しばらく余裕がなく、ゲームプレイも記事更新も滞っていました。
ぼちぼち復帰していこうかな、と……
これからはグラボが悲鳴を上げる季節なのが問題ですが……
サーファーもまだ育成できていません。
さて、チャプター7は秘境サベッジランド&遺伝子の怪人、ミスター・シニスター編です。
ストーリーのX-MEN編もこれでラストになります。
・サベッジランド
南極に隠された秘境。恐竜や原子部族の住むジャングル。
元々は二億年前に作られた、異星人ヌワーリの種の保存の場でした。
ヌワーリが去った後はアトランティス人が管理し、
アトランティスが異星人に滅ぼされた後はビヨンダーが修復に当たった。
生き延びたアトランティス人の一部は、文明を失い未開部族へと衰退していった。
その後、アスガード製のロボット、デストロイヤーや、
マジックを苦しめた魔導師ベラスコなど、様々な来訪者が迷い込んだが、
高い火山に囲まれた広大な窪地に作られているため、長い間外界と隔絶され、
文明を発達させることなく近代まで存続してきました。
イギリスの探検家がサベッジランドを発見し、神「ガロック」として祀られ、
死亡した探検家の遺児ケイザーが現地の英雄として成長し、ガロックの司祭
ザラデインが彼らの敵となる、等…… ジャングル冒険活劇物として独自の
世界観を築いていますが、それらの多くは独自タイトルではなく、
他の看板ヒーローコミックに登場する形で活躍の部隊を拡げています。
サベッジランドの初登場もX-MENのソウロンのエピソードであるとされていますが、
資料が残っていないために未確認ながら、戦前のコミックにも登場していたという
説も存在します。
現地の部族間では激しい対立が続いており、ジャングルの王者ケイザーの
奮闘によって争いが鎮められている状態です。
事ある毎に、ザラデイン、ソウロン、ブレインチャイルド、のようなヴィランが
争いを起こし、部族からは度々犠牲者が出ています。
遺伝子操作の天才であるハイエボリューショナリーが進化実験の研究所を
サベッジランドに建設し、異星人ターミナスの攻撃で焼き払われたサベッジランドを
超高速で再生させています。
このハイエボリューショナリーの施設をマグニートーが再利用し、サベッジランド
ミューテイツを生み出し、サベッジランドを去った後も、隠れ家として利用しています。
また、サベッジランドではヴイブラニウムが採掘でき、スクラル星人に
内部分裂させられていた時期のS.H.I.E.L.D.が部隊を派遣し、現地人を奴隷労働で
コキ使って採掘させていた事もありました。
・サベッジランドミューテイト
原住民スワンプ・ピープルをマグニートーが改造して、ミュータント化した軍団。
ミューテイトとは「後天的にミュータント化したもの」を指すMARVEL世界の用語。
能力を抹消するミュータント「ホワイトアウト」、
シニスターの配下となる目眩使い「バーティゴ」、等、
強力で個性的な面々が揃っているが、ゲーム中では両生類似のアンフィビアス
http://www.marvunapp.com/Appendix4/amphibiusslm.htm
っぽい雰囲気が僅かに残るのみで、原型は留めていない
http://marvelheroes.wikia.com/wiki/Mutate_Brawler
……あまり似ていない
どちらかと言うとSauridsと言う現地種族の方がゲームでの姿に近い
http://marvel.wikia.com/Saurids
もしかしたら、他に何か元ネタがあるのかもしれない。
・ケイザー
ぶっちゃけて言うと、「MARVELのターザン」。
相棒はサーベルタイガーのザブー。妻はシャーナ。
X-MENのライターを務めていた人物が、アメリカンコミックの誕生以前に
パルプ小説を書いていた時期のキャラクターであり、
「MARVEL最古のヒーロー」と見る事も可能。
