気刊くろみつタイムス

主にゲームプレイ日記。過去記事一気読みは「目次」からどうぞ! ※他ブログからのインポート引っ越し時に改行崩れ&画像消滅が発生しています。

#Kenshi VS #ステラリス その14「約束された結末」

結論から言おう。
 
 
人類は滅亡した。

 
 
 
 

Kenshi VS ステラリス 最終回 「約束された結末」

 
 
 
「いやぁ、酷い目に遭った……」
 
「観測対象として転生出来るワシらはええが、此度のモングレルの民には申し訳ない結末になってしもうたぞい……」
 
「軍部としちゃ、もうちっと戦いようがあったんじゃないかって後悔しちまうぜ……」
 
「いえ、これは約束された結末だったのではないかと、私は思います」
 
「むぅ? どういう事じゃぞい?」
 
「この状況をよく考えてみれば…… これは、未来と言うより、過去だったのではないか、と」
 
「……そう言う事か」
 
「俺達が量産していた惑星降下用のクローン兵……」

「彼らは、いずれ遺伝子強化兵、ミュータント兵、ゼノモーフ兵と進化していく。
 つまり、あれが後のフォボス……Kenshi星の民になるって事か?」
 
「はい。それら、自然治癒力や環境適応力を持った、荒野で生きる生命力に長けた人類の中から、やがてホーリーロード・フェニックス一世となる存在が生まれ出てくるのではないか、と」
 
「ワシらが製造しておったスケルトンも、指導者となり得る知性を獲得する所まで開発が進んでおったぞい。
 いずれ、サイブレックスアルファで量産されていたスケルトンの中のリーダー格が反旗を翻し、キャットロンやティンフィストになるワケじゃな」
 
「俺達も、敵軍も、ベヘモットらしき巨大ロボットを戦線に投入してたしなぁ」

「第二帝国の手によるコロッサス建設も確認されていました」

「この大戦の世界は次元ポータルの混乱により時空の欠片が流れ着いたラグランジュポイントのような存在だったが、歴史の再演でもあったという事か」
 
「本来の歴史でも、このような経緯で第一帝国は姿を消し、第二帝国がKenshi達の星を統べるようになっていったのかもしれません。
 ただ、今回は過去の世界から混入して来たキャットロンの邪悪な意思により、より最悪の形となっていると思われます。
 Kenshi達の世界が滅亡していない以上、実際の歴史であればもう少しマシな銀河であると考えられます。
 もちろん、ただの推測でしかありませんが」
 
「この結末を観測出来ただけでも、甲斐はあった、かな……」
 
「次元の乱れを排除し、正しい世界を取り戻す戦いに破れた、という所かのぅ」
 
「観察者として、現地に介入出来ない状態で俺達を舞台に上げた「観測者」さんの失敗だぜ、コレ?
 気の滅入るオチだぜ、まったく」
 
「次の漂流先での任務は、もう少しマシだといいんだがな……」
 
 
アーク、ジョン、ウィンワン、シュライク。
四人の「駒」は役目を終え、次元漂流都市モングレルと共に次元ポータルの彼方へと消えた。
 
次なる世界は、果たして……
 
 
 
<完>

 
 
では、人類絶滅に至る道を振り返ってみよう。
都市連合は滅亡し、モングレルはエルゾ、パカリ相手に一応の勝利を収める。

ここで一致団結出来れば、まだ救いはあったのかもしれない。
 
モングレルと戦っている隙を突かれ、連邦は再び無防備な背中側から攻め込まれる。

疲弊しきったパカリの最大戦力は、一個艦隊25000程度。
直接対決できない状況で、ジワジワと星系を喪失していく。
 
2399年、戦争疲弊によるものか、ようやく第二帝国の侵略が停止。

首都近郊の主要惑星の占領だけは防いだ形だが、国力の低下は明らかだ。
 
前回発見した謎の物体の正体が「Lゲート」によってのみ飛べる、新たな星域である事が判明するが、この領域を得た程度ではパカリの衰退は補えない。

大使館施設を建設し、ようやく外交が可能となり、パカリとの関係が改善される。

モングレルを彼ら連邦に「準加盟」させるべく働きかけるが、エルゾがこれに強行に反発。
 
悲惨な状況に追い込まれて尚、彼らは非友好的であり、

停戦期間中に幾らか持ち直すと、こともあろうに大使を使って関係悪化活動を再開してしまう。

「平和・排他」のモングレルと、「軍事・受容」のエルゾでは相性が悪すぎた。
 
大使館のアップグレードによってエルゾとの関係改善も行ったが、全ての領土請求を取り下げた上、資源取引外交による補正+100と大使による補正+200、上限の+300を合算してさえ、エルゾとの関係は「警戒」のままだった。
結局、エルゾが滅亡する寸前までこの問題は解決出来なかった。
 
が、しかし……
エルゾの滅亡寸前、ようやくエルゾ&パカリの双方に「YES」と言わせる事に成功したが、加盟申請は通らなかった。

 

もしかすると、「内向きの成熟」スタートではそもそも準加盟すら成立できない仕様だったのだろうか。
「内向き」プレイの場合、とにかく大使館建設を急がなければならなかったのかもしれない。
外交特使によって関係改善活動を行えていたならば、エルゾ・パカリからモングレルへの宣戦布告を阻止できたかもしれない。
ずっと、技術研究ツリーを調べず、フィーリングでプレイしているのが災いしたか。
 
とにかく、パカリ・エルゾと戦った後、彼らからの敵対行動はようやく止んだ。
エルゾは国境の解放まで行ってくれた。
そうなる程に第二帝国によって彼らがズタボロにされてしまった、という事だ。
 
最早、国力はともかく、艦隊戦力ではモングレルが一番マシだという惨状。
軍備を急いだモングレルは、ここに至りようやく連邦に宣戦布告させないだけの力を手に入れた。
 
主戦力・2艦隊合計11万を北方に配備し、国境に集結しつつあるスケルトン艦隊に備えた。

艦隊を保有戦力限界値まで揃えた後、最後のリングワールド、アッシュランドドーム4の再建も出来た。

来るなら来い、と決戦の時を待つ……
 
と、国境に集まった大艦隊はいずこへか姿を消した。
第二帝国が宣戦布告を躊躇うだけの艦隊規模になった、という事だろうか?
 
