チャプター4編から随分間が空きましたが、久々に続きをば。
チャプター5から、いよいよX-MEN編に突入。
主に「メシアコンプレックス」「セカンドカミング」編をベースにした
展開が始まります。
・エグゼビア学園
正確な名称は、「恵まれし子らの学園」
(原文では Xavier's School for Gifted Youngsters)
X-MENがミュータントの子供たちを教育する学園だった頃、
エグゼビアによってX-MENの本拠地となる基地の上に建てられた学園です。
地下にはブラックバードジェットを基本二機格納し、
ヘタをすれば命を落とす模擬戦闘空間である「デンジャールーム」と、
地球全域のミュータントの所在を把握する「セレブロ」とを備えています。
デンジャールームは後に自我を持ち、ヴィラン「デンジャー」となり、
和解の後、今はサイクロップスの部下になっています。
作り直され、後継機「セレブラ」になっています。
度々壊滅的被害を受けてきましたが、メシアコンプレックス事件で教授が
撃たれて死んだ(と思われた)結果、学園は閉鎖され、X-MENはサンフランシスコに
拠点を移動。同時期にアメリカがノーマン・オズボーンに掌握されてしまったため
墜落した衛生を引き揚げ、人工島「ユートピア」をサンフランシスコ沖に建設。
X-MENは独立国家ユートピアとして存続していく事となりました。
その後は子供達に子供らしい教育を受けさせてやりたいと願ったウルヴアリンが
「ジーングレイ学園」を設立。
サイクロップスはフェニックスが地球に帰還する事件の中で逮捕され、
ユートピアは解散。しかし、S.H.I.E.L.D.によるミュータント迫害を知った
サイクロップスは、脱獄後に「新エグゼビア学園」を開設。
現在はウルヴァリンの学園とサイクの学園の2つに分かれており、かつての
エグゼビア学園は既に存在しません。
・プロフェッサーX
本名、チャールズ・フランシス・エグゼビア。
元々が大富豪の家庭に生まれた上、遺伝学の権威で、度々TVの討論会に
呼ばれるほどの有名人。
ミュータント能力はテレパシー。
学園の校長の座をサイクロップスに譲った後は、マグニートーと共に
壊滅したジェノーシャ国の再建に尽力していました。
車椅子生活をしているのは能力の代償ではなく、怪我のせい。
治療に成功した際には普通に歩いています。
近年の数々の後付け設定により、かつての温厚な理想主義者像は崩れ去り、
すっかり「大半の事件の原因はコイツのせい」とネタにされ、
ハゲ、ピム、ゴム、と「MARVEL三大迷惑天才キャラ」の一人に数えられています。
擁護すべき点も多いのですが、自分の失敗で若者達を死なせた後、関係者全ての
記憶をテレパス能力で消去した件は、読者のイメージにトドメを刺すに十分な
出来事でした。
生徒達の信頼をすっかり失った後も、サポートメンバーとして活動を続けましたが、
フェニックス化したサイクロップスを説得した際、パワーの暴走を抑えられなかった
サイクの放った炎によって命を落とし、その遺体をレッドスカルが奪取。
スカルは教授の体に自分の脳を移植し、ミュータントパワーを身に付けてしまします。
今後の展開ではレッドスカルがオンスロート化するとの情報もありますが……
タイムスリップによる「無かった事」の気配もあり、先の展開が読めない状態が
続いています。
息子リージョンは多重人格で無数のパワーを操る最強のミュータントのうち一人。
父が精神を支え、息子が攻撃するコンビネーションは極めて強力。
・モイラ・マクダガート
ミュータント研究の第一人者で、イギリス沖のミューア島に研究所を構える。
エグゼビアの元婚約者。政治家との政略結婚で婚約は破棄され、その後夫は死亡。
エグゼビアに想いを残しつつも、X-MENのバンシーと恋愛関係になり、
ある事件でミスティーク&セイバートゥースの襲撃を受け、死亡。
彼女の息子も最強クラスのミュータント「プロテウス」だが、父親は件の政治家。
赤ん坊に変異させられたマグニートーを治療した事もあり、医療面での
サポートスタッフという側面もあり、ゲームでは回復NPCとして登場しています。
ゲームでは立っている場所が目立たないため、彼女の存在を知らないプレイヤーも
いるのではないか、という気も……
・マジック
コロッサスの妹で、若手チーム「ニューミュータンツ」のメンバー。
詳しくは前回記事を。
