全ての討伐対象を倒し、全ての製造対象を完成させた。
後は、最終目的地……今期においては、サザンハイブ本部へ赴き、収集したデータを衛星に送信するのみ。
「ちぇッ 結局ハーレムとか言いつつ、あんまし堪能出来なかったなァ……」
「野盗相手とは言え、あの格好では怪我も増えましょうからねぇ~」
「ファッションは平和になった故郷で思いっきり楽しめばいいのデース!」
「拙者達の力で手早く任務を終わらせ、速く次元スライド現象とやらを起こしてしまおうではないか」
4-6-10「最終戦・サザンハイブ攻略」
グリーブラース相手に重傷を負ったチームAは、ゆっくりとお休みタイム。
その一方、ニシさんがついに偉業を達成。
筋力99に到達。
普通に仕事していて集中ランニングとかしていなかったのが災いしたか、かなーり掛かってしまった。
本気で鍛えていたら100にも行けたかなぁ?
一方、延々宝石鍛冶を続けていたジムは、とうとうスキル96に届かないまま。
残り8%の経験値を完走までに稼げる見込みも無いため、ジューロに続き、今期も95で終了する事となる。
と、チームBに戦闘反応。
いつものように砲台警備中のイツコちゃんが野盗に反応したのかと思いきや……
気絶した敵を拠点外にポイポイしていたトエニワちゃんがビークシングと激闘中。
やはりメイド装備で生活するのは危険!
慌ててチームを送り込んで事なきを得る。
……と言った所で、そろそろ出発しようか。
チームA、出征。
ラグーンの西でミストグールを蹴散らし……
直後、モウンで「ミストグールは実在しない」とかRP的に困る事を言い始めるジッパー。
モウンでグレゴリ師匠に稽古をつけてもらった後……
いよいよ、サザンハイブ領へ。
ビークシングを蹴散らし、南下。
かなり間を置いて先程の会話の続きが出てきてビックリ。
テング皇帝は「グリーブラース」呼びだけど、こっちの会話だと「グリーブレイス」なんだなぁ
サザン村を壊滅させ……
巡回兵を蹴散らし、南下を続ける。
諸先輩方の残していった休息ポイントで回復。
全快後、サザンハイブ城へ突入。
「ホーティ先輩ですら隠密して女王単体を始末するのは難しかった……って事ァ……」
「それがし達では到底無理という事ですなぁ~」
まずは、寝床にいたエリートガード三体を釣り出す。
格上の親衛隊相手に、数の優位があって尚苦戦するチームA。
装備の差があって尚厳しい戦いを、ここまで積み上げてきた戦闘経験によってなんとか凌ぎ……
まず、ミツイチが。
続いてニックが、エリートガードを仕留める。
勝利! まずは三体。
武器を没収し、回復に戻る。 先は長いぞぉ~
巡回部隊に叩き起こされながらも全快まで持っていき……
ヤギの突入が発生した所で、攻撃再開。
上手い具合にヤギ迎撃に飛び出していたエリートさんを囲んで撃破。
労せず一体減らす事が出来た。
それから、正面入口に位置するエリートの寝床が無人になっていたので、AIコアを回収させてもらう。
だが……
これが、今回最大の失敗となる。
「見咎められる窃盗は禁止」の縛りルールを忘れていた報い、だろうか?
警報発令。 全親衛隊がこちらに向かってくる羽目に。
岩陰に駆け込んでからバックパックを捨てて迎撃体勢に入るが……
ダメだ。 たった三体ですら苦戦したのに、あの数では……
絶望感が漂い始める。
ここで負ければ、初代チームのアーク達のように、キングの餌として……
死闘が始まる。
数の不利にも関わらず、数体の親衛隊を撃破するが、こちらも次々と倒れ、敗色濃厚。
当然の帰結として、こうなる。
全滅。
そして、キングへの供物となる結末。
だがしかし、犠牲者をポールまで運んでくれるという事は、運ばれた先で待っていれば……
「こうして、運搬要員を囲んで叩く事も可能だって事だゼ!」
「冴えてるでござるな、セバンテ殿! ヨミ殿を救い出すでござるよ!」
チーン……
こちらはボロボロ。
一発入れば気絶する状態なので、2対1でも関係なくエリートに惨敗。
しからば……
止血を終え、五人集まった所で待ち構え……
「残る2名が運ばれてきた所を叩くんダ!
