拠点から旅立ち、遥かな道程を歩んだユキ達は、奴隷商の牛耳る都市連合の都市「奴隷の農地」まで訪れていた。
奴隷の売買で栄えた連中は好きになれない。
夜を待ち、貴族の屋敷に潜入。
贅沢な暮らしはしているが、剣士にとって役立つような品は屋敷の中に無い。
この町を支配する貴族は、「奴隷ミストレスグレース」
奴隷達の女主人、グレース、か。 胸糞悪い肩書きじゃあないか。
さーて、貴族がしばしば所持しているというメイトウ、君は持っているのかい?
キター!!! メイトウの脇差!
両手武器持ちに、もしもの時の保険として軽いサブ武器は揃えておきたい。
(ちなみに、スペイドは利き腕をやられていたので片手剣も振る事が出来ない状態だった)
*ズシン*したので盗み100%。露見せずに脱出。
さて、次はどこに向かおうか、と地図を眺めていると、いかにも何かありそうな地形が目に付き……
ほらほらやっぱり~~ 勘が当たってちょっと嬉しい。
しかし物騒な名前だなぁ……
地域的に、食人族じゃなくて奴隷狩りなんだろうけど。
海岸近くまで来ると…… 異様な光景が目に飛び込んでくる。
なんだこの巨大な植物は…… スワンプもそうだったが、スケール感に恐怖すら覚える。
そもそも、これは本当に植物なのか……?
巨大植物地帯を抜け、「人狩りの拠点」に到着。
施錠されてるし、どうも兵力の駐屯地でしかなさそうなので、ここはパス。
ノーブルハウスが無いのならスルーでいいよね……
ここまで遠出したのだし、まだまだ先を目指して旅を続けようか。
次はあの「市場」だ。
奴隷商人のボスが胸糞の悪い売り文句を大声で叫んでいる。
これは…… 何かして行きたくなるね……
しかし、この町は防衛態勢が強力だな…… 奴隷を逃してやるのは無理があるか。
監視の目が多すぎる。隠密も通らない。
ならばノーブルハウスだ! 夜になるのを待とう!
この「市場」には店舗数がとても多い。
幾つかの設計図を購入しつつ、時間を潰していく。
やったぜ、忍者服の設計図だ! って、あれ?もう持ってなかったっけ、その設計図?
既知の技術では無いようだが……
と思って調べてみると、既存のブラドラ忍者とかが着てる顔の下半分を隠す忍者服は「忍者装束」。
今回設計図を買ったのは隠密補正のみで防御力皆無の「忍者の胴着」。
特に必要の無い設計図だった……
まあ、持ってない設計図はどのみち残らず買っていくのでよし!
酒場を覗くと……
奴隷を100人射殺した事で有名なユニークNPC、ヘッドショットさんがいた。
が……
残り仲間枠は僅かだし、ちょっとプロフィールからして仲間にしたくないタイプかなぁ……
また来世!って事で見送り。
夜を待つ間に行商に出ていたルカさんが野盗に襲われ、視点をそちらに移していると……
寝ているユキに突然の沼忍の攻撃が!
あの砲座の数をくぐり抜け、よくここまで潜り込んで来たもんだな……
しかも奴隷商の衛兵、結構やられてるじゃないか。
心情的には応援したいくらいだけれども、攻撃してくるなら自衛せざるを得ない……
軽くダメージを受けたので、夜まで寝て過ごして……
怪盗タイムだ!!
って、衛兵さんなかなかの実力なのか、気付かれずにベストポジションを取るのに難儀したが……
はい、お邪魔しまーす
この男の名は「マスター(奴隷市場)」。 固有名詞無いのか……
さーて、お荷物拝見しますよっと。
えぇ……カタン1級なの…… ショボ……
腹いせに金庫から猫だけ奪って行きますね……
さあ、次なる目的地は……
「カタン」か…… 旧帝國関係の名前だったか…… どんな場所だっけ……
道中、ビークシングを撃退しつつ、名前の通りの超特大の肋骨が転がる地域に。
なんの骨なんだ、あれは……
カタンに到着。 いやー面白い風景だなぁ、ここ。
何やら地域に関する怪しい噂をクロウが語っている。
皮を剥がれた死体がこの地域で見つかり、「人食いグール」の噂が立っているらしい。
グールが実在するのかどうか、クロウとユキの間で口論になっていた。
どうやら普通の大都市のようだ。
お楽しみノーブルハウスもしっかり存在している。
この町の武器屋に入ると…… おやまあ、驚いた。
しかし……とっくにプレイヤー製最上級の「エッジ2」まで完成させている。
ショボい刀を並べて、何を偉そうに……
十手と長巻の設計図だけ買って行くとしよう。
夜を待ち、ノーブルハウスに侵入。
二階で眠っている貴族は「ロード・シロ」。
ほほう、野太刀のエッジ3ですかい…… 良い物をお持ちで。
成功率27%か…… 無謀だが、こいつは頂いておきたい一振り……
いちかばちか!
(今思えば、気絶させてから奪えばよかったか。ステータス高めだから成功しないかもしれないが)
えっ!? 一発成功? マジ!?
