クロコ達3人はグレートデザートを離れ、無人となった本拠点を目指す。
ブラックデザートシティを経由し、酸性雨地帯を横断。酸対策も済ませた。
「鉄蜘蛛が出た時は、大人しく後ろで見ていろ。
少年、今のお前では太刀打ち出来んのだからな」
「そうですね…… 心得ています」
「強い弱いは転送されたのが先か後かってだけだろ?
あんま先輩風吹かせちゃ嫌味ってもんだぜ?マスターさんよぉ」
「フン……」
4-8-03「勇者、参戦」
幸い、アイアンパイダーと出くわす事もなく、無事「ボロ小屋」に到着。
ここでは、第二帝国MOD独自武器のチェックをして行く。
見つかったのは、板槍、首落とし、斬骨刀、の3つ。
エッジ2かダイヤ製があればデータが取れて良かったのだが、残念ながらMk等級しか置いていなかった。
隣りのブラックデザートシティに移動し、拠点小屋で酸性雨ダメージを回復。
回復後、酒場に向かう。
「あ、グレイフレーヤーの連中じゃねーか。
ヤツら、ここ経由して都市連合に密輸してんだなぁ」
「なるほど…… 第二帝国からすれば、スケルトンを潜り込ませて密輸ルートを構築するのも容易い……
レイザーという賞金首も、その関係で指名手配された手駒でしょうか……」
だが、今は裏設定に想像を巡らせてロールプレイをする時ではない。
クロコとクロトは、馴染みの人物の傍らに向かう。
「よう」
「・・・・・・・・」
誰が来たのか分かっていながら、沈黙で返すサッドニール。
クロトは理解する。彼は、多弁に過ぎた「自分の知る彼」とは異なる存在なのだと。
「理解した……不本意だが、やはり私は押しに弱いのでね……」
「へへ、分かってるから、強引にでも頼み込むのさ!」
ナンバー98:サッドニール
仲間を守り、大剣を振り回して世界を駆けた勇者、サッドニールが仲間になった。
ここの保管箱の中身も、今ひとつ。
スケルトン用の装備は用意出来ない。
武器は幾つか置いてあるが、重武器が無い。
かつてのように重武器を振り回してもらうには、ステータスがまるで足りていない。
筋力、0を越えてマイナス! これは酷い!
まずは血ルビー製の刀で器用度を上げる所から始めるか……
バックパックと刀だけ装備し、出発する。
首尾よく、一度も敵と遭遇する事なくブラックデザートを踏破。
後はシェムに向かって南下するだけ。ホッと一安心。
っと、飢えた野盗の大群だ。
相変わらずこの地域のウエトーは数が多い!
「んじゃ、ちょっくら行ってくるぜ」
「無理は禁物ですよ」
「なぁに、死にゃしねーって!」
クロコで接近。倒しに行ったのではない。
施しによって友好度を稼げないかどうか、試しに向かったのだ。
「マスターの野郎はこれで上手くやってみせたんだ。
俺にだってそれくらい……」
だめだ、ツイてない。
会話出来るタイプのリーダーではなかった。
走って逃げるのも難しそうなので、クロト達を先に逃がして、クロコは一人応戦の構えを取る。
「野盗共、無駄に死ぬんじゃねーぞオラァーッ!!」
クロコが全員の相手をしている間に、クロト達は本拠点に到着。
50人が暮らしていた前期と比べると、すっかり寂しく感じてしまう。
クロコは無事、半減程度で野盗退治を終える。
弱い武器と言われる刀だが、飢えた野盗相手ならば貫通ペナルティも関係なく、威力はメイトウ……
既に何人も死なせてしまった。
あまり友好度を下げたくないので、死にかけのウエトーに治療を施すのだが……
別の大群が出現し、背後から殴り掛かって来る。
「くっそ、聞く耳持ちゃしねぇ!」
走って振り切ろうとすると、その眼前にまた別の一団が姿を現す。
今度こそ、と思って接近するが、またも外れ! 会話不能!
仕方なく、ブルの群れに野盗を押し付けて振り切る。
この立地じゃいずれ飢えた野盗との敵対は必至。
最初にどれだけ友好度稼ぎイベントを引けるかに掛かってるのに、ツイてなかったなぁ……
完全に撒いてしまってから、ゲートを閉じて野盗をシャットアウト。
たった四人の本拠点暮らしが始まる。
さぁて、何から始めるかなぁ……
とりあえずで、クロコは皮なめし、マスターは建築、クロトは料理、サッドニールは農業、という体制でスタート。
余裕が出てきたら、いずれ人員を増やして前世と同じ役割を与えてやりたい所だが、今は我慢。
次回は……
「血の記憶」MODの研究を進める所から、かな?
<続く>
縛り内容
メンバー
クロコ :シーズン1主人公 現状チーム最強 刀使い
マスター :シーズン2主人公 機械特効の鉈メイトウ使い
クロト :シーズン3主人公 まだステータス10台 刀使い
サッドニール:シーズン1前衛 未だ貧弱だが、重武器使いを目指す