ただ防具や酒を売却しに出かけただけのはずが、ロットで蜘蛛退治、グレイフレーヤーの村を占拠したバンドオブボーンズと全面対決、シャークで「両耳」に再会……と、意外に見どころの多い旅になった前回。
シャークを出発して、ロットを経由して拠点に戻るが……
今度はロットにレッドサーベルが。
壁に囲まれた立地で、他の村より守りやすそうではあるが、こんな所に住み着こうってのか?
スワンプ暮らしも大変だなぁ
しかし、こちらが全滅させるまでもなく、ブラッドスパイダー相手に死闘を繰り広げ始めている。
頑張れよ…… と温かい目で見守りながらロット村(跡地)を後にする。
いやー ユキも育って来たなぁ……
帰りの道中、自動移動中にはぐれて、単身戦って、一発もらっただけでこの数に勝てるとは……
拠点に帰還後、平和な日常生活を過ごし……
地図を眺め、次の探索の候補地を探し始める。
ナルコの誘惑からブラックデザートシティの間にあるこの「遺跡」、確定名になっていないし、まだ探検してない……かな?
ここにするか……
いや、やはり気になるのはあちら。
資材を運び込んでモウンの拠点化を進めつつ、未探索の「怪しげな町」まで足を伸ばす事にする。
モウンなら鉄はいくらでも採れるし、銅だけ持っていけばいいだろう。
予定ルートはこう。再びスワンプを経由し……
グレイフレーヤーの村に立ち寄ると、すっかり野生動物の餌場になってしまっていた。
雨が多く、放っておいても稲が育つ地域だが、その作物を狙ってラプターがひっきりなしに訪れるようだ。
生き残りのバンドオブボーンズが何人か頑張ってはいたが……
これはもう、滅んだな……
バンズの奮闘を横目にグレイフレーヤー村を出発し、東へ。
小高い丘を越えて行くと、かつては豊かであっただろう水域の残滓が眼下に広がる。
この川? 湖? の方に進むと「あやしげな町」があるが……
まずは積んできた銅を降ろしてから、だな。
まずは南下してモウンへ。
縮尺が違いすぎ、人間が視認出来ないくらいの巨大な船の残骸……
やはり、この辺りはかつて海か湖が広がっていたのだろう。
景色を楽しみながらモウンまで旅すると…… おや???
目まぐるしく飛び出し続ける戦闘ダメージが見えるが……
!!?
ゴリ王外に出とるやないかい!!!!
お前ら、自分らで手を出すなって言っといて、なんで無謀なチャレンジおっぱじめちゃってるの?!
あー、頑張ったようだけど、ダメみたいですねぇ……
テックハンターと忍者商人が協力してグレートさんに立ち向かっているが……
両足は6割ほど削っているが、他の部位は2~3割減といった所か。
ここはなんとか気絶まで持っていって、屋内に戻しておかなければ……
と、ユキ達で戦闘を引き継ぐ事にする。
チーン
我々を壊滅させ、グレートホワイトゴリロは悠々と住処に戻って行った。
なんという王者の余裕……
ヤツは閉じ込められていたのではない…… 住み着いていたんだ……
だがしかし、ヤツは足を引きずって「致命傷」の状態。
このままでは失血死してしまいかねない。
死なれてしまっては修行地として利用する計画が狂ってしまう……
しかも、寝てればいいのに衛兵の皆さんが起き上がる度に斬りかかって行くもんだから、何度も何度も戦闘が再開され、ゴリロの帰宅が妨げられ……
さあ止血するぞ、と立ち上がった所でユキとクロウがまた殴り倒され、長期の意識不明に入ってしまう。
あっ、やめて! 持っていかないで!
