気刊くろみつタイムス

主にゲームプレイ日記。過去記事一気読みは「目次」からどうぞ! ※他ブログからのインポート引っ越し時に改行崩れ&画像消滅が発生しています。

SIMPLE2000 THE・昆虫採集 普通に名作じゃないか!?

画像

「THE昆虫採集」

http://www.d3p.co.jp/s_20/s20_083.html

出ました、思わぬ伏兵。

コイツが実は面白い。

操作は

左スティックで移動

右スティックで照準

R1でアタック

って

FPSかよ!!

ヒロインが激しく電波系で、しかも

主人公以外の人間の目には見えない

という凄まじい設定に惹かれて買ってみたものの、

ネタとしてではなく、本格的に面白いのでビックリしました。

3D空間内を駆け回り、『直接操作』感で虫取りをする、

という単純な内容ながら、その操作がストレスなく、

網をスティックで振り回す「挙動のリアルさ」が気持ち良さに

つながるという、シンプルシリーズにしては珍しい、

高いアクション完成度に仕上がっているのだ。

MAPを探索し、昆虫を集め、ライバルとの勝負に勝てる虫をゲット。

ライバルを負かすと「カギ」を一つずつ貰える。

カギで箱を開け、キーパーツをゲット。

キーパーツがハマるゲートを探す。

新たな道が開け、次のフィールドが現れる。

と、そんな感じゲームは進行し、進行に合わせて

ランタン、薄幸果実、など入手手段が増えていく。

このコツコツ感がなかなかに心地いい。

どの虫がどんな場所、どんなアイテムで取れるか、などの

ヒントは一切無しで、

ああ、ゲームを攻略してるんだなぁという実感が沸く、

バランスの取れた調整が為されている。

同じ昆虫でも、個体差の大きさの記録更新があるのも、

飽きさせないための良い点だ。

だが、ここまで誉めていながらも、やはり残念な点も存在する。

・水平移動ができない

・ジャンプができない

・既に捕まえた虫かどうか確認ができない

・押しずもうで挟み投げアクションができない(バグ?)

「水平移動ができない」

FPS操作に慣れていると、まずここが一番の不満点になる。

目の前の木の側面にセミが止まっているのに、水平移動できないがために、

一度木から離れ、セミを正面に捉える角度で大きく回りこまなければ捕まえられないのだ。

密着して悠長に角度をあわせていると、瞬く間に虫達は逃げて行く……

平行移動さえできれば、逃げられない程度の近距離を保ったまま、

横にジリジリと歩いて狙いを定められたのに、と思うと残念でならない。

回り込む移動の「リアルじゃなさ」によって没入感がそこで途切れてしまうのだ。

平たく言えば、「萎え」。

「ジャンプができない」

これは三国無双で感じたイライラ、と言えば分かってもらえるだろうか。

見た目には小さな段差で遮られた地形で、簡単に飛び越えられそうなものなのに、

ジャンプが存在しないために、その方向へ移動できない、というもの。

雑木林の中は入り組んだ小道が迷路のように走っており、飛行するカブトムシを

見つけて追跡しようにも、地形が邪魔をして逃げられるというパターンを

嫌という程体験することになるだろう。

見た目に行けそうなだけに、「リアルじゃなさ」となって萎えの原因になっている。

せめて段差ではなく、柵でもあった方が良かったかもしれない。

「捕まえ済みか確認できない」

虫自体もかなりリアルに際限しているゲームなので、

微妙に名前が違う虫や、微妙に見た目が違う虫が結構いる。

ので、捕まえた時に「コイツはもう捕まえたっけ?」と思ったり、

オスとメスで別々のコレクションカウントが為されるので、

「この虫のオスってもう捕まえたっけ?」と困ってしまう事が多々有る。

ゲームを始める時には、最初からメモを取っておく事をオススメする。

初回得点のメモ帖はこのためのものか、と納得してしまったり。

「挟み投げができない」

甲虫同士のバトルのミニゲームでは、

×ボタンで掴み、左スティックで振り回し、○で投げ飛ばす、

という、実に楽しげなアクションができると説明書には書いてあるのだが、

実際やってみると、左スティックに殆ど反応しない。

たまーーーーにピクッと微妙に動く程度なのが、尚切ない。

結局その場でポトリと落とすだけになってしまっている。

そのため、決着が着くまでにかなりの時間が必要となり、押しずもうを

プレイするのが億劫になっている。

また、土俵際ギリギリまで押し出すと、相手が縁にめり込んで、

あたり判定がなくなってしまい、外周に向かって押し進んでいた自分

が逆にリングアウトになるという事態も……

思ったように投げが決められたなら、そんな事態も避けられるのだが。

ライバルはこれを格好良く決めてくるので、尚切ない。

!解決!

その後、ぶん投げのやり方が判明。

ザンギエフも真っ青なくらいに激しくレバーをグルグル回転させると、勢い良くブンブンと振り回してくれました。

操作は左右に振るのではなく、左スティックを大旋回! です。これで格上だろうと押しずもうは楽勝だ!

……と、まあ、シンプルシリーズらしく、穴も多い作りだが、

根幹となる3D空間の完成度と、多摩動物公園監修という

こだわりの作りこみが、気持ちいい虫取りライフを楽しませてくれるだろう。

このソフトに興味があるなら、買っても後悔しない費用対効果はバッチリあるぞ!

欲を言えば、

「木を蹴る」

ってアクションは是非とも入れてほしかったなぁ~

ああ、あと、ライバルのパヤン様はツンデレだぞ!

SIMPLE2000シリーズ Vol.83 THE 昆虫採集

SIMPLE2000シリーズ Vol.83 THE 昆虫採集