クロコが単身訪れたのは、聖帝国の大都市、シェク王国に対する要衝ともなっている「スタック」の町。
(おっと、敵から剥ぎ取ったナタを装備したままになってる)
流石に、まだ単身敵城に乗り込んでも勝てる見込みは無いだろう。
こちらはまだ高位パラディン一人と対等程度の戦闘力だ。
門番を釣りだして各個撃破し……
囲まれそうになったら撤退する。
これを何度も何度も繰り返す。
回復には、ハブ北の酒場「反乱分子の基地」のベッドを活用。
反乱分子と言うだけあって、聖帝国攻撃拠点として上手く活用できる立地じゃないか。ありがたいぜー
クロコは斬る。
来る日も来る日もひたすら斬り続ける。
おっと、身なりがちょぃと違うコイツは……
高位パラディンと審問官の組み合わせは、流石にヤバい!
こうして襲撃と撤退を繰り返し、クロコは辻斬り生活を続けていった。
一方、ユキ達は拠点に戻らず、探索を続行。
大陸北西部のハイブ村からさらに北上。未探索の「遺跡」を目指す。
うっ…… またここに来てしまったか……
叫びの森……
ザ★数の暴力、発狂したハイテンション軍団「慟哭野盗」の駆け回る領域……
フォグマンよりもっと多いんじゃないか、こいつら?
こんな集団が途切れる事のない行列を組んで駆け回っている。
ステータスは20前後。装備も全裸だし、個々の戦闘力は大した事が無いのだろうが……
襲いかかられたら無事では済むまい。全裸で足が速いため、逃げ切れるかどうかも怪しい。
後は食人族ではない事を祈るのみだが……
発見されないように大きく回り込んで進むことにしよう。
って!
背後から出現した慟哭さんが話しかけてきた!
知ってる! 動画知識で知ってるよ、これ!
叫び返し、ランダムで決まる正解を引き当てられなければ敵対してしまうというイベントだ!
1と2は不正解だろう。 波動拳はダメだろう。 となると、3か、4……
叫びとして何かの符丁になっていそうなのは、3の方か…… よし、決めた!
回答は……
とりあえず一発敵対では無いようだが、まだ会話が続くのか……
何かの反応は引き出せたのだから…… もう一度ジェープだ!!
・・・・・・・・
やったぜ!!!
カーソル白! 中立!
読みが見事に当たり、慟哭野盗の行列が駆け回る中、安全に旅する権利を獲得したのであった。
と、その時。
またか……
前回と同程度の襲撃なら、一々準備する必要もないだろう。
探索を続行だ。
慟哭野盗と一緒に駆け抜け、目当ての遺跡に到着。
しかし、入れるオブジェクトが見当たらないな…… 遺跡指定されている建物はどれだ……
あったあった。 「グリッド」等の遺跡でお馴染み、双胴型の生産設備跡か。
ここに敵は存在せず、ゆっくり探索して赤本4冊と傑作の弓をゲット。
残念ながらAIコアは存在しなかった。
聖帝国の拠点襲撃は……
成長した男子チームの活躍もあり、「仕事」をOFFにする事すらなく、あっという間に片がついた。
パラディンの数こそ前回より多かったが、やはり現在の我らの敵ではない。
操作をユキ達に戻し、「古代の工場跡別館」から更に北上。
赤い霧が漂う「アイアントレイル」と言うエリアに辿り着く。
あちらこちらにアイアンスパイダーの残骸が転がり、中にはまだ起動している個体も見受けられる。
回復拠点が存在しないエリアなので、戦いは出来るだけ避けたい。
慎重なコース取りで北上を続け……
霧が晴れた。 目指すは、あの山脈の向こう側……
テックハンターの地図で所在を知った、未探索の遺跡群が存在するエリアだ。
うへっ、ここがあの有名な大魔境か……
さぞあの巨獣が沢山いるんだろうなぁ
まあ、こっちから手を出さない限りは安全なはず……
(大人数で近くを通ると刺激されて攻撃してくる事もあるらしいが)
山を越え、高台から見下ろすと、目当ての遺跡の1つ目が視界に入る。
敵性生命体は存在しないようだな…… よかったよかった。
さあ、遺跡の中にお邪魔します……っと。
・・・・・・・
流石、大陸最辺境のMAP端ともなると、警備の数も増えてますなぁ……
忍者スタイルに着替えてはみたものの、まだ日は高いし、ゆはり隠密突破は不可能だった。
戦って切り抜けようとするが…… やはりこの数相手に屋内で刀で戦うのは厳しい!