これで全員揃って脱出。 体勢を立て直せるってもんだゼ!」
チーン……
2vs1 が 5vs2 に変わろうと、大差は無い。
この損傷状況で勝てるはずが無かったのだ……
そして、とうとうキングが姿を現す。
セバンテとヨミ以外全員昏睡状態で、セバンテはかじられながら自力で脱出する他無い。
%の低い解錠に手こずり、いよいよもってピンチ中のピンチ。
と、地面に転がっていたジッパーが目覚める。
「俺はまだ持つからヨ! お前は行けェ!
お前だけが頼みなんだゼ! 任務を……任務を果たす事を優先しろォ!!」
続いて、ニックも解錠に成功。
ジッパーとニックはまだ走り回る事が出来る。
片道切符を覚悟の上で、この2人をクイーンの玉座に送り込み、討伐対象の抹殺のみを目指す。
幸か不幸か、この時スクショに失敗しているため、結果は後でご覧頂くとして……
2人が突入している間に、ミツイチの手を借り、ようやくセバンテがポールから脱出。
キングの視界は極端に狭いため、ポールから出てしまえば逃走は容易い。
が、一人がポールから脱しても、キングはすぐ次の獲物に向かって行く。
逃走を図ったセバンテ達も、駆け寄ってきたエリートに殴り倒れ、再び気絶。
そして……
気付いた時にはニックがポールに縛りつけられ、キングに食われていた。
突入部隊の2名もこちらに戻されているという事は……
既に玉座での戦いを終え、力尽きたという事。
カメラを飛ばすタイミングを失し、クイーン抹殺に成功したのか失敗したのか分からないまま、泥沼の脱出劇を続ける事となる。
ポールから脱出しても、すぐに敵兵に殴られてポールに戻され、代わる代わる対象を変えながら捕食されるループに……
だが、それでも根気強く脱出と救出を繰り返し……
敵兵が来なくなった所で、ついに……
全員での脱出に成功。
ポールの林立する捕食エリアから離れ、岩陰に退避。
全員の止血を終えた所で、夜闇に乗じて回復テントに向かって移動。
全身ボロボロのため、テントへの移動途中で夜が明けてしまうが……
巡回兵との戦闘は、比較的五体満足なセバンテ一人でもなんとかなった。
投げ捨てて来たバックパックを回収し……
無事、全員五体満足でテントに転がり込む事に成功。
いやぁ…… あれだけ盛大に失敗して、手足の一本も持っていかれずに済んだとは……
これだけツキが続いているという事は、実力のうち、かな?
全員一定の筋トレを済ませ、重装甲に身を包んで戦っている。
外見を気にせず、守りに特化した構成が、もげにくさにつながっているのだろうか。
それにしても、軽装のニックまでもげてないのはやはり幸運と言うしかないが。
全快。
さあ、クイーンの様子を確認しに行こうじゃないか。
周囲を警戒しつつ、慎重に正面入口に入ると……
エリートの寝床が、消滅している!?
と、言う事は……
ここが、クイーンの玉座のあった場所。
既にサザン本部は壊滅状態に!
2人きりで突入したジッパーとニックは、立派にクイーン討伐をやり遂げていたのだ!
スクショこそ無いものの、ジッパーがクイーンに一撃を入れた所までは見ていたが……
一度深手を与えてしまえば、配下の兵達が修理キットを持っていないため、クイーンの治療は不可能。
ヤギですらクイーンを倒せる事がある(仮)のだから、可能性はあると思っていた。
成功か、失敗か、結果がどちらになるか正直不安だったが、無事、計算通りに進んでくれてホッと一安心。
セバンテは持ち込んだデータを衛星に送信。
これで、しばしの猶予期間の後、次元の歪みが修復され、この世界を去る事になる。
「フゥーッ ハードな戦いだったデース!」
「生きているのが不思議なくらいにござるな」
「死んだら終わりの私達は、ザック共々覚悟を決めていたんですがね……」
「サブシチも、俺っちも、うまくやり過ごすのは得意中の得意だかんねー!」
「皆、無事で良かった…… 此度も、良き戦いであった……」
「これで、俺達もようやく故郷……「シグマー世界」に帰れるって訳だナァ……」
これからどうする? ジッパーさんよォ」
「当然、この冒険を歌にする所から始めるに決まってますよ~ えー、ゴホン」
*ドン*
「はい、いつもの事ですが、石を投げないでくださいね~~」
一同は、笑いながら帰路に着いた。
帰り道でも再びミストグールを蹴散らし……
荷物を整理しつつ、モウンで日没を眺め……
一行は次元スライド現象の発動を待つ。
セバンテ ジッパー
都市連合の奴隷と、聖帝国の詩人。
真のリーダーは彼だと信じたセバンテに応えるかのように、最後を決めてくれたジッパー。
2人は故郷に戻ってからも良き相棒として冒険を続けるのだろう。
ニック ミツイチ
加入時期の近い2人は、互いに「三枚目」を自認してる事もあり、チームを支える脇役であろうとして来たが……
聖帝国、第ニ帝国、スケルトン盗賊、魔物狩り、サザンハイブ……その活躍は華々しいものだった。
決して屈強な達人の域とは言えないスキル水準でここまで戦い抜いてくれた彼らを讃えたい。
平和な生活を得てからは、拠点での職歴を活かしてパン屋でも始めてくれるのではないだろうか。
サブシチ ザック ヨミ
セリフをあまり与えなかった事を詫びたい、長柄×2とサーベルの、主力メンバー三人組。
決して達人ではないのは、この三人も同様。長らくキツい戦いを強いて来た。
これまで不遇だった分、幸せになってもらいたい。
守りが得意で、女子勢に後ろ髪惹かれる彼らの事だから、時々は皆に会いに戻って来たりするのではないだろうか。
そのうち旅をやめて腰を落ち着け、所帯を持つ事も……?
