
彼もまたテックハンターに生まれ変わり、旅立って行った。
ここからなら、東西南北どちらに向かっても町や酒場にたどり着きやすいだろう。
ステータスはまだまだ低いが、なんとか生き延びてくれよ……
そして、彼を卒業させた枠を活かし、奴隷を解放し……
……とうの昔に手遅れだったか。
本来治療してくれるはずの監視兵の皆さんも、もう壊滅しているからなぁ……
もうメシの配給をしてくれる衛兵達もいないと言うのに、残った奴隷達はここから逃げ出そうとはしない。
解放の終わった後、現時点で残っている連中の殆どはこのタイプでしかないか……
何度解放しても自発的に檻に戻ってしまうため、放置するしかない。
おっと、こっちには見込みのありそうなのがいるな。
ユキ達が剥ぎ取り装備を与えていると言う事は、一度脱走した後に捕まったか。
ここで２名が脱出。
囚人服を着た「スキナー」はこちらを追従し、脱走完了後に別れ、旅立っていった。
行動目的は「家に帰る」。
これなら無限ループも無く、どこかに辿り着く事もあるかもしれないな。
鎧を着た「ストリング」は脱走後に「パトロール」状態となり、どこにも辿り着かない放浪を続ける事に……
そんな事だから門番に捕まって収監されちゃうんだよ…… 悲しい。
その他に、リーダーを見失って棒立ちで動かない解放奴隷も２名ほど。 悲しい。
幾ばくかの虚しさを感じながら、リバース鉱山を抜け、北を目指す。
この辺りもまた真っ直ぐ進みづらい、ややこしい地形だなぁ……
さて、ここでおおよその脳内の想定を軽く図にしてみよう。
赤枠がホーリーネーション領。 黄色い丸がリバース鉱山。
鉱山を脱出してから、逃げ込めるような抵抗組織の拠点が存在するとすれば、消去法で北東しかないと……そう見ていたのだ。
まあ、テックハンターズノート最新パートを見て、探索直前に正解を見てしまったワケではあるのだけれど……
以前からアタリは付けていたワケだ。
反聖帝国の抵抗組織である「浮浪忍者」と同盟を組めるという点……
また、その抵抗組織の女忍者を仲間に加える事が出来るという点……
それは、事前に幾つかの動画を見て、知識として知っていた。
ホーリーネーションと本格的な戦争をおっ始めるなら、その前に同盟軍を増やしておこうと、そう考えての探索・訪問だったワケだ。
その、抵抗組織の拠点であろう、目的地「世界の果て」……
その目前まで来て、新たに「村」を発見する。
寄り道すると、目的地一番乗りをユキに取られてしまうかもしれないが……
まあいい。先にあの村を訪れてみよう。
おや…… 村と言う割には、結構立派な防壁じゃないか。 建物の数も結構多い。
おや？ あのドームは……
勢力の本部！？
ドーム本部と言うと大体犯罪組織系……
少し東で見かけた「ブラックデザートニンジャ」辺りの拠点か？
うーん、やっぱり黒服のニンジャ……
って、ここが目的地そのものだったか～～～～～～！！
正義の抵抗組織「浮浪忍者」、その本拠地、ここだよっ！！
ドーム内に入ると、おお、いるわいるわ、勧誘可能な連中が沢山！
いやいや、それより今はリーダーと話をしなければ…… 奥にいるのが、噂の女性かな？
この少年のようにも見えるスコーチランダー種の女性……
彼女こそ、浮浪忍者の頭目、抵抗組織のリーダー、「モール」さんだ。
裸足に軽装。パッと見でとても重要人物には見えないが……
恐るべきはこのステータス！
ここまで強いとは知らなかった！！
そう、我らメッメ堂座、最後の３０枠目、一番最後に仲間に迎えるのは彼女だと、もうずっと前から決めていたのだ！
レッツ勧誘！！
うーん…… 現時点ではダメか。
こんだけ強いんだから、そりゃーそう簡単には仲間にならないよな。
聖帝国を打倒した後、とかかなぁ
ま、ここまで来ればもうネタバレも何もあるまい。
ちょいとwikiで条件を確認して見ますかねっと……
うん……？ 「仲間」リストにいないな……
と言って、仲間にならない「主要人物」リストの中にもいないんだよな……
どういう事なんだ？ リストの漏れ？
wiki内検索で確認してみようか。
彼女がリスト化されているのは……
どういう事だってばよ……！？
え、ええと…… 仲間入りするユニークNPCリストにいないって事は、つまり……
仲間にする選択肢はあるけど、決して仲間にはならない
って事っすか？！
ショボボボーーーン……… そ、そんなぁ……
まあ、無事同盟締結の話はついたし……
スタックを陥落せしめた勇名はここまで轟いていて、
次なるターゲット、敵将ヴァルテナとの戦いでの共同戦線を確約。
一大決戦を始める前の下準備という当初目的は果たせた。
まあ、この本部や酒場に、計４人もユニークNPCがいて、「最後の仲間」候補には事欠かないのだが……
うーん、今ひとつ、インパクト不足だよなぁ…… もう少し劇的な何かが欲しい……
とりあえず、「助けたNPCが仲間になる枠」として、このまま枠を空けておく事にしようか……
植田、クビにするのちょっと早まったなぁ……
……とか、ちょっとスッキリしないまま目的を達成し、次回へ続く。
