気刊くろみつタイムス

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実写版キャシャーンを見て

「こんなのキャシャーンじゃねぇ!」 なんて、青臭い事はもう言いません。 こんなのガンダムじゃないとか20年近く言いつづけてるんですから、 何を今更。 むしろ、邦画の予算でよくぞここまでやったものだと拍手をしてあげたいくらい。 全編に渡ってノイズをエフェクトを掛け続けたのは 「どうだ、オシャレな演出だろ?」 なーんてモンでもなんでもなく、実際は、安っぽく見えてしまう映像を 誤魔化すための手段だったんだと予想。 部分的に使ったのではただ単に安っぽくなるだけでも、 終始貫き通せばこうなるのか、と好意的に見ました。 ……演出過剰すぎて分かりにくいトコとかあったけどねー そして、内容はと言えば、キャシャーンとは名ばかりの、 民族差別や生命観など、監督が盛り込みたかったテーマをギチギチに詰め込み、 SFの殻で包んだ、バリバリのファイナルファンタジー。 ゲームのイベントシーンを思い起こさせるような映像が、尚更FF感を増す。 いいぞもっとやれ! 脚本は実によく練りこまれていたと思う。 ラストのライフストリームでFF7なオチはともかく、 オリジナルヒューマン関係の種明かしには、素直に感嘆。 登場人物一人一人の立ち位置や設定が巧み……巧みすぎ、 終始徹底的な詰め込みすぎ感が溢れる作りに。 この詰め込みすぎの内容は、むしろ13話くらい使って アニメでやっても面白かったかも。 って、民族とか虐殺とか色々とTVアニメじゃできない表現も山盛りか。 監督の俺流と、 ギッチギチの詰め込みすぎ感に溢れる、 いい映画でした。 無難なエンタテイメントにまとめた作品より、 こういうツンツンにとんがった作品は、大好物です。 「別にキャシャーンでなくても」 とは言っても、完全オリジナルじゃ今時中々集客は…… なので、それも今更言いますまい。 純粋な娯楽性では、次元の違う予算が掛かっている ハリウッド映画にはなかなか勝てませんし、こういう勝負の仕方もいいもんですよ。 CASSHERN
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