で放送中の『銀河旋風ブライガー』で、スパロボの中でしか知らなかったJ9シリーズを初めて視聴。
イェイ!な世界観にすっかりハマり、友人から『銀河烈風バクシンガー』のLDを借りてきた。
何ですか、この素敵世界は!?
ブライガーからして、宇宙空間なのに生身で戦ってたりとツッコミ所は多かったんですが、もう全編コレ突っ込み所!
この世界の主力戦闘マシンはバイクです!
陸も空も宇宙も、全てバイクで戦います! 烈!
機動ロボットが出撃してきたらロボットで対抗しますが、基本はバイク戦。
ドゥカー・イクも大喜びな宇宙が形成されています。
そして、新撰組がベースの内容だと聞いていましたが、隊の旗揚げから散り際まで、内容の八割が新撰組に忠実です。
ここまで忠実だとは思っていませんでした。
ドーエ星=江戸
キョウラーク星=京
ロングー星=長州
トルサ星=トルサ星
ゴワハンド星=薩摩
外宇宙艦隊=黒船
など、世界設定も幕末を再現するためにかなり複雑。
正直、大河ドラマ見てなかったら世界観理解するのに手間取ったかと。
この図式から生まれてくる作風は……それはそれはひたすらに
濃く、熱い。
芹沢鴨との対立、山南の脱走、等、熱いドラマが終始展開しっぱなし。
そこに烈でイェーイなJ9節が加わり、BGMは三味線とエレキギター。
これで酔わないヤツぁ男じゃねぇ!
『戦争』がメインストーリーとして描かれるため、メカ戦への比重もブライガーより高めで、J9節とロボットアニメと新撰組の比率がいい具合にバランスが取れていて、見ていて飽きないテンポの良さ。
この辺り、プラモを売り出していたマーク社への配慮もあったのかも。
なぜプラモの話がでてくるか、
この番組が始まった1982年、時まさにガンプラブームの真っ只中。
しかも、脂の乗ったガンプラは、通常商品ラインナップを終え、『リアルタイプブーム』の過渡期。
その影響をモロに受けたのが、このバクシンガーのプラモの可哀想な所。
そう、
リアルタイプとバクシンガー、相反するこの組み合わせを、無理矢理出してしまったんです、コレが。
リアルタイプ・ニオームロボ (くまどりした仁王型)
リアルタイプ・ダイモガンプ (エビっぽい)
リアルタイプ・バクシンバード (基地ですが、鳥に変形します)
これらが、軒並み濃いグリーンやらブルーの成形色で発売されてしまった。
ボックスアートも、なんだかリアルタイプくさい。
しかし、元がバクシンガー。
誰がそんなモノを望んだだろうか。
当時ガキンチョの自分はその存在すら知らず、ザクやドムに心ときめかせていた時期。
実際に売れ行きがどうだったか知る由も無いが、ネット上でその噂を見る限りでは、大体想像の通りのようだ……
そんなこんなで、劇中後半には、ほんの少しだけ、その影響が画面にも現れはじめる。
主人公側の量産機ブライダーがド派手な機体色から、濃い緑に一話限り塗り替えられたり、敵側のロボットも地味な配色が多くなる。
しかしそれも一話限りで、以後は元の派手カラーに戻る辺り、『一時の気の迷い』や『スタッフの拘り』が透けて見える気も。
ビルバインの迷彩塗装のように、『時代』が感じられ、子供時代を思い起こし、感慨に耽ってしまいました。
ヤフオクで検索して。
まさに時代の渦に飲まれ消えていった烈風隊の如く、目にする機会に欠けたまま今日まで来てしまったバクシンガー。
手にする機会があれば、是非ご視聴あれ。
スクライドとか好きな人にゃ、かなりハマれるかと。 イェイ!