全宇宙の勢力図が概ね定まってから、しばらくの時間が過ぎた。
各勢力は停滞を続け、静かに、着実に、力を溜め続けていた。
そんな中、地球連邦は一つのイベントを終わらせた。
地図上にクエスト対象をマーカー表示すると、遠方の友好勢力の宙域に調査対象最後の一箇所があった。
早速調査船を遠征させ、結果は……
研究班はこの調査を未来の危機の予測に使えないかと考えていたようだが、文明圏に滅亡の兆候は無く、杞憂に終わった。
達成ボーナスもそう大きな物ではなかった。
そして、大きな事件も無いまま時が過ぎていく中……
次に争いが起こるとすれば、眠れる獅子「守護者」相手ではなく、国境を接した唯一の非同盟国、「グレートパリリアン」でろあう……と、乏しく頼りない戦力を少しずつ国境に集め始める。
国力差は歴然で、全く勝てる見込みは無いのだが、一応は軍隊らしい動きをさせておきたかった。
そうしてまた時が過ぎる中、今度は未達成のクエストの消化を始める。
種族リストから準知性体を探し、自領域内に済んでいる種族を見つけ、「知性化」プロジェクトを発動する。
一度準備不足で失敗した後、二度目で成功。自国領域に新たな人種が市民として加わる事になった。
とは言え、やはり蛮族が文明に馴染むまでには色々と問題があるらしく、複数回突発イベントが発生したが、概ねうまく順応してくれたらしく、入植者と争う事もなく共に暮らしてくれるようになった。
最後に残ったチュートリアルは、原始生命の生息地に観測基地を建設するというものだが……
どこに原始生命がいるのか分からず、やむなく放置する事に。
(今回はググらず最後までやると決めたのだ!)
一方で、リスクある土地に入植した移民団に、災難が降りかかる。
防衛艦隊も存在せず、地上軍も存在しないため、入植地は瞬く間に全滅。
そう、全滅である。
簡素なイベントテキストの背後で、どれだけの虐殺が行われたのか……
結局、艦隊を送り込んでも相手が艦船ではないため掃討戦などは出来ない仕様のようで、どうやって地上部隊を編成すればいいのかと悩んでいる間に入植者数が1に回復し、無事人類の版図に戻ってくれた。
さて、そうこうしている間にもどんどん時は流れ、勢力圏の成長も頭打ち。
資源は限界まで溜まり、各勢力にどんどん押し付けて友好度を稼ぐしかないような状態。
各入植地は人口が増え、住居不足で不満が発生。失業者問題も多発する状態になった。
なんとか解決する手はないものか……と、色々と試すうち、ふと気付く。
ああ、なるほど……
都市開発要素そのものに気付いていなかったのか! と……
画像右側の都市の成長で順次解禁されていく開発枠の事は分かっていたのですが……
左の小さい四角が並んでいる4つのアイコン、こちらは発展度か何かかな?と思っていたのだけれど、この四角の一つ一つが「開拓上の空きスロット」であると、ここに来て初めて気付くという大失態。
これだから説明書読まないヤツはダメだな!!
ようやく、資源の使いみちも分かって来て、自領に存在しない戦略資源「クリスタル」も市場で買う以外の手があったのだなと気付かされる(プラントを建てられる)。
この大きな遅れはデカいぞ…… 初めからやり直した方が賢明なんだろうなぁ……
でも、今回はこのまま行きます。
ああ、やっとこさ地球領も再び成長を始めた…… だが、あまりにも遅すぎた……
ケームが終了するまでの残り100年、さてどうしたものかと思いながらプレイを続けていた、その時。
ヤツらが動き出した。
「聖地の守護者」たる青ナメクジ種族、「ウィンダーガーディアン」がその勢力名を「教義の強要者」に変え、武力による布教を開始したのであった。
激動の予感を感じつつ、次回へ続く。