クロコ、マスター、クロト。
終わらないループ世界に終止符を打つべく、初代~三代目主人公が集結した。

「この体は、前の世界のバーサーカーのモンなんだろ?
びっくりするくらいに元の俺そのまんまじゃねーか」
「血の記憶からデータを読み込み、X-セルを使って元の肉体を再現したか。
苦労して貴様らの「欠片」を回収して来た甲斐はあったな」
「はい。お陰で助かりました。
ありがとうございます、バグマスターさん」
「マスターでいい。少年。
フン…… 流石は世界を真の意味で救ったマシニストと言った所か?」
「やめてくださいよ…… キュアーの開発は僕の力と言うよりは……」
4-8-02「旅立ちの3剣士」
多次元間の移動を繰り返したマスターは、失くしたクロトの片足も回収していた。
クロコの遺伝情報は、既に最終決戦の際に確保していた。
マスターがこの世界に持ち込んだ「血の記憶」を外科医に託し、元の肉体……
バーサーカーの女、リーバー奴隷の男、反乱農民の少年、それぞれの肉体を、3剣士の物へと作り変える事が可能となった。
……と言う、ロールプレイ面ででっちあげた理屈はともかくとして、古いセーブデータをロードして、キャラクリ画面からクロコとマスターのデータをエクスポート。前期ラストで仲間になった無名NPCにインポートし、その容姿を変更。
放浪のシェク女戦士、リーバーに奴隷にされた褐色のグリーンランダー、ショーバタイで出会った片足を失った背の低い少年……
たまたま、こうもお膳立てを整えられては、こういうネタを思い付かざるを得ない。
クロコ1人からのスタートにするつもりが、こんな出会いを用意されたら仕方ないじゃんよー!
やっぱりKenshiのランダム性のもたらす運命力って凄いわ……
ともあれ、転生を果たしたクロコ達をまず最初に出迎えたのは、意外なものだった。
「へっへっへ、通報されたくなかったら…… 分かってるよなぁ?」

その期限が切れる直前で、厄介なヤツに見つかってしまったようだ。
「いいのか? あんなチンケなゴミに小銭をくれてやらずとも、いくらでも対処は出来たであろう」
「今度の世界じゃ、平和な未来を作るのが目的なんだ。
つまらない事で騒ぎを起こすのは得策じゃねーな。特に、今はお荷物を抱えてんだからね」
「はい、足手まとい、ですね…… 精進します」
クロコのステータスは高い。

まず間違いなくチーム最強。クロコがリーダーを務める事にマスターも納得せざるを得ない。
武器は検証回でテングから奪ったメイトウ「刀」。開始状態としては強すぎるくらいだ。
一方で、終盤加入・ステ20台だったマスターの方もかなり育っている。

強くてニューゲーム感はあるが、知る限りでは、第二帝国MODの敵は相当に手強くなっていく。この能力でいつまで余裕でいられるかも今期の見所の1つかもしれない。
前期で使っていた槍はもう消滅しているため、検証回でフェニックスから奪ったメイトウ・パラディンクロスを装備している。
第二帝国ハンターとして、シーズン2終盤のような活躍をしてもらいたい所。このままマスターには鉈使いになってもらおう。
加入が7期終了直前だったため、クロトのステータスは低い。

使用武器はロード・ナガタから奪ったメイトウ脇差。
転生前のような、マシニストとしての役割…… 研究台を担当してもらうとしようか。
残念ながらショーバタイにもあまり良い装備は残っていなかった。
食料と医薬品を補充。寝袋を1人1つ持ち、旅支度の間にクロトは研究を進めておく。

もったいぶらず、ここで紹介してしまおう。
今期、第二帝国MODとは別に、もう1つだけ入れている装備MODが、こちら……

2021年6月に、現行形式に適応するために更新されていた、タイムリーなMOD。
生肉から血液を取り出し、多数の工程を経て純度を高め、血液を合金にまで錬成し、赤い装備の製造に至るMOD。
「量産は困難だが、これで侍装備で統一される事はなくなるだろう(要約)」と書かれており、強力なMODエネミーに対抗する力として採用。
血が記憶を有しているという独特の設定は、転生する剣士達にマッチしていると思い、導入を決定。
機械である第二帝国に立ち向かうのが、「血」の力だというのも面白い対比になりそうだ
早速、クロトを使って研究を進めていく。