気付かれる前に退散だぁー!
次は…… あそこに行ってみようか。
前回の冒険で手に入れた地図で判明したポイントのうち一箇所。
「アイランドラボ」
ラボと名付けられているからには、AIコアにも期待出来るかも……
おや、なんだこの一本橋……? どこかの動画で見たような記憶はあるが……
不吉な感じがするな……
うん……? 何やら妙な物体が見える……
あれはホバークラフト…? 船?
って、げえぇぇぇーっ!!
フィッシュマンて、確か、人食い種族のうち一つだよな……
世界の最南端(?)、いかにも難易度の高そうな立地だが、果たして人食い種族の領域、上手く潜入出来るのかどうか……
おーおー、いるわいるわ…… 手がハサミ、頭は魚、胴体からはエビのように小さな足が生えている……
これがフィッシュマン…… 種族名「ガーグラー」、「泡立てる者」の異名を持つ種族。
幾つかの動画で見て覚えている。インパクトのある外見の連中だ。
とにかく数が多く、遮蔽物も少なく、まだ明るい時間という事もあり、どうしても気付かれずに進行する事が出来ない。
おまけに、ユキ達の足でも振り切れないと来た。逃げ場も橋一本しかない。
仕方なく、追いついてきた一匹を斬る事に。
ふぅむ…… 弱い。 これは数で押し切られない限りはどうとでもなりそうだな。
それにしても……
キモイ…… これはキモイ……
改めて前進開始。
気になっていた物体は……
丘に打ち上げられた、上陸用舟艇の類い?
下の方が地面に埋もれているだけで、普通の舟の可能性もあるか。金属フレームみたいだし。
げっ!! 見つかった! しかも大群!!
こ、これはイカン! 撤退ーーっ!!
だ、だめだ、橋を渡りきっても尚追ってくる!
いちかばちか、戦うしかないか!
よし、長距離走った事で、敵の隊列は伸びている。
少数ずつ戦えるなら、行ける!
勝利ッ!! 意外と数が少なかったな。
追いついてこなかった連中もいたという事か。
しかし、こいつら存外に弱くないか…… 調子に、乗っちゃおうかな……?
探索を続けているとまた一艘の船艇を発見。 やっぱり上陸艇かな?
そして……
おお、これは敵の本拠地か。
確かここにはボスキャラがいるんだったな……
調子に乗って乗り込んじゃって大丈夫かな……
ユキの隠密スキルならなんとかお宝だけいただくって事も出来るかもしれんか。
原型を留めた舟もあった。 オブジェクト名は「荷船」か。
無所属になっているのが惜しまれる。
第一帝国か、それ以前の物だったりしたら色々想像が膨らんでよかったのに……
おや、意外と立派な都市を建てているではないか。
カメラを飛ばして偵察してみると……
完全な廃墟に、食人族お約束の人間を縛り付けるためのポールが多数。
いるわいるわ、魚人の大群。
あまりに数が多すぎる。
これはもう、隠密潜入とかじゃとても探索できそうもない。
ならば!
こちらに気付いたヤツから、順次斬り捨てる!
なにせ数がとんでもない、気絶しているヤツからは、出来るだけ肉を抜き取って(四番目の肉を抜くと死ぬようだ)トドメを刺していく。
外壁に沿って移動し、少数ずつ敵が襲ってくる形にコントロールして、難なく殲滅完了。
傑作装備とは言え、重装でもないのに、この連続戦闘で一番大きなダメージは、ブングルの片足が50減った程度。
圧勝してしまった……
うわぁ……
元々人間の町だったんだな…… やたら卵が産み付けられているあたりが気持ち悪さを助長する。
入れる建物も無いし、敵は全滅したと見てここで傷を癒やす事にする。
傷を癒やし、改めてラボを目指す。
しかし…… これは一体何なのだろうか。
海の方には何か建築物の残骸らしきものもあるし、これも巨大建造物の一部だろうか?
気になる所だが、今は目の前のラボに集中だ。
うわぁ…… 工学施設がナマモノに蹂躙されている……
一階では青本と魚を発見。
生臭そうだけど、せっかくだから持って帰るとしよう……
二階では……
おっ!? 片袖ジャケットの傑作か!
まだ射撃隊に傑作を揃えられていないので、これはありがたいな。
傑作等級の右腕も見つかった。
義手の予備は無かったから、これもありがたい!
赤本・青本も加えながら、次は三階……
ヒッ
な、なんだなんだ…… 儀式? 儀式なの? ある程度の知恵はあるの?
不気味だなぁ……
登場。「ガーグラーの王」。
超高額の換金アイテムとして生首をドロップするボスキャラ、だったか。
ステータスはそう高くないようだが…… 強そうな見た目してるなぁ
しかし、これじゃとても宝箱だけ漁って帰るってのも無理そうだ。
あいつら感知高そうだしなぁ……
仕方ない…… ボス相手に勝てるかどうかは分からないが……
ターゲットはボスに集中! 突入だぁぁぁぁ!!
