最近、種をマジメに見て、楽しんでいる。
そんなに種が好きなワケじゃないけど、今では前作の再評価をしてもいいかな、
と思うほど、冷静になれた気がする。
無論、ガンダムXを馬鹿にしたりした、監督の妄言の数々を忘れたワケじゃない。
監督や嫁は嫌いでも、作品単体を再評価する気にはなってきた、という事で。
そうすると、見えてくる。
叩きレスの一つ一つが、いかに内容のない、浅薄な妄言であるのかが。
種叩きが流行る理由は幾つかあるが、まず第一に
「叩き祭状態だから、叩きに回っても議論する必要がない」
ことが挙げられる。
オーブの艦長がAAに敬礼するシーンを見て
「なんで敬礼すんだよ、母国への裏切りだな」とか言ってるのとか見てると
脊髄反射で、何も考えずにとりあえず叩いて、
その叩き方が理に適っているかどうかなど気にもしていないのだ。
種だから叩く
種は叩いて当然
擁護するヤツはバカ
こういう理屈が彼らの脳内では成り立っている。
叩く理由など、無いに等しい。
若い層に人気(らしい)なガンダム新作というビッグタイトルを叩くこと、
それそのものが気持ちいいからで、別にガンダムシリーズを汚すな!
とか、そういう事は本気で考えてたりしない。
出る杭・・・いや、杭を探し出しては叩いて楽しむ現代、
そういう人はこれからも増えていくのだろうか。
数年前までは、ここまで酷くはなかった。
龍騎の終わった時も激しかったが、そんなに長く荒れなかったし、
まだ「議論」が成立していた。
「龍騎の~~が糞」という意見がぶつけられていたからだ。
だが、今の種Dのスレは違う。
とにかく、叩く所を見つけて叩きの言葉を吐き出すために番組を見ている。
素直に番組を見る目を失った人を見るにつけ、悲しくなる。
種といえど、楽しもうとして見れば充分楽しく見られる番組だ。
ダメな点も多々あろうと、良い部分を見て楽しむ事は可能だ。
「良いところなんて一つもない」なんて言うのは、それはただその人の趣味の問題。
楽しめるという人が一人でもいれば、100%ダメという事はない。
そして、楽しんでいる人の目の前で「信者乙」「種厨氏ね」と妄言を吐くのは、
悪趣味の極みとしか言いようがない。
叩いて楽しむネガティブな流行より、敢えてだからこそポジティブに楽しもうというのが、
「ヒネクレ」たるオタクの楽しみ方としてオススメしておきたいw
今までは、そういったネガティブな祭は、概ねにちゃんねるに留まっていたのだが、
ここ最近で、ちゃっとちゃんねるやふたば等、匿名掲示板全般に広がっている。
最早、インターネットのライブ感で、有名作を楽しむというのは、不特定多数の
匿名掲示板内ではまともに楽しめなくなっているのではないだろうか。
もう、ジャンプ漫画も、ウルトラマンも、素直に楽しもうとしてスレに参加すると、
不快な気持ちをする結果になる事の方が多いだろう。
匿名故の悪ふざけが楽しい、という、そんな楽しみでは「友達」は生まれない。
皆が皆、いつまでもそんな空しい遊びを続けていけるとは思わないけれど、
その数がまるで減っていかないのではないかと思うと、戦々恐々としてしまったり。
とりあえず、番組を叩くのは目をつぶれるとしても、
楽しんでいる人に罵詈雑言ふっかけに行くのはやめとけと言いたい。
あまりに見苦しい・・・