ラクサラ、テゼキアンが滅亡し、残る国家は8。
浄化政策の実施により、バビルとエキニャンが断交。
エルゾが若干弱体。
各国は戦後処理に追われ、数年が経過。
2315年。
我が帝国はケンジョダンに宣戦布告。
我が国以上に、全勢力から宿敵宣言を受けている相手、と見ての宣戦である。
初動から、エキニャン艦隊6400 vs ケンジョダン艦隊4200+要塞2700 の大規模戦闘。
2315年10月。
我が艦隊がこの決戦を制する。快勝である。
2315年、12月。
敵要塞との連戦は危険と見て、一旦自陣に修理に戻らせる。
と、同時に、小規模艦隊で敵地の衛星を破壊。星系の確保を進める。
む…… 衛星を落とした瞬間に国境が我が方の物になっている。
通常、停戦後の請求権交渉で国境が決まるものだが…… これは……
そうか、やつらも「浄化主義」国家であったか。
銀河の敵と認識された者との戦いは、「総力戦」となる。
占領=領有。
分かりやすくて良いではないか。
思う存分切り取ってやるとしよう。
2316年、2月。
修理を終え、戦力差を確保。
第一艦隊を進撃させ、敵惑星上空を制圧。
各地の戦線で転戦を続ける降下兵団は、今回も活躍。
敵艦隊も散発的に攻撃を仕掛けてくるが、まとまった数ではないため脅威とならない。
2318年、7月。
エグラビス、フィジョン、両星系の惑星の制圧を完了。
2319年、国境拠点アルゴラブから大きく敵領を切り取った所で……
「銀河の敵」同士の争い。
敵が漁夫の利を狙わぬはずも無い。
2319年、7月。
レギンチュ、および敵連邦国、エキニャンに宣戦布告。
構わん。
敵戦力は「劣等」。
万全とは言えんが、国境に備えはある。
掛かってくるがいい。
南方、フスコ艦隊、計6000。
西、レギンチュ艦隊、5400。
むぅ…… これにウィンダーが続くとなると、流石に第二、第三艦隊だけでは受けきれんか。
第一艦隊を呼び戻す必要がある。
2322年、5月。
ケンジョダンと早期停戦。
10星系(3惑星)を切り取った。
充分な戦果であろう。
同時期、北西辺境マラディス宙域。
過疎地域であるこちらは、回す戦力が足りず、無人。
そこを狙って5200艦隊が進撃。
第一艦隊の到着まで、撤退を続ける事とする。
ふむ…… 星系を取られても国境は移動せず、か。
私はまだ「銀河の敵」と見なされてはいないようだ。
浄化の手を休めた事が幸いしたか。
敵艦隊は我が国土を我が物顔で突き進んで来るが、艦隊はコルベットが主体。
星系基地との連戦で戦力を削り落とされ、5~10月の間に4400まで数値を落としていた。
友軍が到着すれば確実に蹴散らせるような、見掛け倒しの艦隊である事が見て取れる。
無念だが、マラディス星にはしばしの間耐えてもらおう。
2324年、11月。
敵の惑星爆撃に耐え続けるマラディスに、第一艦隊が到着。
急遽量産された急造艦隊と合わせ、9300の戦力で4400の敵主力艦隊に襲いかかる。
2325年、1月。敵艦隊撤退。
北方はこれで決着が付いたであろう。
少し時を戻し、2323年、3月。
南方の敵、何故か動かず。
こちらからフスコ領を切り取り、敵艦隊を挑発する。
敵はこれに反応。
5500の戦力でこちらの拠点に迫る。
こちらの戦力は4700。
艦艇の質では我が方が上回る。拠点防備と共に戦えば、勝てるか?
足並みを揃えず、艦隊個別で来てくれればありがたいが……
してやったり。
領域荒らしが活きた。敵は星系奪還を優先し、艦隊を分けた。
2324年、9月。第三艦隊は拠点から打って出る。
勝機を逃した敵、連邦艦隊を個別に撃破していく。
2327年、2月。
北から撤退した敗残艦隊に、敵本命ウィンダー艦隊が加わり、西方・旧テゼキアン方面に出現。
その戦力、約8000。
留守番の第二艦隊を預けられた新任提督は、前任者に習い、「ニャーンの引き撃ち」を敢行。
母港を後方の拠点に設定し、ワープ撤退の行き先を確保しつつ、戦場となる基地の母港設備を破壊。
敵に手傷を与えた後、撤退。
敵と交戦せず、友軍の到来を待つ。
が…… 北の辺境からの帰路は長い。
ジャンプドライブはまだ実用段階に無いのだ。
2329年、8月。
被害は看過できないレベルに広がりつつあった。
2330年、6月。
勝ち誇るように停戦を突きつけてくるレギンチュ。
愚かな。
エキニャンの強さはここからだ。
2331年、1月。
遠方から駆け付けた第一艦隊と、現地で待機し続けていた第二艦隊が合流。
戦力11500の艦隊で反撃を開始。
2331年、5月。
敵主力艦隊と接触。
敵は背中を見せて逃げ出して行くではないか。
なんという醜態。失笑が漏れる。
逃さん。
敵がワープレーンに逃げ込む前に、その背中に砲火が届く。
敵は陣形を乱し、砲戦体勢を整えられぬまま、反転・反撃に移行する間に勝敗を決められてしまった。
敵艦隊は、北で破れ、南で破れ、西でも破れた。
この戦いの決着は近い。
と、その時……
2331年、6月。
バビルがケンジョダンに宣戦。
我が方もケンジョダンとの停戦期間10年がもうすぐ終わろうという時期。
ここは便乗しておかねばなるまい。
制圧された全星系を取り戻し次第、敵連邦と停戦するとしよう。
むむ……
全て取り戻したはずが……
この、「リスリル」星系というのは、どこだ……??
むむむむ、ここか……
いつの間に……
銀河の東北、惑星の存在しない辺境中の辺境……
ワームホールの存在するこのリスリル星系を、星系基地だけ落として帰っていったらしく、今まで占領されているのに気づかなかった。
敵艦隊がいれば気付く事も出来たのだが……
余計な時間を食ってしまった。
2334年、5月。
敵連邦と停戦。 10星系(1惑星)を奪い取る勝利となった。
これで帝国西方、レギンチュ宙域を打通。直接エルゾと国境を交える事が出来た。
この地点からなら、南・北・西、各方面に睨みを効かせる事が出来る。
良い勝ち方が出来たな。
さあ、戦後処理を終え次第、次はバビルに攻め立てられるケンジョダンを背後から襲ってやるとしよう。
//2315-2334