まだ傷が深刻化する前に脱出。
さあ、ブングル先生、お願いします!
ユキ達を逃し、ブングルで迎え撃つ。
あの数が相手では、流石に猛牛アタックでも勝てないかもしれないが……
ここで、完璧なタイミングで野生の援軍が出現。 ありがとう、ガルのみんな……
よーしよし、一箇所にまとまってくれたな? ならば……
ロングホーントレイン、どーん!!!
ガル数匹が犠牲になったが、お陰でブングル単身で殲滅する事が出来た。
クロウとブングルは深手を負ってしまった。
そろそろ、休憩小屋を建てるべき時だろう。
一箇所分しか資材を持ち歩いていないので、いつ建てるか悩んでいたが、ここが使い所と判断し、小屋とベッドを設置。
傷の浅いユキで探索を続行する。
と……
何この地獄絵図!?
幸い、ビークシングは率先して大怪獣に喧嘩を売っているため安心して休憩出来る環境は維持できるようだが……
あまり油断も出来ないな、こりゃ。
ユキで探索した結果、この遺跡は武器庫タイプと判明。
AIコアどころか、赤本も青本も見つからなかった。収穫は傑作のプレートジャケットくらいか……
探検隊が傷を癒やす間、操作をクロコにチェンジ。
メイトウとは言え忍者刀では火力が出ないので、野太刀+忍者刀スタイルに切り替えて再出発。
パラディン狩りに向かう途上、ダスト盗賊の巣にバッタリ出くわし、これを殲滅。
数もさる事ながら、クロスボウ持ちの存在が大きく、むしろ聖帝国相手よりこっちの方が手強い印象すらあった……
見よ! この見事なハリネズミ!
胸部を残22まで減らされて、結構危ない所だった……
クロコは盗賊のキャンプベッドでそのまま睡眠。
操作を再びユキ達に切り替える。
その名の通りリバイアサンの跋扈する海岸を駆け抜け……
2つ目の遺跡を発見。 ここは図書館タイプ…… ハズレ!
次は3つ目、あの「アウトポスト」だ。
海とも湖ともつかない広大な水域を泳ぎ、対岸に遺跡を発見。
走って退避する事のできない、水没した遺跡…… なんだか悪い予感がするのぅ……
デデーン!!
ですよねーーーーー!!
玄関開けたら即発見。隠密は効かないか……
どうする!? どうする!?
水没してる敵相手には戦えないし、撤退するにも、腰まで浸かった水のせいで鈍足状態……
地の利の無い場所で無茶はできない。戦闘可能な入り口付近で迎撃だ!
って、そう上手く行かないか……
戦える場所と戦えない場所の見分けが難しく、「水の中にいる」と出て攻撃出来ない状態で一方的にボコられる。
四肢がもげ、身動きの取れない水中に取り残される形になり、死を待つばかりの状態となってしまったため、悔しいけれどリセットに踏み切る結果に。
リトライ!
今度はちゃんと戦える2階に向かって一気に駆け抜け、足場のしっかりしたエリアで戦う事にする。
突入だ! 一気に駆け抜けろ!!
チーン……
水に浸かって足場が悪い。鈍足化され、駆け抜けるのも難しい、と。
また気絶から隠密に移行し、匍匐前進で2階に逃げ込む事に成功するが……
これ、ワシらここに閉じ込められたっちゅー事やないけ?
ダメージの残る状態で、ベッドも無く、あの数と戦って勝てるか……?
そう恐怖を感じていると……
警備スパイダーさん達は、開け放したドアからゾロゾロとお出かけ。
野生のガルと戦闘を開始。
チャーンス!!
ガラガラ……ビシャッ!
あいつらがドアの開閉を出来るかどうかは知らないが、とりあえず締め出しておこうか。
で、作戦は狙い通りを通り越し、棚ボタの域に達する。
遺跡探索自体に成果は無かったが、警備スパイダーはリバイアサンの皆さんが綺麗に片付け、無事生還を果たせましたとさ。
ユキ達を再び仮設休憩小屋に戻しつつ、操作は再びクロコへ。
連日の襲撃により、スタックの町は武器を失って満身創痍の衛兵ばかりになっている。
頃合いや良し。 いよいよスタックの町に乗り込み、都市攻略戦に突入する。
って、
盛り上がって来たトコなのに、間が悪いなぁぁぁぁぁ!!
主人公の活躍、もうちょっとお見せしたいんですけどぉぉぉぉぉぉぉ!!
「カンヘッド」は、カニバルの幹部だよな?(動画知識)
という事は、ハブ横の本拠点ではなく、襲撃は仮設小屋か!?
