先日関西ローカルで深夜にやっていて、録画しておいたカンフー映画
『新流星胡蝶剣』を見た。
Ｇガンのネーミングの元ネタという事以外何も知らないで
見たワケですが、今まで全然耳にした事がなかったくらいの
知名度の割に、なんたる傑作か！と感動する程に熱かった！
昔の映画だし、やっぱり古臭い作りではあるんですが、
ストーリーとアクションと特撮が高いレベルでまとまってます。
東西二つの流派が争う武術界。老いて余命幾ばくもない国司は
命尽きる前に念願の西派打倒を、と東派の女当主に依頼。
東派の英傑である主人公は拳法嫌いの妻に自分の正体を隠しつつ
暮らしていたが、この任務のため西派の食客として潜り込む。
しかし、留守中に妻を預けた東派女当主は、幼い日より共に
暮らしてきた主人公への恋慕を断ち切れず、妻の暗殺を図る。
その一方で、主人公と女当主は合体技「流星矢」を切札に、
着実に任務を進めていく。
国司の真の目的とは何か？ 遊興にふける王子の狙いは一体…
と、三角関係と武林の覇権争いを中心にしたストーリーが
(香港映画としては)破綻なく綺麗に詰め込まれていて、尚且つ
Ｇガンも真っ青な荒唐無稽なアクション満載で、緩急のテンポよく
終始ダレる事なく楽しめるという希有なカンフー映画でした。
他にも、
主人公の義兄弟で、後の当主となる不良少女に共に拾われ、
適齢期を過ぎても主人公を想い続ける女当主を、陰ながら
慕い続ける朴訥で忠誠心溢れる無口男や、
同じく主人公とともに当主に拾われたが、行方不明になっていて、
西派当主のおっさんの愛人として再会を果たす義兄弟(妹)とかが
絡んで、三角関係方面も充実。
冒頭の主人公の、弓で剣を発射する力技を始めとして、
各キャラの必殺技もイカす。
女当主＞武器は着物の袖。長い布を巻いて武器を作って戦う。
義兄弟＞超高速連撃。全弾叩き込んだ後に全身から血を吹き絶命。
他にも「鬼の爪」やサイコミュ鉄球など盛りだくさん。
竹薮で竹を裂いて次々槍トラップを作りながら戦うシーンも圧巻。
中でも群を抜くのが「流星矢」。
女当主が衣で作った｢弦｣で主人公を人間ロケットとして発射する
荒業で、正拳突きポーズで硬い甲冑を纏った相手の胴体を貫通し、
ダイターンクラッシュばりに貫通した相手の背後でキメポーズ。
相手は末期の言葉の後に爆発粉砕！
ＣＧをバリバリ使用している現代の金庸シリーズとはまた違って、
荒々しい迫力に満ちた映像は、香港映画の醍醐味を十二分に
見せ付けてくれました。
最終決戦の、お約束的どんでん返し＆おいしいトコ取りも
実に香港映画らしい「おいおいおい」でしたがｗ
個人的には『スォーズマン』より高評価。
レンタル屋にでも置いてあったら、是非どうぞー
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