・ローグ
・サイロック
・ハボック
年内プレイアブル化&チームアップ化組、という事で、また別の機会に。
・X-23
本名:ローラ・キニー
ウルヴァリンのクローンだが、染色体の異常によって女性として誕生。
子供の容姿を利用した暗殺者として働かされていたが、成長した後に組織を脱走。
売春婦に身をやつしていたが、事件に巻き込まれ旅に出、X-MENに保護された。
ウルヴアリンに対しては父親と慕っている訳ではないが、彼の危機に激怒したりと
複雑な感情を抱えている様子。
ファンタスティックフォーのリード夫妻のベビーシッターとして働いたり、
アベンジャーズアカデミーの生徒になったりと、学園外の活動が増え、
近年ではサイクロップスの新エグゼビア学園に身を寄せた後、過去の世界から
現代にやって来ている、十代の若サイクロップスと恋愛関係になった。
若きサイクロップスは宇宙で戦う決心をし、淡い恋愛関係は終わってしまったが、
ウルヴァリン&サイク本人が知ったらどんな気持ちになるか……是非見てみたい所(笑)
・ノーススター
本名:ジャンポール・ボービェ
元はカナダのヒーローチーム、アルファフライトのメンバー。
飛行、超高速移動、エネルギーブラスト発射、と王道のパワーを持つ。
双子の姉と接触してパワーを増幅させるミュータントだが、姉の出番は少ない。
2000年代にはX-MENレギュラーとして活躍した時期も長かった。
一度洗脳されたウルヴァリンに殺害され、ザ・ハンドによって蘇生され、
長い間悪堕ちしてしまっていた。
ゲイヒーローとして有名。
意中の人はアイスマンだったが、近年他の一般人男性と結婚した。
サイク校長の学園時代には教師をしていた。
・ダニ・ムーンスター
本名:ダニエル・ムーンスター
ネイティブアメリカンのニューミュータンツメンバー。
恐怖の幻影を投射するテレパス能力を持つ。
精神エネルギーで形成した槍を発射するドリームスピアを得意とする。
現在はミュータントパワーを失っているが、元々の戦闘能力の高さに加え、
アスガルドでの事件の中でバルキリーの資格を得ており、状況によっては
戦女神としての能力を発動する。
サイク校長の学園時代には教師をしていた。
・フォージ
ミュータント能力は、発明力。その力はタイムマシンを開発してしまう程。
ネイティブアメリカン出身で、魔術の使い手。ストームの恋人だった時期もある。
一度召喚した魔神がX-MENを全滅させた事があり、以降、魔術は封印している。
人類を絶滅させ兼ねないウイルス機械生命体を賞賛したり、技術に心酔しすぎる
危うい面も持っている。
平行世界から侵略を行う人造ミュータント種に傾倒し、「ゴーストボックス」編で
地球を危機に晒し、X-MENと戦って死亡したと思われていたが、最近生存が確認された。
IFネタや未来世界では老師・指導者的立場にある事も多い。
・ミュータントタウン
NY郊外に位置する架空の市街区。X-ファクター探偵社がここに居を構えている。
「M-Day」事件によってミュータントが激減するまでは、多くのミュータントが
ここで暮らしていた。
・X-FACTOR探偵社
サイクロップスやハボックが活躍していたX-FACTORとは全く異なり、探偵社として
活動している、はみ出し者揃いのミュータントチーム。
X-MEN本体とは距離を起き、やや関係は険悪。ストーリー上も絡む回数が少なめ。
所長はマルチプルマン。
主なメンバーは、ストロングガイ、ウルフスベーン、M、リクター、サイリーン、等。
90年代翻訳本読者には懐かしい面々が揃っている。
・マルチプルマン
本名:ジェイミー・マドロックス
衝撃を受ける事で分身を生み出すミュータント。つまり、殴られる度有利になる。
ゲーム中、同一MAPに複数体出てくるのはそのため。
分身する事以外スーパーパワーは持っていないので、攻撃力は低め。
敵の口の中に腕を突っ込んで分身を発生させる事で敵を内側から砕く荒業も可能だが、
当人は二度と使いたくなさそうだった。
数を活かした活動として、探偵社はピッタリだったようで、仲間を纏める所長として
長く活動を続けている。
分身の素行が悪く、知らない所で勝手に仲間と恋愛関係に発展したりと、かなり悪質な
厄介事を生み出しがちなのは困ったもの。
・センチネル
言わずと知れたミュータントハンターロボット。
ミュータントを探知可能なタイプ、ミュータントパワーを無効化するタイプや、