探検家の貴族の息子で、赤ん坊の頃両親がサベッジランドで殺され、
知恵を持つサーベルタイガーであるザブーに救われた後、野生の王者として育った。
X-MENとの接触以降学習したのか、秘境における唯一の文化人となっている。
妻が世事に疎すぎて、サベッジランドにもネットを引こうかと悩むシーンもあり、
おそらくコンピューターも扱える。
肉体的には普通の人間であり、半裸で戦う防御力皆無のヒーローだが、
不思議と今まで重傷を負うこと無く生き延びてきている。
ゲームでは最初期からプレイアブル化が密かに予定されていたキャラクターだが、
ロシアサイトのデータ掘り出しからのリーク画像で一報されて以来、何一つ
音沙汰が無いという珍しいパターン。
結局、ソウロンに捕らわれているだけという寂しい扱いのNPCとなっている。
相棒のザブーがいないのも寂しい限り……
・シャーナ
ケイザーの妻。こちらも生身の人間だが、恐竜相手に生身で戦う猛者。
彼女単体のコミックも刊行され、セクシーアクションぶりで結構な人気を博し、
単行本も二冊発売されている。
シャーナの女体描写で人気を博したフランク・チョは後にビッグタイトルを任され、
大躍進する事となる。
ゲームでは部族の集落のミッションNPCとして登場。会話するのみであり、
夫同様、戦う姿を見ることは出来ない。
・ソウロン
本名:カール・ライコス
サベッジランドの探検ガイドとしてX-MENに登場。
眼から放つ洗脳波動、エネルギー吸収、火炎放射、飛行、等々、実に多彩で
強力な力を持つが、見た目は地味な翼手竜人間。
指輪物語の魔王サウロンにちなんで本人が付けた名前だが、90年代のアニメや
翻訳本ではソウロンと表記されていた。
元はミュータント恐竜に噛まれて能力を得た男で、見た目は普通だったが、
医者でもある彼がハボックを診察した際、騙してそのパワーを吸収。
膨大なエネルギーを取り込んだことで、今の恐竜人間の姿へと変貌した。
エネルギーを失い一度は人間に戻ったものの、他者のエネルギーを吸い取る力で
再びスーパーヴィランに戻っている。
前述のヴィブラニウム強奪事件の際、S.H.I.E.L.D.に射殺されたかに思われたが、
流石の強キャラ、近年生存が確認された。
ゲームでは中ボスとして登場。飛行しながら地面に火炎を撒き、ロックオンからの
生命吸収、ピヨリ眼力、と原作を再現したパワーで襲ってくる……が、概ね威力が
微妙で、他の強豪ボス達と比べ、地味な存在になっている。
うーん、実に上手く原作のポジションを再現している……
・ボーンブレーカー
サイボーグ傭兵団リーバーズのメンバー。
下半身が戦車という奇抜すぎるデザインのインパクトは絶大。
カプコンのアーケードゲーム「パニッシャー」でもボスとして登場している。
http://wolffang.jp/kouryaku/punisher/stage3/cg/3_45.png
車体部分にミサイルを搭載した事もあり、戦闘力はかなり高そうだが、
一度80年代にリーバーズがX-MENを壊滅寸前に追いやってから以降は
鳴かず飛ばずで、翻訳本読者からはその出番すらも認知されず、
「気がついたら壊滅していた」ような状態になっている。
ゲームでは量産されてザコとして登場し、プレイヤーを笑わせてくれた後、
小ボスとして登場するという心憎い扱いに。 屈指の弱ボスではあるが……
・Mr.シニスター
謎が謎を呼びすぎていい加減みんなウンザリしている男、シニスター。
彼の目的は、遺伝子を掛けあわせて究極のミュータントを作る事のようだが、
結局その行動原理がよく分からないまま初登場から30年ほどが経過してしまった。
後付けか予定通りかは分からないが、X-MEN誕生前から彼らの誕生に関わっていて、
エグゼビアの父と同じ研究機関に所属し、サイクロップスの孤児院の地下に秘密基地を持ち、