やっぱりそうだ。 南東から敵が接近してきている。
カニバルの拠点襲撃は、数の暴力が凄まじいと聞く……
深いダメージの残るユキ達で戦い切れるかどうか……
相手はフォグマン同様、気絶した相手を連れ去って食べてしまう連中……
逃げた方がいいのだろうが、今はクロコが戦闘の真っ最中。同時に両方操作するのは大変だ。
それに、逃げるにしても周囲にはビークシングも棲息しているワケで、ボロボロの探検隊をこの魔境のどこに逃せばいいのか……
キュピーーーン!!💡
我に秘策あり!
ユキ達よ、そのままそこで寝ているがいい!
万一に備え、可能な限り回復しておくのだっ!
二箇所を同時操作するのはよろしくない。
一通りの人斬りを終え、クロコを一度スタックから撤退させ……
来た!
来たぞ!!
兜消しMODのせいでバケツを被ってはいないが、先頭のコイツがカンヘッドか!
とぅえにはんどれっぷらすわん! フォーエバーグリーン!
完全回復とは行かないが、八割型回復は終わったか……
辺りを見回しても……そうそう作戦通りにはいかないか……
こうなったら覚悟を決め、この狭い小屋の中で範囲攻撃をブチかますしか……
スッ
決意を固めた瞬間、背後からカメラの前に割り込んでくるお茶目な演出が心憎いぜ!
まさかガルまで参戦するとは…… またもや計算通りを上回る結果に!
はい、放っといてもリバイアサンが片付けてくれるじゃろ?作戦、大成功~~~
ズシン ズシン ぷちぷち……
死~~~ん……
血の海の中からカンヘッドを見つけ出し、死にかけの残敵を蹴散らしつつ、回収&治療。
さあ、そろそろ帰ろうか。
賞金首を手土産にして、遠征を終える事にする。
え、まだやるんスか先輩! いやー容赦ねっすねーーー!
プチッ
道中、おもいっっっっっっっきりカットして……
北に通って戦い続けるクロコと、南下してスクインを目指すユキ達は、ニアミスしつつすれ違う。
おっと、巡回部隊が合流してきたか、今日はやけに頭数が多いな。
ユキ達と違って、どうしてこう、こっちはツイてないのかねぇ……
更に巡回隊がもう一部隊が合流してきて、引き討ちで抵抗しつつも、最後には撤退……
ぐぬぬぬ、中々格好いい所をお見せできないではないか……
ユキ達が探索を終えていないのにカンヘッドを抱えて戻って来たのには理由がある。
拠点に戻らず、まっすぐスクインを目指したのは……
今回の賞金首で、丁度友好度50を達成!
ついにメッメ堂座はシェク王国と同盟関係になったのだ!
よっしゃ、気合入った! もういっちょ頑張ってみるか!
スタック攻略戦、継続!
満身創痍の門番を難なく斬り捨て……
防壁の上の砲座を沈黙させ……
市街に突入。
宿屋は……
ダメか、やはり敵地のベッドは使えない。
前回の奴隷鉱山の寝袋はどうして使えたんだろう……
宿屋で鳴らされた警報に反応し、兵舎から飛び出してきた歩哨達を斬り捨て……
残敵の数はそう多くないようで、数人斬った所で打ち止め。
スタックの町はゴーストタウンのような静けさを迎える。
さあ…… かすり傷しか受けていないし……
……往くか?
ホーリーネーションを束ねる、重鎮オブ重鎮。聖帝国ナンバー2、「セタ」の居城に殴り込みじゃあぁぁぁー!!
当然、敵はセタだけではない。
高位パラディンや審問官といった強敵から包囲を受ける中、ステータス80の怪物を相手にしなければならない。
勝てなくて当然。
まずは挨拶代わりの殴り込みで戦力を見定めてやろうというのが狙いだ。
硬い鎧相手に刀では相性が悪いか!? 流石に強い!
攻撃が殆ど当たらないが…… セタや取り巻きの火力自体はそう怖くない、か。
よしっ、見るべきものは見た! 足をやられる前に撤収だ!
そして、その日の夜……
念入りに、残った数人のボロボロパラディンを叩き斬り……
再びセタの居城に潜入。
今度は隠密で忍び寄り……
へっへっへ 暗殺は苦手だが、武装を先に奪うくらいはだな……
ジ・浅知恵、大失敗。
きょ、今日はこれくらいにしといたらぁ~~~~!
尻尾を巻いて出直す羽目になるクロコであった…… ぐぬぬぬぬぬ
決戦は、次回!