未来から来た小型機種、人間そっくりなタイプ、ナノマシン型等、様々なタイプがある。
ボスとして出現するメガセンチネルは、ミュータント国家ジェノーシャを滅ぼした
超巨大タイプを指すようだ。ゲームでは大きさは変わらないが……
ちなみに、イベント限定アイテムの「オメガセンチネル」とは↓この子の事。
X-MEN側のキャラですが、シニスターの配下の憑依能力者に身体を乗っ取られ、離脱。
手のひらからの光線でウルヴァリンを丸焼きにしています。
ナノロボットによって腕を巨大ビーム砲に変形。
出番はそう多くないのですが、中々のBISHYOUJYOぶりでそこそこ人気があります。
描いた人の趣味で若く描かれていただけで、実際は逞しい大人の女性ですけど……
・ピュリファイアーズ
直訳するなら、「浄化団」。ミュータントを抹殺すべき悪魔と説く教団。
教主はウィリアム・ストライカー。
信徒には、未来のセンチネル技術を利用した最先端技術による武装が与えられ、
X-MENのミュータントパワーを研究し尽くした彼らは決して侮れない。
ミュータントパワーを失って実家に帰ろうとバスに乗り込んだ少年少女数十人を爆殺し、
後にメシアとなる赤ん坊を殺すため、街一つを焼き払い、赤子という赤子全てを殺し、
ミュータント殲滅のためなら手段を問わない、狂気の殺人集団。
他の反ミュータント組織と連合し、ミュータント皆殺し計画を実行に移し、X-MENと戦った。
サイクロップスが、かつての理想を捨て「敵を殺す」事を由とするようになったのは彼らの暴虐を止めるため。
「メサイアコンプレックス」編ではリーバーズと同盟を組んでおり、ゲームでも
再現されている。
・リーバーズ
サイボーグ傭兵団。一度はX-MENを壊滅に追い込んだ猛者だが、メンバーは
次々戦死していき、現在は壊滅状態となっている。
ウルヴァリンを恨むオオヤマ・ユリコは彼らと合流し、傭兵稼業を始めた。
・レディ・デスストライク
本名:ユリコ・オオヤマ
父は元特攻隊員で、アダマンチウムの権威である日本人科学者「ロード・ダークウィンド」。
当初は暴走する父を止める役で出てきたゲストヒロインだったが、
ウルヴァリンのアダマンチウム接合手術は父の研究を盗んだものという誤解によって
ウルヴァリンを執拗につけ狙うようになった迷惑な女。
異次元人スパイラルの「ボディショップ」で改造を受け、
自らもアダマンチウムの爪を持つサイボーグに生まれ変わり、リーバーズの一員となった。
かつてはかなり微妙な和装風のデザインだったが、
このゲームではメシアコンプレックス編の甲冑風のスタイルで登場。
90年代にアニメや翻訳本に出てきた「おなじみの姿」ではない。
・モーロック
地底人モーロイドと紛らわしいが、こちらは地底人ではなく、地下道に隠れ住む
ミュータントグループを指す。
シニスター配下のマローダーズによって虐殺を受けた事があり、この際、
マローダーズを道案内したのがガンビット。
この事はガンビットにとってのトラウマで、己の罪に悩み苦しんでいる。
ゲーム内でリーバーズと教団がモーロックを襲っているのも、その虐殺編を意識
しての事と思われる。
ちなみに、地下水路MAPの片隅に、TMNTを連想させる四匹の亀が配置されているが、
タートルズの版権は他社にあるので、亀忍者が実装される事はない。
開発者のちょっとしたジョークかと。
ご存知ジャガーさん。本名:ケイン・マルコ。登場はX-MEN第12話という古参。
エグゼビアの母の再婚相手の連れ子で、義理の弟。
鉄鍋のようなヘルメットはテレパシーを遮断するためのもの。
ミュータントではなく、邪神の力でパワーアップした超人だが、つるむ相手は
大体いつもミュータントであり、代表的なX-MEN系ヴィラン。
相棒のブラックトム・キャシディはバンシーの従兄弟。
ゲームやアニメのイメージから、マグニートーの配下になっている印象も強いが、
実は原作ではそういった経験はあまり無く、イビルミュータンツに加わったのも
マグニートー不在の時期。
状況次第では協力する事もしばしばあり、一時期はX-MENのメンバーだった事もある。
教授不在のX-MENを合法的に制圧するため、弁護士を連れて学園の所有権を獲得しようと
画策した事もあり、決して猪突猛進一芸特化ではなく、人並みに知恵を回す事もある。
近年、邪神パワーをコロッサスに奪われていたが、復活を果たしている。