このまま、ずっとこの均衡を保ち続けていられれば、やがて危機イベントが始まって……
 
そんな希望的観測を打ち砕くように、まずは現状最弱であるエルゾが狙われた。
当然、連邦としてパカリも参戦。

予想はしていた。
去っていったスケルトン艦隊はこちらに向かっていたという訳だ。
 
どう考えても絶望的だが、ここで参戦せずに見ているだけ、という判断は流石に出来なかった。
 
パカリ相手に散々やったように、分散戦力の各個撃破と領域荒らしを続ければ、もしかするとゲリラ戦によって銀河の延命が出来るのでは……
2450年くらいまで粘れれば、「危機勢力」の参戦で第二帝国がボコボコにされ、その間に持ち直す事も可能なのでは……
そんな、甘い考えもあった。
 
モングレル、第二帝国に宣戦布告。

想定外に侵攻可能なルートが乏しかったが、実際ゲリラ戦は上手く行った。
地上戦用に安いクローン兵を量産し、モングレル精鋭11万艦隊で次々と第二帝国領を制圧。
 
次々と降下させ、敵の入植地を奪い、旧エルゾ首都星の奪取にまで成功した。

これで、モングレル領が陥落したとして、次々敵惑星を制圧して回ることで一定の国力と艦隊整備施設が確保出来、延々と放浪しながらの戦いも可能なのではないか、と、そう思えた。
 
が、しかし……
 
ロールプレイ的に「モングレルが落ちれば終わり」という点もあるにはあるが、それ以上に、大きな誤算が生じた。
 
モングレルに迫る敵艦隊を叩くべく、勝てると思って挑んだ 自軍22800 vs 敵軍13300 の戦いに敗北するという技術格差に愕然としたりもしたが、

最も致命的だったのは、戦力差ではない。
 
敵は、第二帝国なのだ。
 
奪った惑星が、死んでいる。
 
第二帝国のスケルトンは殺戮機械であるため、星を制圧したとして、労働力にはならない。
大量のスケルトンを「浄化」によって処分するまで惑星の治安が全く回復せず、むしろ敵地占領が重荷にしかならなかったのだ。
 
間もなく、資源が枯渇。

ここで完全に心が折れる
 
旧エルゾ方面への侵出以外では、南方の一本道はすぐに塞がれてしまったし……
他は、パカリ領を挟むため艦隊の修理が出来ない。
 
なんとかゲリラ戦は続けて行くが、行く先々で3~5万の敵艦隊が出現。
先に進めない。
 
進退窮まった。

そうこうしている間にエルゾが滅亡。

やがて包囲の輪が狭まり、後は滅亡を待つだけの状態となる。
 
ああ、2450年くらいまで生き延びられれば銀河の危機くらいは確認出来ただろうに……
と悔やんでいると、突然の停戦。

ケルトン側の戦争疲弊による時間切れと思われる。
 
辛うじてパカリとモングレルが生存を許された状態。

このまま戦いが終わるはずもない。
停戦期間が過ぎると、即座に侵攻が再開される。
 
行き場のなくなった艦隊の最後の抵抗が始まる。

モングレルの滅亡を一日でも遅らせるため、絶望的な戦いが続いた。
 
警備艦隊提督キャット、モムソー、
陸戦隊指揮官ビープ、
主力艦隊提督セイント、ソマン、グリーンフィンガー、
そして、ウィンワン、シュライク、ジョン、アーク……
 
全員が命を落とした。
 


逃げ場が無くなった科学者達も次々死んで行った。
あの寿命-40年のはずだったイルヴァも、とうとう天寿を真っ当する前に船を撃沈されて死亡した。
 
正確な最終年齢は不明だが、軽く200歳は越えていた。

2473年 パカリ滅亡。

衰退。

破壊。

絶滅。

2475年、ゲームオーバー。
 
あと25年で目標達成だったか……
そろそろ銀河の危機が発生してもいい頃だったと思うのだが、この特殊な状況下では条件も変わって来るのだろうか。
 
ついに、第二帝国が全銀河を統一。

断固たる殺戮機械によって、全ての有機生命体が抹殺された。
(なぜか各地の中立機構だけは狙われないようだが……)
 
以上をもって、本プレイは終了となる。
 
惑星を制圧せず、星系と軍港だけ奪い取ってゲリラ戦を続けていれば……
大使館をもっと早く建設できていたら……
テラフォームやリングワールドの建設をもっと早く進められていたら……
連邦との戦いが最後にならない、第二帝国を野放しにしない国配置だったなら……
ワームホールを使って、こちらから早期に第二帝国に戦争を仕掛けられていたら……
 
反省点は多い。
 
プレイヤーにもっと知識と経験とセンスがあれば、こうならない結末もあり得ただろう。
 
でも、そうはならなかった。
そうはならなかったんだよ、アーク。
だから、この話はここでお終いなんだ。
 
(よく知らない元ネタをオチに使うんじゃあない)