ワナイン フタマル トエニワ ニンニ
結局、戦闘面ではあまり鍛えられる事のなかったレッドサーベル四姉妹。
しかし、もう平和な平原で野盗を蹴散らすには十分な腕前を持っている。
多種多様な経験を活かし、新たな町を築いて自力で生きていくだけの力はある。
浮浪忍者辺りと喧嘩しつつ、新たな勢力を立ち上げて行く事だろう。
ツーサン サンシ
元ダスト……もとい、鋼牙族の2人は、元の世界に戻ればゴブリンとオークに戻る。
ようやく慣れ親しんだ肉体に戻れて一安心、と言った所か。
ツーサンは砲台担当、サンシは放り出し担当として、野盗相手の戦闘は続けていたものの、今期はあまり活躍する事が無かった。
平和な平原での暮らしを目指す四姉妹のためにも、野盗を平定し、新たな首領に収まったりするのではないだろうか。
ニシ フタゴ
体格自慢の同期コンビ。共に長らく肉体労働で拠点を支えてきた。
貫禄不足の四姉妹を支えるように、今後も女の園に逞しき勇姿を見せてくれる事だろう。
二人共正義感はあるものの、争いは苦手。実力不足の威圧用看板としての役割も嫌いではない。
今後は争い事も殆ど無くなり、きっと楽しく暮らしていける事だろう。
ジム シーツ シシ
ドワーフ武器鍛冶三人娘。
戦闘力は殆ど育っていないが、揃って宝石鍛冶を続けて来たマイスター達。
シーツの性癖からして、幼女達と別れる事は考え難い。
今後も四姉妹を支える材料としての「武」、エッジ2の供給源として、各国との交渉の切り札になる事だろう。
ニーナ ミニ
この2人は、故郷に戻ればチームを離脱するだろう。
共に、チーム「修理屋」によって家族と故郷を奪われた身。
ニーナにとって、聖帝国での暮らしが幸せな物だったのかどうかは不明だが、少なくともミニにとってホーティ達は家族の仇だ。
だが、傷ついたミニに寄り添う優しげなお姉さん……を装うニーナの本性は、拷問好きのダークエルフ海賊。
先行きに不安が残る旅立ちである。
ツェイト ミツバチ
強欲なツェイトと、ワガママなミツバチは、チーム内で少し浮いている。
そんな2人だから、荒れ果てた故郷に戻ったなら、上手い悪巧みを見せてくれるだろう。
元々は反乱農民と飢えた野盗。荒野を彷徨う弱者達が何を求めているかはよく知っている。
労働力を集め、労せずしてバリバリ稼ぐ。そんな役割を担っていくのだろう。
サティ ミミ
子供らしい子供と、大人びた子供のお子様コンビ。
噂好きの2人は、その情報収集の輪を拠点外へも広げていきたがっている。
旅人、商人、遊牧民らの情報を統合運用する情報ネットワークの構築……それを、無邪気な天然の感性のみで構築するつもりである。
それは、浮浪忍者やトレーダーズとの対立も招きかねない事ではあるが……
スリィブ スリム
酔っぱらい悪党コンビは、ようやく念願かなってサケの量産にこぎ着けていた。
やっと飲み放題になった所での次元スライド現象。帰還に不満を漏らしている数少ないメンバーである。
フォーン達から「シグマー平原なら麦がよく育つから、今度はグロッグを生産してみたら?」と言われ、機嫌を直す。
今後も戦闘面はロクに成長せず、酔っぱらいながら上手くやっていくのだろう。
シオン フォーン
逞しい男達の多くがチームを離れて旅に出てしまう事を知り、愕然とする2人。
これからはどの♂とどの♂をカップリングすればいいのか!?
