修理屋・チームD2は、決戦の地「アイアン指揮所」……には、まだ向かわない。
その前に、行くべき所があった。
「ロックはんの鉈武器、人斬り包丁のエッジ2を完成させるよりかは、こっちの方がてっとり早いってワケやなぁ」
「今のあたしらならもうあそこは楽勝っしょ! 大暴れできるねー! うへへへへ」
「前哨戦にしては軽い相手だが、油断はすまいよ」
「数の多さというのは馬鹿になりませんからね」
「じゃ、行くぜ! まずはガーグラー狩りで景気付けだ!」
4-2-15 「D2の旅立ち」
通りすがりの奴隷商を抹殺。もう友好度を下げる必要もないのに、つい癖で……

通りすがりのトレーダーギルドまで戦闘に巻き込んでしまい、商人まで倒してしまったが……

もっと早く欲しかったなぁ……

とりあえずでセベンに装備。
南に向かうついでに、GWG先生にも挨拶。

回復してから、魚人島へ。

適当に突っ込ませても、大した傷も受けずに圧倒出来てしまう。


無事、ガーグラー王を倒し、お目当てのメイトウ・人斬り包丁を確保する。
パラディンの十字架に次ぐ機械特効25%は侮れない。
ロックは次の世界でも戦い続ける身。いい武器を確保しておくに越した事はない。
さあ、次は本番だ。

南東へ。

探検5を経由し、アイアン指揮所へ。
「見えたぞ! あれがアイアン指揮所!」

「観測者はんの言うこっちゃ、この世界じゃ強化が入ってないんでっしゃろ?」
「ウム、そのはずだ。」
「オレ俺達は充分修行を積んできた。 自信を持て!
ステータスではもうこっちが上っ! 勝てるさ! いっっっくぞぉぉぉぉ!!」
タロウ 元・飢えた野盗

重武器の遅さのため、武器スキルの伸びは今ひとつ。
打たれ強さもチーム内では二番目に高く、ウィンワンの弟子として立派に前衛の主役を果たしたと言えよう。
医療97は優しいリーダーの証、か?
セカン 元・飢えた放浪者

加入二番手の割にはやや見劣りするステータスに留まった。
が、防具製造はジョンの後継者たる彼がいてこそ。MOD検証においては最大の功労者だったと言える。
サンバン 元・逃亡した召使い

武術の間合いのせいなのか、大物を倒す時には常に彼女がいい位置取りに収まっていた。
筋力はタロウに負けたが、打たれ強さはチーム内トップ。
赤蜘蛛に何度も殴り倒されては起き上がったあの死闘が急激に彼女を成長させたのだろう。
義手製造においても彼女は大きな貢献を果たして来た。
よくなついているココノが後を継ぐ……のは、種族特性的に問題があるか……
フォージ 元・草の海賊

サンバンと違って武術ボーナス装備を使用していなかかったため、経験値を稼ぎやすかった、という事だろうか。
筋トレ期間の違いで、馬力はサンバンと比べて大きく下回っている。
内政パートでは資材運搬役をしている事が多かった。
サンバンのように目立つ事は無かったが、いぶし銀的ないいオッサンポジションだった。
ゴロー 元・反乱農民

長柄使いは伸びがいい!
フォージ、タロウと共に鉱夫を担当し、戦闘回数が多かったという面もあるか。
料理を活かす機会に恵まれなかったのが残念。都市内生活だとどうしても材料の確保がね~
ロック 元・Forsaken Bulwark(ホーリーネーション市民)

チームD2の武器製造担当は、次の世界でも立派に務めを果たしたくれる事だろう。
戦闘面でも二期生に迫る数値にまで伸びていて、この先もチームリーダーとしての活躍が期待出来る。
サーベルスキルが上がっているのは、一時期長剣とショートクリーバーを間違えて装備していたため……
セベン 元・反乱農民

と、言うワケで、セカンの弟子ポジションに収まっていたため、次代の防具鍛冶は彼で決まりだろう。
今後とも仲良くロックと競り合ってもらいたい。
刀使いではあったが、エターニアMODの武器「逆刃刀」のお陰で他の前衛メンツとそう遜色は無かったように思えた。
ハチベエ 元・飢えた放浪者

都市内を拠点化しての生活では結構な勢いで資金が飛んで行くため、装甲板を製造&売却し、セベンと二人で陰ながらチームの活動を支えていた。
戦闘面でも、サーベル使いという事でタロウ達と並んで最前線で立派に活躍していた。
その頑張りのせいもあって、唯一手足の両方を失った苦労人でもある。
ココノ 元・レッドサーベル