研究1の完了で、まずミートミキサーが設置可能となる。

設置すると、生肉を投入して血液を絞る事が可能となる。


作業台で仕事をするタイプではなく、電動式。
投入すれば自動で機械が絞ってくれる仕様だ。
研究2で、醸造樽が設置可能となる。


ミキサーで絞った血液を、樽で熟成する。
こちらもあっという間に変換が進む。
ストッカーは無いが、各作業を仕事に割り振れば、高速で次々変換されていくため、自動化は可能だ。
ただ、生肉の消費量と消費速度が半端ではないので、相当に腰を据えて掛からなければ、自動化で量産体制を取るのは不可能。
解説文にあった通り、かなり困難な道のりに思える。
まだまだ研究の先は長い。今回はこの辺りでやめておこうか。

ショーバタイを出発。
門を出た所で、先程口封じ代金をせびって来たパッチという男がうろついているのに気付く。

と言うか、所属派閥が「ろくでなし」……!?
見慣れないイベントだったし、あれもMOD独自要素かぁ~ 作り込みが細かい!
それから、ショーバタイを離れ、砂漠を渡ってヘフトの町に到着。
(スクショが撮れてなかった……)
グレートデザートの各都市の拠点の中でも、ヘフトの自前設備が一番充実している。
クロトはカカシで訓練。マスターは解錠訓練。クロコは酒場で人探しを兼ねた食料補充。
クロトの義足もスカウトレッグの熟練品に換装出来た。

しかし、装備はロクな物が残っていない……

当分装備自作は無理だし、購入は縛っている。今は我慢の時期か……
「スキマーだ! 狩ろうぜ!」
「僅かずつでも生肉は集めねばならんからな」

勇気を出してスキマーに斬りかかるが、3人掛かりであっさりとカタが付き、クロトは無傷のままだった。

「頭に一撃を喰らって死にかけた、悪い思い出があるんですよね……」
「うん…… 結構痛いな、こりゃ」

「どうする? 蹴散らすのは容易かろうが」
「平和な世界を目指すなら、出来るだけ敵対はナシ! でしょう!」

戦えば死者を出し、友好度が下がってしまう。
極力人間同士の争いをしたくない今期のプレイでは、無駄な戦闘は避けて行く事にする。
反乱農民を振り切り、ヘングの町に到着。

「あっ、あの人…… いや、違うか……」
「JRPG種族はみんな似てるからな。名前までしっかり確認しなきゃだぜ」


「同じカトでも、俺の知ってるカトは、JRPGグリーンランダーの料理人だ。
残念だが、あれは違うなぁ」

科学者のズーはグリーンランダーのJRPGだ」
「中々見つからないものですね……」
今期、仲間に加える条件は、
過去、縁があったキャラのみ加入対象とする、という、かなり特殊なものとなる。
ルカのように、仲間にした事のあるユニークは対象となるが、それ以外では……
ランダムネームと種族が一致した場合のみ加入対象とする。
ここまでの旅で酒場には必ず顔を出しているが、該当するキャラはいなかった。
その上、イズミやエリスにも出会えていない。
よくよく探せば都市連合系ユニークは見つかるかもしれないが、今は先を急ぐとしよう。
旅支度を整えるべく、ヘングの自宅の保管箱をチェックするが……

「熟練兜程度でも、今はありがてぇ
ボロ笠よりは余程マシだかんな」
「マスターさんは…… 商人用バックパックですか?
動きにくくなりますけど、いいんですか?」

「でも、かなり重そうだぜ?」
「なに、筋力不足の我らには丁度良いトレーニングよ」
支度を進める間、クロコには皮なめしで鍛冶スキル上げをしてもらう。

ヘングを出て、南へ。
大砂漠南西端のウェイステーションを目指す。
少数のスラルに襲われるが、これは難なく撃退。

続いて、ブラッドレイダーが出現。

「残念ながら、彼らはどこまで行っても敵、というタイプです。
この世界では奴隷商人を頼る事も出来ないのですから……」
「殲滅して構わん相手、なのだな?」
程々に格下の相手。率先して戦闘経験を積まなければならない時期である。
今期、奴隷商人の利用は、加入条件にマッチしたNPCがいた時のみに留めるつもりだ。
常に敵対行動を取ってくる派閥相手にまで友好度維持を狙う事もないだろう。

流石にステータス15程度のクロトは苦戦するが、クロコ達は順調に敵を駆逐……

(順調でしたか……?)


