気刊くろみつタイムス

主にゲームプレイ日記。過去記事一気読みは「目次」からどうぞ! ※他ブログからのインポート引っ越し時に改行崩れ&画像消滅が発生しています。

#Kenshi 129:セトとビープ

「ビッグスキンの収穫」…… この呼称、ググるまでもない。
奴らだ、奴らが来る……!!
灰に霞む地平の彼方から……

来る!!

大群が……来る!!

この異様で異常な外見! こいつらこそが「皮剥ぎ盗賊!」
人間になりたいスケルトン達。
その願いを叶えようとした彼らが辿り着いた結論が、「人間の皮を被る」という狂気っぷり。
中身が壊れた機械だとしても、どうしてそうなった……
つまり、ですな。
負ける=皮剥ぎマシンに突っ込まれる=死ぬ
アッシュランド本土上陸直後に、こいつら相手に前哨戦をやる羽目になるとは……
最悪な事に、酸性雨まで降ってやがる。
敵のステータスは50前後とそこまで高くは無いが、全員が堅牢なスケルトン。
数もかなり多い。

どう迎撃するべきか、かなり悩むが……
小屋の最奥に陣取り、先頭「戦争の指導者」を集中攻撃!
それで撤退するタイプなら、最小限の被害で済む……

ほげぇ!?
なんか火力高くね?! ボスゴリロ相手でも20以下とかに抑えてんのに!
と言うか、みんな見た目同じで戦争の指導者どこ行ったかわかんねぇぇぇ!
とか混乱している間に、ズタズタにされ、気が付けば……

こいつら、最悪か!?
戦闘が終わる前に、倒れた者から先に拉致って行く行動パターンを持っているのか!
屋内で戦闘が続いていると言うのに、セイント、セト、ビープ、キハク、キャットが連れ去られている!
しかも、酸性雨の中をだ!
慌てて酸耐性のあるバーンとアグヌを走らせる。
二人共重装鎧ではないから、サッドニールより足は速いはず……
結局、当然のように、「指導者」を倒しても襲撃イベントは終わらなかったか。
と言うか、既に大半が撤収モードで、リーダー撃破で終わったのかどうかも分からない。
と言うか、それどころではない
いや、それ以前に…… この襲撃……
なんか、違う団体が混じってないか!?

人の皮ではなく、甲冑に身を包んだスケルトン兵団……
最悪のタイミングでついに出た。奴らこそ旧文明第二帝国の生き残り……
ラスボス配下の軍団だ!
なるほど、以前とっつかまえたスクリーマー(偽)とは違い、本物のスクリーマーが第二帝国には存在する(した)という事か。
なんて呑気に裏設定に思いを馳せている場合じゃない。
バーン、アグヌ、頼む……なんとか救い出してくれ!

後方の仲間より、先頭のセイントをまず真っ先に助け出さなければならない。
キハク達を追い越し、駆け抜ける。
バーンの飛び掌底が決まり、先頭のセイントを救出。

続けてキハクも救出。
いいぞ、少しだけ運が向いてきた。酸性雨が降り止んだ!
が、しかし、ここでキハクを救出したアグヌが倒れる。

「古代の弓」ではなく、射程の長い「鷲の十字架」の方を持ってくるべきだったか……
鷲の方はチームから離れて孤立しがちだから避けたんだけど、一長一短あるな。
拠点小屋の方では乱戦になっているが、追撃戦の方は三つ巴が上手く働いてくれた。

撤退していく皮剥ぎ勢の頭数が、かなり軍団兵の方に吸い寄せられている。
人間を拉致して走る皮剥ぎスケルトン、追う自軍スケルトン、それを攻撃する皮剥ぎスケルトン……を攻撃する第二帝国スケルトン……の中を逆走して仲間に合流しようとするセイント。

複雑怪奇な戦況の中、アイアンスパイダーまで加わったかと恐怖したが……
これはもう動いていない残骸だった。
セイントが再び拉致されてしまい、バーンが慌てて再救出。
ホッと一安心するのも束の間、ビープ達はその間にも連れ去られて行く。
アグヌが起き上がり、バーンと合流。
拉致られ中のメンバーの中では後方に位置するキャットの救助に向かう。
今から先頭のビープ達に追いつくのは不可能…… 今はこちらが先、という判断だ。

キャットの救出に成功。残るはビープとセトのみ!
だが、ここで軍団兵の攻撃を喰らい……
アグヌは片腕を壊されてしまう。

と、ここで先頭を走るビープが敵の拠点に近付いたらしく……

立て続けに2つのポイントの発見報告がポップアップ。
クソッ! やはり、もう先頭の救出は間に合わない!

