禁じ手としていたセーブデータ改変にまで手を染め、なんとか仲間に加える事に成功したMOD種族「Asur」。
ここまでの縛り逸脱はいささかやりすぎではないか…… そう気を取り直すのは、まだ先の事である。
「吾輩も、ここいらで自重しているべきだったのである……」
「確かに、仕方ない、では済まされないな……」
「ホーティだけの問題ではあるまいて。
ワシら全員、奴らを侮っておったと言わざるを得まい」
「そこそこダメージ受けちゃってるけど、あの数を私達だけで蹴散らせてるもんね」
「あたしらは互角以上に戦えるからまだいいが……」
「吾輩は、調子に乗っておったのだ。
この借りは返させてもらう」
4-4-26 「ホーティの戦い」
サーサのエルフ耳を隠さない兜はないかと、色々着せ替えて試してみるが……
残念。サークレットは敵専用装備で、制服指定付き。
何やら面倒な手順を踏んで制服指定を外す方法もあったような覚えがあるが、まあ、ここは我慢してハイエルフ装備一式を与えておこうか。
と、サーサの着せ替えを楽しんでいると、敵襲が発生。
今回はメインメンバー全員が揃っている上、砲手ツーサン＆ニックは事前に配置済み。
戦闘の気配を察知して後輩も若干名加わった。
敵の編成も弱編成であり、特に見どころなく戦いは早期に終結した。
反撃のターン。
まだ全滅させていない採掘所を襲撃。
残っていた奴隷を解放するが…… ダメだ。
この子らは、「目的なし」の棒立ちのまま、所定の位置に移動するのみ。
それじゃ、一応、棒立ち奴隷の救助はOKというルールもあるし……
ショック療法だ！
うーん、ダメか……
「高速で撤退中」からモードが切り替わる事に期待し、追尾してみるが……
結局、元の採掘所に帰り着き、また棒立ちになるだけだった。
無念。
然らば、今度は民家から！
と、農家のおかみさんをカニバルシュート。
またまた「高速で撤退中」で逃げ出したので、追走して様子を見てみると……
モードチェンジ発生！ これは……！
今回も仲間入りが発生！
そろそろ頭数的には十分か。
意図的に仲間を増やすのも今回までにしておこう。
と、前回のラストに書いたように、「流石にセーブデータ改変はダメだろう」とここらで思い直しつつ……
最寄りの宿、ドリンへ向かう。
宿泊中、今回もまた正帝国軍がドリンを襲撃。
「奴隷」や「ならず者」まで加わって、都市連合の迎撃戦が始まる。
「シング君」も、ランダムネームの一つだったんだなぁ 懐かしい名前だ……
今回も激戦に身を投じるホーティだったが、岩陰を曲がってびっくり。
ドリン内部に侵攻している敵はまばらだが、射撃部隊はこんな所にびっしりと！
ダメージが深くなってきたので宿に戻って回復タイム。
ドリン内部の方では突出する敵前衛を切り倒し、戦いは都市連合優位に進んでいる。
前衛が壊滅すれば、後は時間の問題だろう。
ホーティの回復待ちの間、人妻さんで侍達を回復。
都市連合を応援する義理も無いのだが、敵軍に回復の邪魔をされても困るし、持ちこたえられるようにしてやりたい。
と、なぜか帽子を被っていない銃士隊と侍のタイマンを発見。
倒された間に奴隷にでもかっぱらわれたのだろうか。
侍は腕が折れているし、余裕があまりなさそうだ。
ここは、倒れた魔女狩り隊から弓を拝借し、距離を取って安全を確保しつつ援護射撃をしておこうか……
と、侍に加勢を始めた、次の瞬間だった。
202ダメージ。
即死、である。
侍が魔女狩り隊にタゲを変えたか、気絶したか……
とにかく、あの帽子の無い銃士隊がフリーになった次の瞬間、人妻さんが狙われたのだ。
防具も無く、ステータスは一桁。
マスケット銃の火力に一発とて耐えられるはずがなく……
彼女は前期世界出身ではないので、死亡リセットの対象外。
シーズン４を通して、初の戦死者の発生である。
「吾輩は一体何をしているのだ……」