いやはや、多勢に無勢とは言え、まさかブラッドレイダー相手にマスターまであっさり倒れてしまうとは……
傑作装備で身を固めていたのになぁ……

強くてニューゲーム、なんて気分ではいられないようだ。
やはり、前期までの感覚は捨て、余裕なんて対して無いのだと自覚を改めなければならないか……
ダメージを残したままなので、草の海賊程度の相手との戦闘も避けて行かねばならない。

やがて、無事大砂漠出口のウェイステーションへとたどり着くが……

ショーバタイで見かけたろくでなし同様、入り口周辺をパトロール状態でフラフラして、防壁の外をうろついていた。
その特殊NPCが、この「ろくでなし」なのかもしれないな……
このウェイステーションの自宅には、宝石製の長巻が保管されていた。
シグマー世界のシーツの作で、後にこんな事もあろうかと、各地に分散保管されていた物のうち一つだ。
ペナルティばかりの武器ではあるが、メイトウ脇差よりは強い。ありがたく使わせてもらうとしよう。

酒場チェックは、今回もアタリ無し。
同じ名前なんていくらでも見つかるだろうと思っていたが、中々に難しいものだ……

今は性能は二の次。酸耐性を稼ぎ、ブラックデザートを横断するための備えだ。
と、旅支度に入っていると、少し目を離した隙に、もう「ろくでなし」が倒れていた。

続いて、反乱農民の襲撃が発生。

ええ~~ それは困るよー!
幸い、アッシュランド帽(酸耐性50%)の製造では布字の消費量が少ない。
クロコとクロトの2人分を用意する事は出来そうだ。

完成を待つ間、今度はクモ忍者の襲撃が発生。クロトも襲われてしまう。

「むむっ、手を貸すぞ少年!」
「だっ、大丈夫ですから! 無茶しないで下さい!」

チーン……

旅立ち前に回復タイムを挟む事になってしまった。
三度の襲撃で結構な被害が出たが、死者は敵のみ。
これは、あまり長居しすぎない方が良さそうだ。ろくでなしさんがいつ死ぬか分かったもんじゃない。

「ん? そいつをどうするんだ、少年」
「死者なら誘拐扱いにはなりませんし、筋力を鍛えようかと……」
「ははっ、いい心がけだぜ、クロト~!」

支度が整う頃、ようやく道具屋の店主も気絶から復帰。


衛兵が代わりにカウンターに立っていたので、もうダメかと思っていたが、無事店主が復帰。
店も機能を取り戻した。
これ、気絶してそれっきり、目覚めた後も店主に復帰出来ない時があるけど、復帰OKな時とダメな時の違いって何なのか、未だにわかんないなぁ……
クロトは筋トレ状態のまま、ウェイステーションを出発。

ブラックデザートを横断し、その先の本拠点「修理工場」を目指す事となる。

「武器庫、狙ってくかい?」
「やめておけ、今の戦力では警備スパイダーに手足をもぎ取られるだけであろう」
「んだよ、ロボ特効のメイトウが無くぜぇ?」
(マスターさん、僕を気遣ってくれてるのかな……)

ダスターコートを着ていないクロトは酸耐性も足りていない。
無理はせず、まずは、ブラックデザートシティを目指す事にしよう。
あそこには、頼れる「勇者」もいるのだから。
<続く>
縛り内容
メンバー
クロコ :シーズン1主人公 現状チーム最強 刀使い
マスター :シーズン2主人公 機械特効の鉈メイトウ使い
クロト :シーズン3主人公 ステ15以下の若輩者 刀使い