ハボックの養子先で能力の覚醒に関与、等々、長年影で暗躍し続けている事は分かっているが、
それぞれの行動の意味・目的はわかっていない。
ガンビットの登場そのものも、シニスターに関わる伏線だったようだが、人気が出たためか
種明かしは「マローダーズの協力者だった」止まりで、無かった事になったようだ。
ガンビットの出身のシーフギルドも、ライバルのアサシンギルドと並ぶ、厳格な掟に縛られた
血筋の一族であり、シニスターの遺伝子実験の場であった可能性がある。
こいつ一体何歳なんだ?と思っていたら、本体は精神体のようで、肉体を乗り換えて
何度でも転生できる事が近年判明した。
女性の身体に乗り移って「Ms.シニスター」になっていた事もある。
クローンを自在に生み出す技術力の持ち主で、配下のチーム「マローダーズ」の面々は
皆一度は死んでいて、今活動しているメンツが一体何人目のクローンなのかも判然としない。
本当によく死ぬ。
その中でも一番有名なクローンは、ゴブリンクイーンこと「マデリーン・プライアー」。
彼女はジーン・グレイのクローンだが、なぜか目覚める事がなかった失敗作。
しかし、フェニックスが宇宙で消滅した際の余波にシンクロするかのように覚醒。
以後、彼女自身は偽りの記憶を植え付けられ、普通の人間だと思ったままサイクロップスと接触させられ、
彼の心を射止め、結婚し、出産する。この時の息子が、後のケーブル。
(ケーブルはジーンの息子ではない)
つまり、シニスターの遠大な計画はケーブルを手に入れるためだったと目されていたが、
マデリーンがリンボの悪魔に惑わされ、ゴブリンクイーンと化してしまい、手に入れた赤ん坊も横取りされ、
サイク達に奪還されてしまう。
その後、アポカリプスの介入の結果、ケーブルは治療のために未来世界に送られてしまい、
以降、シニスターがケーブルを付け狙っているような様子はない。
何がしたかったのか、この人は……
そんな彼の真骨頂が見られたのは、X-MENがフェニックスフォースを手に入れた時、
その力を奪取しようとした最終決戦編。
と、言っても、この展開はアベンジャーズとX-MENが激突する「AvsX」編のサイドストーリー。
ブ厚い愛蔵版「AvsX」にも収録されないという程度の扱いなのだが……
ここで、シニスター自身のクローンが大量に登場。 シニスターという名の種族と化した上、
大量のジーン(マデリーン)も登場。更にはクローンX-MEN軍団も登場し、総力戦となる。
当然、フェニックスに勝てるわけもなくあっさり敗北。シニスター帝国はほんの数話で壊滅する。
数十年続いた謎が、唐突にフェニックスイベントのついでにサイドストーリーで
片付けられてしまい、読者のモヤモヤは最高潮に。
その後、ダークフェニックス化したサイクが元に戻り、逮捕された後、
彼の牢獄の前に女性の姿で登場し、挑発して去っていったので、まだまだシニスターの
やる気は十分なようだが、読者的には、ぼちぼち「謎の男」キャラは卒業していただきたいところ。
・沼地の祭壇
沼地MAPのトレジャールームに、デッドプール人形の置かれた祭壇があるのはご存知だろうか?
あれはおそらく「デッドプール:マーク・ウィズ・マウス」のネタ。
ゾンビ感染によって滅びた平行世界「MARVELゾンビーズ」の世界から、
首だけとなったデッドプールが異次元へと渡り、正史世界のサベッジランドに迷い込んだのが、
ペットとして実装済みの「ヘッドプール」。
そして、その「生きた生首」を原住民が洞窟で祀っている、というシーンが
マーク・ウィズ・マウスの冒頭に登場する。
http://p.twpl.jp/show/large/aOeQK
ヘッドプールがデッドプールと共に去っていった後、原住民が代わりに人形を置いて祭ったとか、
そんな後日譚を思わせる心憎い小ネタの仕込み具合。 グッジョブ、ガジリオン!