気刊くろみつタイムス

主にゲームプレイ日記。過去記事一気読みは「目次」からどうぞ! ※他ブログからのインポート引っ越し時に改行崩れ&画像消滅が発生しています。

PS2版 時空冒険記ゼントリックス

よし!ここで唐突に冒険記繋がりで PS2の格闘ゲーム時空冒険記ゼントリックスの紹介だ!
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BS2で放送され、その後サンテレビやCSでも放送された、香港製フル3DCGロボットカンフーアニメなんですが…… ヒャッホゥ! 誰も興味を示さないブログ度がうなぎのぼりだぜ! なんといっても検索してもサイトはバンダイのゲーム公式一つしか出てこないし! ゲーム攻略サイトも一つしか出てこないし! そもそもアニメの公式サイトが無いっていうのも中々無いですぜ! ヒャッホゥ! で、 正直、買った直後は微妙かなぁ~とか思って長らく放置してました。 が、久々にキャラくらい全部出さないと、と再開したら、あらあらまあまあ、これがどうしてなかなか、結構楽しめるじゃあないですか。 <PS2 ゼントリックスの特徴> ・ブーストダッシュ ・飛び道具の優位性の低さ ・全キャラ三段変身 ・カンフーガード ・狙いにくいリングアウト てな感じで、地味ながらシステム上の個性もなかなか。 個別に解説しますと、 ・ブーストダッシュ  R2ボタンを押しながら移動すると、高速で縦横無尽に移動可能。  ボタンを離すと、即ブースト停止。瞬間的にも使える。  ブーストの間は上下入力がジャンプ・しゃがみではなく、軸移動になるため、直線的な攻撃はサクッとこれで回避できる。  リングアウト狙いの時に軸を調整するために、ちょっちょっと入力するとかいう使い方も可。  ブースト中の攻撃は専用の物になり、どんな方向に移動していても、直ちに相手方向に突進する突撃or通常弾の二連射、の二つしか出せない。  つまり、基本的にこの移動は相手の攻撃を回避しながら反撃に転じるという使い方を前提にされている訳です。  CPU戦なんかはこればっかし狙って突撃を繰り返してもいいくらいなんですが、威力は低めだし、相手が同時に軸移動した場合は明後日の方向に突進する事になりますし、ブーストゲージは結構短めに設定されているので、休み休み使わないといけなかったりで、なかなかいいバランスになっています。  ジャンプしてからのブーストも可能で、遠距離にいる相手が素早く空中から接近して背面に着地、なんて事態もあります。 ・飛び道具の優位性の低さ  上で書いたように、ブースト攻撃が優秀なので、間合いを取っていても即反撃されるため、遠距離で単純に飛び道具を撃ったとしても、発動を見てから余裕で反撃されます。  さらに、飛び道具全般のタメor硬直が恐ろしく長い。  起き上がりにミサイルを重ねて削ってやる!とか思っても、ガードから余裕で反撃が間に合ったり。男なら格闘戦だろ!! という製作者の魂をヒシヒシと感じる事ができます。  そもそも、劇中で必殺技だったビームより、通常攻撃コンボ入れた方がダメージ高いしなぁ…… ・全キャラ三段変身  まずは、L2ボタンで「武器装備」。これによってリーチが伸び威力も上がるのですが、コンボは使えなくなります。厳密にはこれは変身ではありません。  次に、「ファイティングモード」。劇中で言うコンプリィィィィット!って奴です。劇中変身しなかったキャラまで派手な武装を身に纏って変身。全体的にパワーアップする他、このモードにならないと超必殺技は使えません。変身したままずっと戦う事も可能で、超必殺技を使った後だけ変身が解除されます。  最後に、「ゴールデンモード」。これまた全キャラに備わっています。最初の敵ダークαまで全身鎧を装備しつつ金色に! この状態だと超必殺技を連発できます。ゲージが時間と共に減っていき、時間切れでノーマルモードに戻る。戻った際にはゲージが消滅し、その試合中はモードチェンジ不可に。 ・カンフーガード  ジャッキーチェンの映画なんかでよくある、攻撃を攻撃で止め合うという、アレです。  タイミング良く前方向+ガードで発動するんですが、ガードされた側が再度タイミングを合わせて反撃にカンフーガードを入力する事によって、延々カンフーガード合戦に。  このタイミングは、返す段数が増える程早く、シビアになっていき、カンフー合戦に負けた方は積み上げた反撃ダメージを一気に一人で喰らうという熱いシステム。ちょっと画面上の演出的には今ひとつなんですけどね。  これ、対戦でやると絶対盛り上がると思うんですけど、いかんせんこんなゲーム対戦できる相手に恵まれる機会も無いでしょうし、自然、相手はCPUになる訳ですが……このCPUがまた、カンフーガードが鬼強い! 起き上がりにコンボ重ねたらカンフーガードで返してきたり、発動も上手いんですが、何よりカンフー合戦になるとほぼ確実にこちらが負けます。で、大ダメージ……  一発カンフーガードで弾いて、それが返されるようであれば、その後合戦に持ち込んでも大ダメージになるだけということで、最低でも3段目くらいでは諦めて喰らった方がマシという結果に。  せめて10段くらいでちょくちょく打ち負けて欲しい。カコイイシステムなだけに勿体無いですねぇ… ・狙いにくいリングアウト  リングアウトというシステムは萎え要素である場合が多いのですが、このゲームの場合は一工夫してあり、駆け引きとしていい具合になっています。  まず、一番大きいのは、「端に行くだけでは落ちない」点。  これはかなり落ちにくく作ってあり、リング端で浮かせてからコンボ入れても落ちないというもの。見た目的にはちょっと変なんですけどね。  じゃあどうやったら落ちるのか、と言うと、専用のストレートパンチ系の技をぶちあてた時だけです。  これが、長いタメから突き出すような攻撃ではなく、弱>→弱、といった簡単な操作で素早く出ます。威力は低いのでさほど驚異ではないのだけれど、画面端にいる場合は要注意という、微妙なバランスが◎。  これに限らず、ブーストを細かく使っての位置取りがロボゲーらしさを出しつつ、戦闘のテンポを良くしてます。  また、素早くジャンプからブーストする事でリングアウトから復帰する事も可能。が、CPUは上手く使ってくるものの、なかなかこれが上手くできないんだよなぁ~ 他にも、LRを押しながら攻撃するだけでいい簡易必殺技入力がPS2パッドにも優しかったり、全キャラに八連コンボがあったり、ムービーがやたらと充実していたり、結構凝ったすごろくモードが付いていたり、声優さんの原作再現ぶりが素敵だったりと、よくぞここまでマイナー物に愛を込めてくれた!と言いたくなる充実ぶり。これで題材がスパロボだったら売れただろうなぁ、と惜しまれます。 で、ここまでベタ誉めなんですけど、やっぱり最終評価的には「微妙」の一言に付きます。 なぜかと言うと、高速移動+近接コンボという基本が全キャラにあるため、戦い方が全員似たりよったりになっちゃってるんですね。 後は、「起き上がりが遅い」。 コレだけはマジでもう少しなんとかしてほしかった。 それ以外は良好なテンポになっているのに、ここだけ何もせずに見ている時間が…… ニ~三秒程度の話なんですが、この間は大きい。その間にダッシュで近付け!という事なんだろうけれど、もう一秒でも短かったらなぁと悔やまれます。 格闘ゲームとして結構楽しめ、原作ファンアイテムとしては極上であるこの一品、ゼントリックス好き(いるのか?)には激しくオススメです。 あと、池澤春奈好きにもな!! 時空冒険記 ゼントリックス
時空冒険記 ゼントリックス