せめて遺体だけでも、と、敵中を走り抜ける間、プレイヤー自身もまた、ホーティと共に忸怩たる思いを噛みしめる事となった。
荼毘に付し、彼女のカゴを回収。
大型武器を収納出来るカゴは貴重なアイテムの一つだ。
せめてこれくらいは役立てなければ、彼女の死は、あまりに無駄死にに過ぎる……
行動を起こすべき時が来た。
ケジメとして、ホーティは単身走る。
我らが「修理屋」派閥、始まりの地、バッドティースへ。
初の都市攻略戦の始まりである。
と言っても、流石に単身無双して勝てるとは思っていない。
まずは様子見に一戦、といった所だ。
市民相手でも容赦はしない。
ホーティの怒りは留まる所を知らず、敵兵を次々に殴り倒して行く。
7～８名ほどの敵兵を倒し終え、ようやく一息。
損傷は軽微。まだまだ行ける。
そして、民家の宝箱を解錠すると……
聖帝国の歪んだ教えに反抗する「禁書」が出て来た。
なんという事だ……
今ホーティが殺害した男性は、敵国の狂った教えに抗う意志を持った、救うべき男だったのだ。
(守るべきを守れず、救うべきを殺し、一体何をやっているのだ……)
せめて、あの下半身丸出しの司祭だけでも始末せねば、申し訳が立たない。
トゥエル自慢の下半身と比べ、なんとみっともない姿か……
なぜ下半身丸出しなのか理由を考えて見るが、卑猥な事をしているに違いないとの結論に至る。
邪悪な司祭め！ 倒さねばなるまい！
司祭自体は低ステのザコでしかないが……
護衛のウォー・プリーストが実質上のボス、か。
打たれ強さは相変わらず底辺だが、ステ平均80。
拠点防衛戦の時はジュウザの一撃が足に決まって勝てたが、鈍器使い単騎で今回も勝てるとは限らない。
ここは、援軍を頼もうか。
傭兵を1000cat、一日雇用。
戦力面ではそうアテに出来ないだろうが、弾除けにはなってくれるだろう。
まずは酒場の警備員＋敵兵1名を殴り倒して出陣。
なぜか被害者側のバーテンに犯罪状態が付くという理不尽なオチを付けつつ、寺院攻略へ。
うおっとぉ!! これは想定外！ 司祭と戦司祭の2人だけかと思ってたら……
敵兵４＋戦司祭２！ これはヤバい！
が、しかし、戦い始めてしばらくすると、雇った傭兵が効果を発揮。
敵兵は一人、また一人と外で暴れている傭兵達の方へと走って行った。
最後には一般兵のみとなったので、3名を切り倒して外へ。
早く傭兵を援護せねば。
ああ…… ダメか。
一般兵はともかく、ウォーハンマー持ちの戦司祭相手は傭兵達ではとても……
では…… 邪魔が入らない内に、いざ尋常に、勝負！！
ホーティもかなり仕上がって来ている。
ステータス的に勝てない相手ではない。
勝負は先に痛撃を与えた方に……
と、ここでスクショ撮りに失敗しているが、軍配は敵側に上った。
防衛戦でジュウザが一撃を決めた時とは逆に、ホーティが足に一撃を喰らい、半減程度のダメージを受ける。
これはもう、これ以上粘るべきではないと判断。
なんとか走れるうちに、と、撤退を開始。
と、目の前にシスターズ傭兵の一団が！
雇う事は出来ないが…… 彼女らが予想通りに浮浪忍者互換組織だとしたら、利用出来るかもしれない！
と、シスターズを巻き込むように追手との戦闘を開始すると……
シスターズの反応は、赤！ ええぇぇぇぇぇぇぇ！？
こんな事なら一般兵の2人くらい普通に迎撃すればよかったぁぁぁぁぁぁ
綺麗に傷んでいた左足に被弾集中。もう走れない……
チーン……
ステ50台とは言え、ウォーハンマー持ちがこんなにいたら、そりゃ勝てんわ……
打撃に弱いプレジャケではハンマー相手は分が悪い、か……
刑務所ではなく兵舎の檻に入れられたせいか、武器を没収される事もなく、脱出は簡単だった。
で、隠密を維持出来ていたので、これ幸いと宝箱チェック。
むぅ、ここにもホーリークロスの設計図は無かったか……
などと呑気にトレハンしていると、青反応のままなのに脱獄がバレてしまった。
速度は低いが、一応走れる程度にはなっている。
