気刊くろみつタイムス

主にゲームプレイ日記。過去記事一気読みは「目次」からどうぞ! ※他ブログからのインポート引っ越し時に改行崩れ&画像消滅が発生しています。

アンリミテッドサガ@500円

諸兄ら、今すぐアンサガを買ってくるのデース!

こんな大ボリューム作品をあんな値段で放置しておくなど

もっての他デース!!

という訳で、買ってきましたアンリミテッドサガ

「なんかRPG欲しいなぁ~」

と思ってドラクエヤンガスでも・・・と思って店に行ってみると、

なんとヤンガス売り切れ!

腐ってもドラクエだなぁ、とゲルダタンの貧乳に未練を残しつつ、

他のゲームを物色。

丁度その前日、掲示板で色々オススメを聞いてきたばっかりだったので、

その辺りを重点的にチェックしてみた。

が、意外と地味な名作は言う程の値崩れを起こしていなかった。

シャドウハーツ」 「ジルオール」 「ドラクエ5」

この辺りは結構心惹かれていたのだが・・・

そして、「クソゲーじゃねぇよ!!」と

いつも叫ばれていたのに、500円というアンサガに目が止まった。

曰く、

『超不親切、攻略本必須』

と伝え聞いていた。

それでも、この値段なら、まあお試し価格って事で、という事で、

ワンコインゲー三本セット+アヌビスを買って帰る事にした。

アンサガ、ブレスⅤ、エタアルGC)

で、

早速プレイ。

何この・・・・・・何?

ボードゲーム風というか、なんというか、

凄い二次元。 

なんかポリゴンの綺麗なRPGやりたいなぁ~という気持ちで買いに行ったのに、

流石にコレは選択を誤りすぎたか? と少し後悔し始める。

おまけに、何をどうすればいいのか、必死に説明書読んでも

さっっっっっっぱり分からない。

まさか、基本動作さえ分からないとは!

予想外でしたとも。ええ。

主人公にマイスを選択して始めたのだけれど、最初の冒険から即死。

・初期装備の銃が全然命中しない

・待機で回復するシステムなのに初期装備のままだと回復しない

等、根本的に初心者はまずこのキャラ諦めなさいよ、という作りになっている事を

知るのは、後になってネットで色々調べてからの事でしたとも。

気を取り直し、基本に立ち返って幼女キャラであるジェシカを選択し、

再スタート。

さっきのである程度はシステム掴めた気がするし、これなら……

と始めたところ、てこずったものの、先ほどよりは随分スムーズに進む。

以後、詰まる度にネットの世話になりながら、じわじわ進める内に

あれ・・・このゲーム、

もしかして海よりも奥深いシステムじゃない?

と、気付きはじめる。

基本的にはサブイベントが付随するだけの一本道シナリオなのに、

その持っている懐の深さが、フリーシナリオで冒険しているように

感じさせてくれるのは、さすがのサガ節。

誰が何と言おうと、こりゃロマサガの進化系だわ。 うん。

常にあれやこれやと、探検と戦いを快適に進めるための気配りを

しっぱなしで、サクサクとは正反対のバランスなのに、

それが全く苦痛になっていない。

『HPはLPのためのバリアにすぎない』という仕組みが、

どんなザコ敵だろうと、油断せずに戦わないと後々響いてくる、

という緊張感を出している。

序盤なのに無知・無謀にもサブイベントに挑んで、

LPを削りきられて死亡したのも、一度や二度ではない。

水没都市では、屋根裏で休むという方法を知るまでは

クリア不能に思えた程だった。

『知る程に、味が染み出してくる』

そう聞いた通りの作りだ。

この、知恵を尽くして冒険に挑んでいる感は、どこか懐かしい。

そうか、これはTRPGに近い感覚なのか、と、

自分がハマッた理由の一端に気付き、一人得心。

リールシステムなど、ダイスを転がす感覚そのものだ。

その場にある何から何までもが、複雑に絡み、

全ての数字が予定調和の結果に誘導されず、

自分の行ってきた全ての行動の結果が、最後まで付きまとう。

この生々しさが、「冒険」の臭いだ。

紛れも無く、これはロマサガの系譜なのだ。

このゲームの不親切さを踏まえて作られた

ミンサガの評価が非常に高いのも、もっともだろう。

こんなに作りこみの激しいゲームの失敗の後を受けて

開発されたのなら、そりゃ凄い物に仕上がってるのだろう、と。

が、その楽しみを追うのは、もっともっと後だ。

ベスト化ももうすぐだ、という話だしね。

……今は、この値段からは信じられないスケールのでかさを持つ

コイツと向き合わねばならない。

こんな値段で買ってごめんなさいね、スクウェアさん。

まだまだスクウェアも捨てたもんじゃーないね。 ウン。

aisbn:4757714181アンリミテッド・サガ 解体真書