こんばんわ! 死ね!
脆いなぁこいつら! 180ダメージとかがポンポン出る!
狙ったワケではないが、狭い階段での戦いになったため、範囲攻撃がバシバシ当たって、どんどん敵が倒れていく。
気付けばボスも倒れていたし、あっさりと敵は壊滅。
予想外の展開にちょっと拍子抜け。
まさか探検隊だけで、実力で完勝してしまうとは……
あまりに死体の数が多く、埋もれている王を見つけるのに苦労したが……
意識を取り戻す前ギリギリで首をもぐ事に成功。
おまけに、武器はメイトウだと!? これは予想外の喜び!
(動画見てたなら覚えとけよ感)
スキナー&キハクのどっちに渡すべきか、嬉しい悩みが出来たなぁ
さて、落ち着いた所で汚部屋探索。
この気持ち悪い物体の名称は「ガラクタの山D」
A~Cもあるのだろうか?
ガラクタならまだいいが…… もっとおぞましい何かかと思ったよ……
奥にはスケルトン解体機まで置いてあるし……
巨大建造物、船、町、そして聖帝国市民の悲劇…… それぞれで時代は違うのかもしれないが。
部屋の一角が宝箱スペースになっている。
ボス撃破後の報酬…… これは期待できる!
箱にひっかかって出られないガーグラーが一匹……
絶滅させるのも可哀想だし、出てこれないなら放っといてやるか。
赤本と、カタン3のサーベルか…… 微妙。
次の箱は……
そう、これこれ! これが欲しかったんだよ!!
やっと手に入ったぁぁ~~~~~
念願のAIコア、一つだけだけど、ようやく見つかった~~~~
デカくて重くて半端な等級の大剣は放置し、本と義足を持ち帰る。
さあ、ちょっと寝心地は最悪そうだが……
ガーグラーの寝床を使って回復してから帰るか……
魚の死骸を積み重ねて作った寝床……? 超臭そう…… 不潔……
回復効率は悪いようだが、我慢して寝よう……
んっ、背後のタル、まだ調べてなかったな。
えっ!? タルから!? AIコアが!?
左義手も出てきた! これでいつどこをふっ飛ばされても安心だな!
お宝もゲットできたし、大満足。
オヤスミサナイ。 いい夢は見られ無さそうだけど……
で、ここでハウンズの襲撃が発生。
一度拠点に操作を戻し、これを正面から迎撃すべくメンバーを整列させていると……
んんんっ!? ユキが殴られている!?
あっ、雑魚ガーグラーのトドメ刺すの忘れてたかっ!
ガーグラー残党の始末と、ハウンズの迎撃を同時に行わなければならないという厄介な事態に!
って、部隊を整列させて、敵がやってくる直前のタイミングでとんでもない事に気付く。
キハクさん、なんで腕が-300になってんの!?
長期間拠点組を見てなかったから、何でこうなったのかさっぱりだが……
ハープーンの誤射、だろうなぁ……
主力の一人が戦う前から戦線離脱。
気付いてよかった…… 一発でも何かが当たれば足に続いて腕まで失う事になっていた。
ハウンズとの戦闘自体は、いつものように大ダメージを負いつつもしっかり勝つ事が出来た。
逃げる敵を追いかけて戦闘継続するのも危険だ。無理せず治療を優先しよう。
一人戦力が欠けたのはともかくとして、意外に苦戦してしまったな、と思っていたら、もう2人欠けていた事が判明。
以前紹介した小麦袋ハマりでサッドニールが戦闘に参加していなかったのに加えて……
どうしてこうなった。
壁際にストッカー設置する事自体が罠なのか!
いっそ部屋の中央、余裕を持ってスペースを取った方がいいのだろうか……
三人減ってたなら、苦戦も納得だわ……
ビープ君も、手足が脆いのによく持ちこたえてくれた。
ここまで激戦が続いているのに、一本も欠損せずに済んでいるのは幸運と言えるだろう。
って、また寝てるユキが殴られとる!
ハァ、ハァ、あぶねえ…… 起きる前に下腹部が32まで減らされていた……
ま、まあ、これも打たれ強さ修行にゃなる。
一発のダメージは小さいし、気付くのが遅れなきゃ大事にはなるまいて。
また生き残りが起きてきたら、またその時対処しよう。
とにかく死体が多くて、ザコの生存確認までしていられないというのもある。
都合三度睡眠中の襲撃を受け、気付けば魚の死骸だけでなく、ガーグラーの死体にも包まれて眠る事になるのであった……
くさそう……
で、そうやって慌ただしく拠点とガーグラー島の操作を行き来している間に、見落としていた事が一つ……
あああぁぁぁぁぁぁぁ…………
す、すまねぇ、爺さん……
何の見せ場もなく、気付いたらポロリしていたとか……
すんごい雑に奪われてしまって、正直すまなかった……
二箇所同時戦闘で、戦闘開始前のメンバー集結が雑になってしまった、その代償か……
これも、自分のプレイングミス……
何事も無ければ、次回、ユキ達が新しい左腕持って帰るから……
待っててくれよな……