連射の効く「つまようじ」の傑作を愛用していたせいか、弓使用率がそんなに高く無かった割にスキルの伸びが良い。
研究担当だったジョンが卒業したため、今期においては彼女が科学を担当。77まで到達。
今後も活躍して欲しい所だが、もう拠点関係以外の研究対象があまり残っていないのが悩みどころ。
前期から通して、亜人系は彼女一人だったというのが意外。
確保しやすい無名キャラは人間に偏っているという事か……
ジュー 元・草の海賊

ココノと揃って射撃を担当。通常ボルトは奴隷商人から集められるからストック多め。
撃ち続けられたため弓スキルの伸びも早かった。
イレボン 元・草の海賊

戦力不足で痛撃を受けて前線から離脱する場面も多かった。
小柄なスコーチランダーの草の海賊コンビというキャラ被り兄弟、今後の活躍に期待したい。
と、まとめに入った時点でもうお察しであろうが……

クロト達よりタロウ達の方がステータスが高め、とは言え…… 百人だったシーズン3と比べ、今回はたったの11人。
TORI MODの影響でシーズン3では敵のステータスも10くらい上がっていたが、ここまで変わるものなのか……

戦術の違いも大きいのかもしれないなぁ……
気付けば、突っ込んできた敵兵に混じって長老も倒れている始末。

頭上からボトッと敵兵の足が降ってくるえげつないオチまでついた。

うーん…… s4第二期の最終決戦としては盛り上がらない戦いだったなぁ……
おや、拠点内には食料あったんだな。
お前らはスケルトンだ!って言って食事させてない印象があったけど……


来期で使うぞ! という事で、傑作の弓を回収して帰る。

修理屋、チームD2は収集したデータを軌道上の衛星兵器に送信。

ミッションコンプリート。

後は、タロウ達との別れの準備を進めるだけ……
一行は無事ブラックスクラッチに帰還。


時、折しも700日目。
アーク編 0~341
タロウ編 341~700
平均して350日。一年弱の期間で終わった事になる。
やっぱりこの姿で締めないとね、と、サンバンは「格闘家の胸甲」に装備を戻す。
あちらの世界に戻っても彼ら、彼女らの戦いは続く。
きっちり武装し、メイトウも持ったまま去っていく。
いずれ、衛星兵器コロッサスによる次元修復が発動し、「スライド現象」によって彼らはこの世界から弾き出される事になる。

「オレ達が抜けて、あいつら本当に大丈夫か……? 心配だなぁ」

「アークさん達が去っていく時も、似たような気持ちだったんでしょうね」
「ロック君ならきっと、立派にチームをまとめてくれると思うよ~」

「これから、あいつらは俺達の知り得ぬ未知なる何かに挑んでいくのだな。
これで俺達の冒険は終わるのかと思うと寂しいものだ……」

「いやぁ~ これでやっと安心してのんびり暮らせるやないですか!
何なら、カニバル狩りでもして生計立てるって手ぇもありまっせ!」

旅の終わりの寂しさと、ようやく穏やかな暮らしを始められるかもしれないという安堵。
何より、これで世界に関わってはいけないという枷から解き放たれる。
彼らは、元いた世界の住人として、これからは自由に生きていく事が出来るのだ。
ロック達に次元修復チームとしての知識とノウハウを引き継ぎ……

そして……
その瞬間が訪れる。

シーズン4・第2期
OMO&エターニア編
完
……そして、チームD3の冒険が始まる。
「どういう事でぇ、こりゃ……
これが、次元スライド現象ってかぁ?
なんとも奇妙なモンだぜコリャ!」

「なるほどなるほど。
別次元の品物であったため、兜と靴は消滅、と。
フフフ、実に興味深い」

「トホホ…… おいら達、まだまだ働かなきゃいけねぇんですかねぇ……
しっかし親方、なんかこう、あんまり代わり映えしてなくやねぇですかい?」

「それはどうかしらね?
あたち達宛てに、新しい任務資料は届いていましてよ?
定められた規則の変更からして、期待大ですわね、これは!」

「いやいやぁ、ヒヒヒヒ!
資料によりゃ、探索地点6つと、三大国が隠してるブツが3つってぇ話だろォ?
窃盗暗殺は禁止。てぇ事は、ウヒヒヒヒ! 大国と事を構えろって事だよナァ!?」
「ヒャッハァー! 調べ物のためならルールは曲げていいってなーっ!
ヒャーーハッハァーーッ! 海賊の血が騒ぐなぁ兄貴ィーッ!」

イレボン:髪とヒゲが激しく、前衛担当の方。弟分。
元・草の海賊らしく、血と殺戮と略奪を欲する荒くれ者。
6人のチームによる、新世界へのスライドスタート。

修理屋・チームD3の赴いた、新たな世界とは、一体……
次回、シーズン4第三期
新MOD編へ……
<続く>