リセットするか? と、頭の中で囁く声がする。
今回、実は自動セーブしかしていない。
どこまで戻されるか分からないが、最悪の結果になるくらいなら戻っておくのが賢明なのだろう。
でも、最悪の結果になると決まったワケじゃあ、ないんだよ!
まだ!!
どんな場面を見る事になろうと、リセットするかしないかは、最後まで足掻いた、その後で決める事だろう!
ここでクイックセーブ?
いや、しない! あえてしないっ!
覚悟を決めろ!
続行!!
ビープとセトが敵の居城に到着。
フォグマンやカニバル族とはワケが違うようだ。
待機時間無しに、即座に処刑が開始される。

このおぞましい機械は、「ピーラーマシン」
名前が示す程度の生易しいモノではない。
四肢の耐久を削り取り、両手両足を確実に切断してから失血死させる、最低最悪の拷問刑具だ。
Kenshi界の巷ではプレイヤー諸氏が憎き皇帝をこの装置に突っ込み、四肢をもいで楽しんだりしているが……
止血する者がいなければ、当然手足を失うだけでは済まない。
セトは…… まだ頑張れる……

まだ、自力ピッキングが出来る状態だ。
ビープも、片腕が機械なお陰もあって、まだ耐えられる。

セトは約9%、ビープは約5%……
血液量の低いビープの方が深刻か。
意識を失う前に、なんとか自力で脱出出来れば……
幸い、フォグマンの食事やカニバルの肉切りと比べれば、耐久の減少速度はグッと落ちるようだ。

時間的猶予のお陰で、セトが自力脱出。
ビープの檻の解錠に向かわせるべきか、すぐに逃がすべきか……
ふと、フェニックス戦での出来事が脳裏を過ぎる。
(ルカが苦渋の決断を下し、1人撤退を開始したあの時のように、自分も撤退すべきだろうか……)
と、セトも悩み、苦しんでいるだろう。
だが、あの時とは状況がまるで違う。
ホーリーネーションでの戦いでは、止血もしてもらえたし、武器を奪われ、奴隷にされる程度の事で済んだ。
犠牲となったホクトの死因は、運悪く応急手当てする敵兵がいなかったためだ。
血を流せば、人は死ぬ。
セトは逃げない。 逃げる訳にはいかない。
敵を振り切り、隣りの建物に乗り込もうとするが……

走り出すのを確認し、ビープに操作を移した次の瞬間、殴り倒され、再び皮剥き機に叩き込まれてしまった……
現実は無情だ。
誇りを優先したこの賭けに失敗した事が、大きな損失を生まなければ良いが……
そして、失敗を続けていたビープがついに解錠に成功。

ハイブの足は速い。 一瞬で敵を振り切り、外へと駆け出す。

誰のものかも分からないNPCの悲鳴が響く中、バーンが到着。セトの救出に走る。
ビープよりバーンの方がピッキング値は高い。要救助者を増やすよりは……
ビープは、先に逃がす!
間に合え! バーン、頼む! 間に合わせてくれ!

セリフこそ出ているが、セトはもうとっくに昏睡状態に陥っている。
もう自力での脱出は不可能だ!
だが、やはり現実は無情。
背後から駆け寄って来た敵がバーンをも気絶させる。

一瞬、これで終わりか、と絶望しそうになるが……
ケルトンのバーンは気絶からの回復も早い。

同じ失敗を二度は繰り返さない……
今度は隠密状態でピッキングし……
追い付いてきたアグヌも加わり、二人がかりで鍵開けを続ける。

今が深夜で良かった…… ランタンを外すのを忘れているのに、敵の目はザルそのもの。
解錠成功。 誇らしくつぶやくアグヌ。

一発で倒れる状態のセトを重装隠密でここから逃がすのは無理がある。
軽装で、まだ足が無傷に近いスケルトンコンビで担いで走った方が望みはある。

隠密を切り、一気に駆け抜ける!
アグヌも、バーンも、幸い両足はまだ健在だし、彼らなら捕まっても皮剥ぎされる事はない。
少し殴られはしたが、構わず振り切って駆け抜け、夜の闇の中へと脱出するバーンとアグヌ。

後方からは、拠点での戦いを終え、まだ五体満足なサッドニールとクロコの二名が走って来ている。
彼らと合流し、このまま拠点小屋まで撤退しよう。
狂気の悪魔の城の光点が、背後で小さくなっていく中、走り抜けたビープと、追い付いてきたサッドニールとがすれ違う。

もう大丈夫だ…… 間にいた敵スケルトン兵も、拠点の方で倒し終わった後。
生き延びた…… 誰も失わず、生き延びられたという安堵感……
ああ、良かった……
走り出していたクロコを先に拠点に戻した後、救出班が帰還。

これでもう安心だ……
いや、そうでもないな……
倒れたスケルトン達は未だにちょくちょく起き上がって来るし、病床数は増やしたものの、結局スケルトンベッドは未完成のままだ。

これはまた、動けるようになるまで随分掛かりそうだ……
待っている間に、動ける者を使って拠点化を進める。
小型風車の乏しい発電力を安定させるため、蓄電池も設置しておこう。

結局、動けるようになったのは翌日の夕方の事だった。

雷鳴と酸性雨の中、酸の海を泳ぎ、来た道を引き返す。
大魔境アッシュランドの洗礼を受け、死にものぐるいの救出戦を余儀なくされ、完全に出鼻を挫かれた攻略作戦。
いや、ほんと、自信はズタズタに粉砕されたけど、死者が出ても続けるくらいの覚悟をしかけていた中、何事も無く終わって本当に良かった。
セトとの武器の交換とか、アグヌとのキャッキャウフフとか、まるで死亡フラグだったもんね……
さあ、ここからどうするべきか。
続けるか、戻るか、リベンジと言う名の寄り道をするか……
悩みつつ、次回に続く。
まずは…… 銅掘り、だな……