いっそ旅について行くか……? いや、そうすれば彼らの尊き蜜月の道行きを女2人が邪魔する事に。
かくなる上は、と、旅の様子を事細かく手紙に記して送ってくれ、と男衆に頼み込む2人。
そして、サブシチ・ザック辺りがその熱意を勘違いしてしまうのだろう。
最後に、溜め込んだ換金アイテムを満載し、チームAに売却に向かわせる。
その途上、最後を飾るに相応しい戦いが発生。
ボス込みの、ミストグールの大群である。
圧倒的に頭数で負けている中、チームをバラけさせて応戦。
それでも尚、ザックとミツイチの2名だけで見事にボスを撃破。
そこからは、数で圧倒され、次々倒れていく事になり……
ニック一人を残して壊滅。
だが、ここから逆転するのが、奇跡を呼ぶ戦士達、チームD6Aの本領。
気絶からの復帰を繰り返し、見事、ミストグールファクションMOD最大(仮)の軍団を、チームの力のみで倒し切る。
文句なし。 勝ち切っての卒業。
そして……
3年生全員が、その時を迎える。
次元スライド現象が発動。
3年生は元いた次元へと転移。
残されたメンバーが旅立つ先は……
東から西へと、緑色の翼が大きく広がって行く。
常ならぬその任務の大きさに、セバンテ達は後輩の身を案じるが……
きっと、自分達がそうであったように、彼らもきっとやり遂げてくれる事だろう。
そう信じ、笑顔で旅立って行った。
シーズン4 第6期
魔物狩り編
<完>
そして、チームD7は大戦の世界へと……
<続く>
縛り内容について
・装備(義肢、弾、ランタン、パックパック含む)購入禁止 弾は自作も禁止
・射手&砲手は部隊人数10の桁の数値まで(10~19人で1人 20~29で2人)
>>飛び道具無しでの強敵との戦いは緊迫感があって良いですね~ この縛りのまま継続していこうかと。
・固有名詞付きキャラと動物は雇わない(一時保護のみ可)
>>まだ見たことがないユニーク会話のため、一期分例外でユニーク雇用に特化する回もあっていいかも。
・極力、同じ派閥出身の仲間を増やさない
>>来期から、やっと確認が楽になりますね……
・暗殺&誘拐禁止+見咎められる犯罪の禁止(剥ぎ取りは可)
>>窃盗は、「非敵対NPCからの窃盗禁止」にした方が分かりやすくていいかも。
・友好・敵対・同盟関係の禁止(努力目標)
>>来期は盛大に敵対する予定があります。
・拠点は今ある一つだけ
>>継続。人数減ったんで留守にする事が増えるかも。
・セバンテ、ジッパー、ニック、ミツイチの死亡時のみリセット可
>>これ撤廃した方が盛り上がるかな、とか思ってましたが、無い場合、未知なるMODボスとの戦いがリスキーすぎますね……
・寝かせ切り等、単純作業による鍛錬禁止(ランニングはOK)
>>ここを縛っているので、凶悪MODボス系と戦り合うのが厳しめ。リセット有りも許してもらいたい所。
来期メンバー
<3年生>
フォーゴ:元・漂流者 角ハイブから人間に転生 武器鍛冶補佐
シムシム:元・蜘蛛 虫から人間に転生 料理担当
シジュナ:元・コソ泥のMODユニーク 砲手担当
ホエイト:元・テクハンのMODユニークスケルトン 機械工学担当
ヨジーク:元・漂流者 角ハイブから人間に転生 農業担当
ゴジマル:元・賞金稼ぎのMODユニーク 防具鍛冶
フブイチ:元・ホリネ追放者のナンパ男 武器鍛冶
ファイツ:元・漂流者 角ハイブから人間に転生 防具鍛冶補佐
<2年生>
イツミ:元・ホーリーネーションの追放者 訓練中
イツヨ:元・ホーリーネーションの追放者 訓練中
イツコ:元・ホーリーネーションの追放者 砲手担当
ゴロク:元・シェク王国 手足を失っていたMODユニーク