今度は、町から十分離れた所で追手三名を迎撃。
いつまた頭部に当たって倒れるかとハラハラしていたが、なんとか勝ち切る事が出来た。
よくやったぞ、ホーティ……
しかし、その後がマズかった。
暗闇の中移動を続けていると、銃士隊と追放者の戦闘の真っ只中に突っ込んでしまう。
うへぇ…… 追放者さん、あれじゃ即死だろうな……
足に攻撃を喰らい、どうしようもなく反撃開始。
また撃沈する事になるが……
幸い町から離れた巡回部隊は逮捕・拘禁する事もなく、そのままホーティを置いて去っていった。
しかし、足がマイナスではまたいつ襲われるか……
結局ジュウザを合流させ、回収。
無事本拠点まで連れ帰る事が出来た。
うーん、流石に銃士隊や幹部級を相手にするとなると、単騎駆けでは無謀が過ぎたか……
ステータスはこんな感じ。60台後半に突入、と行った所か。
しかし、本拠点襲撃は続くワケだし、主戦力が出払ってしまうのも問題があるよなぁ……
全員で出撃するとなると、逃げ足も鈍るし、それはそれで銃士隊との遭遇戦が怖い……
悩ましいなぁ
結局、ホーティ単騎でのリベンジマッチを開始。
門番を倒し……
砲手を潰し……
変態(仮)司祭を抹殺。
今度は準備万端。
重い武器を一本減らし、ダイヤモンド製の狼牙棒一本に絞り、重量ペナルティは無し。
バックパックも下ろし、屋内に引き込んで狼牙棒の利点を活かす。
利き腕に一撃入れば、後が無い。
いつ痛撃を喰らうかというヒヤヒヤする戦いが続く。
手強い。
なかなか攻撃が命中しない。
が、しかし……
今回ツイていたのはこちらの方だった。
三度の命中が全て胸部に集中。 無傷の勝利！
敵幹部・ウォープリースト、撃破！
まだまだ戦えるが、今回は無理せず撤退。
敵の反撃が来ている。
強い方の襲撃だ。フルメンバーで戦わなければ。
トゥエル、ジュウザ、ホーティ、イチゴ、ジューロ、ツーサン、ニック、の、主戦力フルメンバーで敵の到着を待ち受ける。
まずは一発がデカいイチゴの一撃で開戦の狼煙を上げようかと、戦司祭に迫るが……
素早く反応し、先手を取ったのは司祭の方だった。
大ぶりのウォーハンマーをすんでの所でバックステップで回避し、イチゴの反撃は……
か、軽い！！
いやさ、硬い！！
これは200ダメージ級の飛び込み連撃が出ないと痛打にはならないぞ……
ジューロとホーティはゲートに殺到して行った前衛・重装歩兵達を相手している。
敵魔女狩り隊長をトゥエルが抑え、戦司祭はイチゴが対応。
ジュウザが必殺のハンマー(スモールではないウォーハンマー・バンパイヤルビー製)で射撃部隊を薙ぎ払う。
そういう戦術だ。
直接司祭を狙うより、周囲のザコに攻撃を当て、その巻き込み範囲必中ダメージを狙っていった方がいいか……と、軽装の射撃部隊にタゲを変えるイチゴ。
しかし、微妙に範囲が足りない！ ぐぬぬぬ！
と、敵戦司祭からタゲを外してしまったがために、敵はトゥエルにタゲを変更。
トゥエルも襲ってきた司祭にタゲを変更。
敵隊長がフリーになり、リボルバーが火を吹く！
2発がイチゴの足に着弾。 生身の方の足だ。 まだ余裕はあるが、これは少し危ない……
このまま戦司祭とタイマンを張るのは危険か。
よし、ここは……
イチゴとジュウザは、バトンタッチで戦う相手を交代。
これが決め手となった。
ジュウザのハンマーの強烈な一撃が炸裂。
たまらず戦司祭は昏倒。
手負いのイチゴも、射撃部隊を刈り取るには十分な余力が残っていた。
トゥエルも敵隊長を撃破。
砲手に釣られてゲートを殴りに行った敵前衛も、ホーティとジューロで片付けており、今回は誰も倒れる事のない完全勝利で終わった。
少しずつ、戦闘内容は改善されていっている気がする。
成長している証左か。
とは言え、三人ともダメージが深い。
イチゴは足が六割減。ジュウザは胸部がギリギリ。
トゥエルも戦司祭のから一発を足に受けていて、そう余裕のある状態ではなかった。