「外に放り出す」モードで担いで行ってしまった……
止血は済んでいるけれど、家畜のブングル一匹じゃどうする事も出来ない……
幸い、二人が放り出されたのは壁の内側。
外だったら危なかった……
テックハンターの護衛まで同じ場所に転がされているという事は、あの場所は忍者商人の管轄か。
かなーーーーーーーーーーりの長い時間が経過し、ようやくの起床。
足は問題ない。
ちょっと偵察してくるか……
グレゴリは最上階で大人しく回復タイムに入っているようだ。
未だ致命傷のままか……
まったく、世話の焼けるボスゴリラだぜ。
お前ぇとは長ぇ付き合いになりそうだからな。こんな事で死ぬんじゃねぇぞ……
グレゴリの治療を終え、自身も眠りにつくクロウ。
やれやれ、拠点化を始めるだけでも一苦労だな……
持ち込んだ銅を使い、発電機が完成。
今まで風力発電頼りだったので、これが初設置。
雑貨屋で燃料を買い込み、試運転を開始する。
うーん…… 流石にこれ一台じゃ全然出力が足りないし、燃料もすぐ切れるだろう。
風力発電やバイオ発電も併設したい所だが、今度は鉄板が必要か。
この町には鉱石精錬施設が数多く設置されているし、電力を通したなら鉄板はいくらでも現地調達が……
って、ここ、鋼鉄地金の生産設備ばっかじゃねーか!!
鉄板の精錬機は屋内に設置出来ないし……
町の外に置くとなると、設置出来る距離は……
ダメだ。 遠すぎる。 こんな魔境で作業するのも大変だし、そもそも精錬機の建造にも鉄板は必要。
はーっ、銅だけ積んで来たのは大失敗だったか……
また後日大量に持ち込むとしよう。 しょんぼり。
ならば、未探索地域に向かうとしよう。
「怪しげな町」を目指してモウンを発つ。
見えてきたのは、予想を越える奇景。
船が丘に取り残され、干上がった海上プラットフォームの上に都市が建っている。
この地を支配しているのは…… テックハンターか! 良かった!
テックハンターとは…… 平たく言えば「プレイヤーと似たような連中」である。
協力して情報・遺物を集め、機械文明の技術を復活させ、人々の生活に役立てようと奮闘しているグループ。
都市連合から誕生した組織ではあるが、とっくに独立しているのか、国家を問わず世界中に拠点を持ち、あらゆる勢力と交易している。
各地の店で販売されている、遺跡の在り処を示す地図は、彼らの努力の賜物だ。
冒険家の互助会のようなテックハンターの拠点なら、安心して滞在出来るというものだ。
武器屋、防具屋、宿屋、酒場、旅道具屋、と店舗も充実している。
(残念ながら鉄板は殆ど無かったが……)
うーん、これはカッコイイ。
コンパクトに必要な施設がまとまっている。これぞ「テックハンター」といった風情。
流石はテックハンターの拠点! なんと赤本・青本まで販売しているではないか!
初心者の頃なら、本の確保にまずここを目指すってのもいいかもしれないなぁ
本の他、殆どが既知の物だったが、地図と設計図を少し購入。
武器屋では傑作等級の「鷲の十字架」も売っていて驚いた。
酒場でも、店主がフレンドリーに情報を教えてくれる。
環境が違えば、シェク人もこんな対応するようになるもんなんだなぁ
彼が教えてくれたのは…… 全ての冒険者が目指す最後のフロンティア、大魔境「南東」アッシュランドの情報だった。
曰く、アッシュランドへの道は、
・サザンハイブの領域を抜けて南へ
・ゴリロ盗賊団の領域を抜けて南東へ
・「ザ・ピット」を経由し、泳いで渡る
の3つの方法があるとの事。
言葉の意味の詳しい所まではまだ良くわからないが、覚えておくとしよう。
優しい…… なんか、すごい王道RPGって感じがする……
なぜか水底で噂話をする衛兵に驚きつつ、この都市……
名前は「フラットラグーン」か…… を、後にする。
また、鉄板を運んで旅する際に立ち寄る事にしよう。
ユキ達は拠点を目指して出発。
北上して行くのだが……
次回へ続く。