まだまだ敵本陣を力押しで攻略出来る戦力ではないだろう……
しかし、敵との戦力差が開いていないという事は、戦って成長出来るという事だ。
代わり映えのしない聖帝国相手の戦いが今後も続きそうだが、ゆっくりと地道に経験値を積んで行くとしよう。
と、ここでようやくエルフの若奥様、サーサの放流へ。
本拠点南、ハイエルフ戦士団・アスリオンのキャンプ地へ。
……以前装備を剥ぎ取ったエルフ男性は、そのまま全裸か。ｽﾏﾝｶｯﾀ。
ここでサーサを解雇。
イーチパーソンズMODの効果により、アスリオンの一員となり、この地のエルフ達の一員として暮らし始める。
人間の夫から引き離し、聖帝国からエルフの同胞達の元に帰った……
これは、人助けになったのだろうか？
もしかすると、彼女は人間に捕らえられていた被害者だったりしたのかも？
うーん、元ネタの世界観をよく知らないから、ハイエルフと人間の関係はよくわからない……
とにもかくにも、まだまだ戦力不足。
ホーティは一念発起し、筋トレを開始。
延々重い鈍器の2本持ちにより85まで筋力が伸びているので、必要十分とも言えるのだが……
筋力トップクラスの面々は既に90台。
まだ伸びしろは残っていると見て、ホーティは己の肉体を仕上げに掛かる。
といった所で、今回も完成品報告で終わりたい所だが……
残念ながらダイヤ製の武器も、新たな傑作防具も、今回は完成していない。
そして、ちょくちょく発生する鉄屑化現象も気になる所。
大成功判定があるように、大失敗判定も存在していたりするのだろうか……？
今の所ジムでは発生していないけれど、ジューロでは時々これがある。
たまたま照明範囲の外で鍛冶をする事があったとしても、ここまで底辺品質にはならないだろうし……
風が止まないエリアのはずなので、停電も無いはず。一応蓄電池も設置してある。
うーん、何が原因なのやら……
ダイヤ製の武器の完成は、未だ一本止まり。
焦りを感じつつ、次回へ。
＜続く＞
縛り内容
・装備の購入禁止 義肢、弾、ランタン、パックパックを含む
・加えて、飛び道具は弾を自作しないという制限を掛ける
・固有名詞付きキャラと動物は雇わない(一時保護のみ可)
・極力、同じ派閥出身の仲間を増やさない
・拠点は一つだけ建設OK
・前期からの継続キャラの死亡時のみリセット可
・寝かせ切り等、単純作業による鍛錬禁止(ランニングはOK)
・トゥエルのみズボン装備禁止 足がもげたら離隊
・MOD独自要素を調査する上で必要な場合、全ての縛りは無視して良い
プレイ目標
・全MOD装備のデータを最高等級で記録
・その後、キャットロンを倒す
・達成後に新たなMODを入れてインポートし、前期メンバーを解雇する
メンバー
トゥエル：美尻が自慢の中年オーク ロボ工学担当 長柄装備
ジュウザ：キザなタフガイ 防具鍛冶担当 重武器装備
ホーティ：嫌味な元貴族の末弟 弓鍛冶＋斥候担当 鈍器装備
イチゴ：みんなのアイドル 科学担当 武術使い
ジューロ：ど根性姉御 武器鍛冶担当 弓＋鉈装備
セバンテ：元・飢えた放浪者 農業担当 サーベル装備
ジッパー：吟遊詩人 料理担当 刀装備
ワナイン：元・レッドサーベル 機織り＆死体処理担当 鉈装備
フタマル：元・レッドサーベル 農業＆防具鍛冶サブ 重武器装備
トエニワ：元・レッドサーベル 宝石精錬担当 鉈装備
ニンニ：元・レッドサーベル 水汲み専属 刀装備
ツーサン：元・鋼牙族ゴブリン射手 鉱夫担当 弓＋鉈装備
ニシ：元・反乱農民 鉱夫担当 重武器装備
フタゴ：元・逃亡した召使い 鉱夫担当 長柄装備
ジム：元・草の海賊 武器鍛冶サブ 鉈装備
ニーナ：元・ドルチー奴隷商 生地織り＋医薬品担当 鉈装備
ツェイト：元・反乱農民 宝石育成担当 サーベル装備
ニック：元・草の海賊 パン焼き担当 重武器装備
サティ：元・奴隷 農業担当 鉈装備
ミツイチ：元・奴隷 農業担当
ミニ：元・聖帝国民 農業担当
